東大の意向を汲まなければ教育カリキュラムは「骨抜き」になる

元情報はこちらです:

東大、英語民間試験を使わない方向 大学入学共通テスト
https://www.asahi.com/articles/ASL3B51M8L3BUTIL013.html

東京大学はこれまでにも,大学入試センター試験における英語リスニングの得点を合否判定に用いない(配点0)など,独自の意向を強く打ち出してきていました.

また,斯様な論点に際しては,往時幾分ぼかして述べていたものの,当サイト記事でも概観していた通りです(「大学受験コンサルの思う事」http://wp.me/p6S43T-7A).

 

「なんで東大(あるいは国大協)が全国統一試験の結果を無視するの?」と思われる方もあるかもしれませんが,

端的に「そんなものは基準として使えないと認識されているから」

です.

 

現在(まで長らく),東京大学入学試験の英語問題は,主に駒場キャンパスを活動拠点とする教員らによって作成されてきています.(手元に情報ソースが無いのですが,例えば「東京大学新聞」では,しばしば出題者インタビュー等の形で責任発言を取っている記事を見る事が出来ます.)
その中には当然の如く英語ネイティヴ教員も多数在籍しており,外国語教育環境として考えた際にも決して「ぬるくない」し「申し分無い」と評して過言ではないでしょう.

そんな東大駒場教員陣に無視される統一入試制度が,結果「骨抜き」になる此の刺し合い状況.
もはや言うまでもなく,日本の教育の地盤沈下は目に見えており,このままでは「逃げるが勝ち」状態に陥りかねません.

 

これは何も英語に限った話ではなく,”世界トップクラスのカリキュラム”(http://wp.me/p6S43T-7E)を誇る日本の学校教育制度は,一体いつになったら有効に機能してくれるのでしょうか.

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