「大学入学共通テスト」試行テストの箇条書きレビュー

少し遅くなりましたが,「大学入学共通テスト」(今年度まで行われる「大学入試センター試験」の後継)の試行について,特に記述問題が追加された分野を中心に箇条書きレビューをしてみたいと思います.
https://www.dnc.ac.jp/daigakunyugakukibousyagakuryokuhyoka_test/index.html

国語(現代文)
●論述形式の出題は「東大入試を水で薄めたような感じ」
∴東京大学受験生は有利になる
⇒報道にもある通り「二極化」は有り得るだろう
●また「TOEICの日本語版」のような印象もあり

数学
●日常生活に密着した「経験論から一般則を導く」誘導は,
私の言葉で言えば「数学語が身になっているか」が問われている
●命題が偽である事の照明に「反例」を使う構想は,例えば東京大学の斎藤毅教授の論にも合致している
●誘導形式の出題が強烈なのは現行のセンター試験と一緒

不慣れな受験生は時間を浪費しがちなので,「出題形式に慣れる事が重要となる」のも現行のセンター試験と同様

全体として,国立大学受験生にとっては有利化の面が大きいと思われる
⇒旧「国立大学共通一次試験」の復活か??

現代(そして将来)において,「高等学校で何を学ぶべきか」について模索が続けられているようには見える

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