社会構造とコーポレートコーチング

以前記事「『ガリ勉』は相応の社会的地位と責任立場を獲得すべし」(http://wp.me/p6S43T-aE)の中で,「パートタイマー」という語義の文脈が今一つ不明である,とのお問い合わせを頂戴しましたので,念のため解説を加筆します.

まず結論から言うと,「パートタイマー」という括り自体に特段の意味はありません.ただ,件の会話をしていた彼等に共通する分類が「パートタイマー」であった旨と,それ以外に共通する括りが見出せなかった旨とが単に合一した結果です.

但し,当サイト読者には薄々お察し頂いていると思われる通り,斯様な状況が結果的に「社会的階層の固定化・対立化」を招く可能性はあります.この点について,以下でもう少し詳述しておきましょう.

先ず,筆者である私は決して,「高学歴(※)集団 vs. パートタイマー集団」のような構図が出現する事を望んでいません.しかし実態としては,先の記事で挙げた例はまさに「対立構造」そのものであり,筆者が最も懸念するところの対象現物であります.(※:本来は「学校歴」と称すべきである誤用の典型ですが,広く使われ通用している現状を鑑みて原典のままとしました)

筆者はかつて,当サイトを立ち上げた際に「ロールモデルをつくりたい」と弁明しました.しかしこれは決して,かかるロールモデルが「対立的構造」を生むべきものではありません.これはむしろ,社会構成において「分業化」の認識を持って各役割(role)が果たされるべきものであり,それはまさに「コーポレートコーチング」の射程範疇であります.あるいは,“セルフコーチング”の方法論として喧伝されてきた面の大きいTPIEなどに関しても,実際には「コーポレート」への導入実績が大きい事が知られています.

「社会に果たす役割」とは「職業」の定義ですが,高学歴集団も「プロアスリートの類似」としての職業認識をもって,本業に集中出来る事が望ましいと言えましょう.

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