受験生はマトモな「打算」をやってほしい

以前にも度々書いてきているのですが,出願校を決めたら大学受験生が先ず取り組む事はこうですよ:

(拙記事「大学受験コンサルの思う事」http://wp.me/p6S43T-7A より)

●入試本番の大学個別学力試験(いわゆる2次試験)で,合計何点=各科目何点ずつ欲しいんですか,またセンター試験で何点欲しいですか

←●その為に必要な学習取り組みをどのようにしますか,教材は何を使用しますか・それは手元にありますか,その学習の量を時間で見積もるとおおよそ累計何時間・何週間・週当たり何時間ですか,またあなたの志望する入試で課される科目全体への配分の中で,個々の科目に掛ける学習量の位置付け・タイミングスケジュールはどのようになっていますか

←●今から入試本番まで「受験勉強」に使える学習時間・量はおおよそどのくらいですか,また現時点であなたの学力を目標とする入試の得点で測ると,まぐれ当たりでない点数はいくらですか

この中で,センター試験終了後の現時点で出来る分は「今からの事」です.言うまでもありませんが,しかしこれを本当に分かって大学入試に取り組んでいる受験生が果たしてどれほど居るか.筆者の教え子の中でも,見事な「逆転合格」を果たした人の多く(もしかすると殆ど全員)が,実はこの「原則」にきちんと沿った取り組みを行っています.

 

そしてこれゆえに,国公立大学志望者は「出来るだけ早めに出願校を決定して出願手続きを完了してしまう」べきである,という事もまた言えます.「目標」が定まれば,その分多くの残り対策時間を確保出来る訳ですからね.出願状況の途中経過で志願倍率が公表されていたりもしますが,結局「最終」のデータ以外はアテになりませんので,そんなものを眺めて一喜一憂するような事に陥らないように,くれぐれも注意しておきます.

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