「改善」に一見反対している立場の方へも,ベネフィットを与えたい

直近の本読みガイド「人々の幸福の実現なしに社会を維持することは不可能 そして貧困の大部分は解決困難」(http://biz-journal.jp/2015/10/post_12027.html)のタイトル後段には,当サイトとしては同意しかねる(したくない)意向なのですが,同記事著者の山本一郎さんの近日ブログ文章を拝読して,末尾の段落におかれていた一般論には,強く感じ入るところありましたので,御紹介します:

http://kirik.tea-nifty.com/diary/2015/10/appbankenish-24.html#more
正義を貫くのに必要なことは、技術でも知識でもなく、勇気なんですよ。うっかり他人様の前でシャブ野郎と罵ってしまいお詫びしたことも、破産したはずの木村某の吉祥寺の自宅登記がおかしいので調査した結果を公表したら名誉毀損ではなく脅迫だと言われて警察沙汰になったことも、あれもこれもすべて経験が私を強くしました。先週、ついに殺害予告まで書かれてしまい、あまりの恐怖に昼も寝られません。皆さんも、尾行がたくさんついて無料で身辺確認サービスが受けられるぐらいに熱量の高い暴露記事を是非次々と書き続けていって欲しいと願っています。

隊長(やまもといちろうさんの旧ハンドルネーム)独特の香りが典型的に強く出ている文章なので,当サイト閲覧者の方には幾分刺激が強いかもしれませんが,その精髄は上記引用中第一文にある通りだと思います.

実はかく言う私自身,これまであまり公の場で述べてきていなかったのですが,企業その他の経済絡みで全くよろしからぬ件,民事では済まない可能性が濃厚な件などについて,複数の案件を情報として持っています.それらの詳細について今回は書きませんが(書いたらマズい…といった事情よりも,単に情報量として膨大になり過ぎるので),中には私自身もが司法手続きに関与する事となったり(もちろん帰責される立場としてではありません:念の為),或いは,どこへもって行ったらよいのか分からず,士業その他の専門家にさんざん相談を重ねた挙句,今なお「塩漬け」状態でのさばらせてしまっている事例などもあります.

決して,必ずしも「マズい事を暴く」のが私の本務だとは思っていませんが,社会に何らかの「改善」を提供しようとした際に,時として「その改善をしたくない」立場の対立者が現れる局面は,より広範に有り得るのも現実だろうと思います.その対立側の立場にとって,本当に「現状のほうが得」なのであれば,まだしも理はあるのかもしれませんが,実際には「改善に反対している人にとってさえも,その現状は決して利にならない」場合も少なくありません.
だからこそ,そこで「改善」と言う事が,文字通りの意味を持ってくる訳です.コミュニケーションの例で言うなら,改善の役割とは「触媒」のようなもの,と喩えられるかもしれません.触媒が私の本務かと言われたらちょっとピンとこない気もしますが,その役割を果たすべき局面も有り得るのかな,とは思って念頭に置いていきたい所存です.

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