「センター試験対応優先期間」における,大学個別入試対策への考え方

12月に入ると,さすがに一般論としても「受験勉強の学習取り組み時間の内,9割程度をセンター対策に注ぐ」などと言われます.“残り1割”って一体何をやるのか,という気もしますが,実際の当事者感覚としても「12月はほぼセンター試験向け学習」との感にはおおよそ違いないだろうと思います.

 

理由…というか具体的な「この時期の使い方」は幾つかあって:

●「センター試験のみで使う科目」の底上げ〜完成までを,この時期に集中して詰め込む.(⇒無論「総点が上がる」事に貢献する)

●以前記事でも述べた「今取れる得点を確実にコンスタントに本番得点と出来るようにする」ための演習を重ねる.

●特に前項の目的を達成するために,「一度学習はしているのだが,センター試験の点数に未だなかなか反映されていない科目」の得点力底上げを図る

…といった典型例が挙げられます.

 

他方で,センター「以外」へ向けての学習は,考えるにも中々微妙です.というのも,センター試験の結果を踏まえた上での,各大学個別学力試験(国公立なら2次試験)への対応というのは,そもそも個々人の大局的な受験目標によって大幅に異なってくるからです.

一応の目安として:
●センターの結果(得点)が順当にいった場合の目標
●センターの結果が「勝負するにはちょっと厳しい」場合の目標
●センター本試験で得点が「暴落」した場合の目標
くらいの複数段階設定を推奨しておきますが,これとて一通りではありませんし,ましてや「併願とは言えない私学」をも受験予定の場合,各大学入試の位置付けは,優先順位を含めて大きく変わってくるでしょう.

 

大学受験計画が「受験生個々人のもの(=人によって異なる)」という事の内訳の一端は,斯様な状況からも垣間見える事と存じます.

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