大学受験生にとって「高校生」の身分はあくまで副業である

おおたとしまささんのTwitterより:
https://twitter.com/toshimasaota/status/1124163483514261505?s=21

もし“いい大学”に行くことが至上目標であるのなら、いっそのこと学校なんて最初から通わず、大学受験対策に特化した塾や予備校に通い詰めたほうが効率がいい。そこで中高6年間、毎日入試対策ばかりしていれば、大抵の大学には合格できるはず。

御尤も.
筆者も,自身が中学生の頃から個人的には言い続けている内容です.また,更に言えば,当サイトもこの方向性を後押しする内容であると標榜して過言ではありません.

にもかかわらず,筆者自身が(地元公立中学校=義務教育の範疇から)高校へ進学し,結果として3年間満期在学し卒業したのは何故かと言えば,ひとえに「学友を作る」為でした.
途中,(特に高校2年次の中盤以降は)何度も「もう辞めたい」と思いながら,高校3年次は必要出席日数ギリギリまでサボりながら,何とか卒業まで居座りました.
そして,あくまで結果論ですが,其処で得た「学友」達は,今回ゴールデンウィークに会合を持つ(彼等の一部は子連れで来る)ほどに継続しています.

しかしやはり,当サイトや筆者の指導の方向性としては,原則「受験生が本業」という事になります.特に筆者の指導を受けた大学受験生は,初対面時に「今から本業は大学受験生,もし高校生ならあくまでそれは副業」と伝達されます.無論,それは合目的的な指導に他なりません.
更には,「高等学校は学習指導要領の下に設置されているものであって,元来本質的には必ずしも大学受験を目標とするものではない」とたたみかけます(この段階で保護者の方が喜び始めたりする事もあります…).これが筆者の「プロ家庭教師・受験コーチ」としての矜持であり,此の原則論を共有認識出来るクライアントに対してのみ,筆者は仕事を提供します.

そして他方では,自身が「高校生の身分のまま大学受験生を本業としていた」経験が如何に辛かったか(上述の通り)を踏まえて,「副業をやり過ごすには」まで教えます.これもまた,非常に合目的的であると考えます.端的な例としては,「わざわざ高校に通い続けるのなら,友達を大切にして下さい」と伝えたりしています.「それが将来のためになるから」と.其の良し悪しは問題にしていません,なぜなら「職責は果たしている」からです.

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