「一代限り」の人権をどこまで主張・保護すべきか

って,わざわざここまで堅い御題目にするほどの事でもなくて,単に直近も含めた個人経験の積み重ねの限りなのですが:

端的に言えば,一体私の性別はどう認識されているのかと(笑)

御蔭様で「相当深い関係」にある(そして今に続いてきてくれている)はずの相手でさえ,ややもするとすっかり忘れていてくれてたりすると見えるあたり,矢張り「性別二択」という前提は,おそらくは人類の生物学的種の保存レベルからの,大変根源的な”偏見の最たるもの”なのかな,とあらためて思います.何度体験してもあらためて.

十数年来の知人が,結婚式の招待をくれた際に,二次会(当然の如く幹事も共通知人)のエントリィで性別項目二択の設定を送ってきてくれた時には,正直どうしようかと思いました.
結局,この時は直接個別連絡して,「あぁ,お前さんの事すっかり忘れてた」とか言われて,一同(各立場それぞれ)呆れ返ったまましばし時が止まる,という事象に至った次第でしたが,その後も同様の事情は「毎度?」というくらい生じています.当たる相手が比較的説明好きな私で良かったですねと言うべきかどうか(ただし,同時に「法的ライン前後に至るまでほぼ全力」でもあるので,ややもすると戦う立場になった際にはさぞかし大変だろうなぁと思いますが).

そして,現在もお問い合わせ中だったり棚上げ(?)だったりする各方面担当者様々におかれましては誠に御苦労様でございますが,国際基準(ジョグジャカルタ原則なりISO5218なり)的には「そこまでやるべし」という事になっているはずなので,まぁ,その,合意形成及び実装は頑張りましょう,と.なお,JIS X0303(※二択だった)は廃止済みであります.

ちなみに,私が個人的に性別欄を「非表示」にしている最大の理由(多分一番本質的だと思われる)は,「自分でも固定が出来ていない」からです.近年は住民票記載に寄せる方向の社会的仮装すらも飽きてきていたりしまして,だから真顔というか素で行政当局に「この欄要らないんですが」と言ってしまう訳ですけれども.
住民票の性別欄をISO5218準拠にしようと思ったらデータ項目が2億5千万件も増えたりして,本当に御苦労様でございますが,自民党(現国政与党)も「憲法14条の解釈には性的少数者の人権も含まれる」と確認している事ですし,国内世論も一応筋は通しているんじゃないかな,と認識されるところですので.

そして表題の通り,こういう規模感の論題は決して性別に限らない訳ですが,流石に私も全分野の専門家などではないので,ひとまず今回記事の風呂敷の大きさは自家薬籠の範疇でお送りしたく存じます.
別に専門家になりたい訳でもないのですが,当事者として何かあった度に「地ならし」に取り組む事を続けていたら,「公的書類の性別欄(の非表示なり廃止)」についての参照サイトとしては幾分知られるようになっていた模様なので(検索キーワードの動向等),今後とも必要に応じて好きこのんで調べつつ,また並行関連各分野の知見にも随時接し深めていけたら,とは思っています.

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