「相続登記義務化」が,ついに本格化しそうですね:
土地の相続登記を義務化 所有者不明問題で法改正へ
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO4105341008022019MM0000/
大分以前にも日経新聞トップ記事で扱われていましたから,「ようやく前進か」というところではありますけれども.
ところで,遺産分割協議の期間制限など付随的な事項もまぁ良しとして,例えば住所変更登記などは義務化されないのでしょうか?あるいは未登記建物の存在なども,問題の質としては同列と思うのですが.
現状の法制では,登記は「権利であって義務ではない」という建て付けで成り立っている訳で,逆に言うと「登記事項の変更について,バレたくない人は隠せる」という側面もあります(※固定資産税等の納税義務については,地方自治体は別途把握しているので逃れる事は出来ません).
中には,登記事項に氏名が含まれていたせいで離婚歴がバレてしまった某代議士のような例などもある訳ですけれども,戦前はおろか大正・明治期の登記記録が未だに放置されているような例を目の当りにすると,「どげんかせんといかん」と思わずにはいられなくなります.
かく言う筆者,現在も登記案件を複数抱えている立場でありまして,当サイトとしては「こんな事もやっているんですよ」くらいのレベル感ですが,まぁク●ゲー以外の何物でもない,といったところです;逆に言えば,ひとたび完遂すれば「やっといて良かった」になる訳で,そのあたりがまた悩めるところでもあるのですけれど.