「大学入学共通テスト」の予想問題近辺について

拙サイトの昨年度の記事(「駿台青パック模試」関連)が某検索サイトでAmazonを抜いてトップに立っていた模様で,どうみてもインターネットデブリです本当に申し訳ございません.

 

●青パック模試

さて,その検索者が元来知りたかったのは「来年1月1日は恒例の”駿台青パック模試”は開催されるのか?」という事なのだろうと思われますが,結論から述べますと「駿台各校舎に12月頭前後にしれっと貼られるチラシの有無を確認して下さい」としか申し上げようがありません.何しろ,センター試験の時代からずっと「恒例」となってはいましたが,アレは駿台が校舎と時間割を貸し出す「だけ」で,利益と言えばせいぜい青パックの売り上げから当日管理人員のコストを差っ引いて残るか否か,という程度で,正直なところ商売としては全然儲からない訳です.そこへきて今般のCOVID-19事情ですから,開催するかどうかは慎重な経営判断とは到底言えず,責任者の一言で全てが決まってしまう程度のものだと思われる次第です.
という訳で,青パック模試(の緊張感と「本当の直前得点予想」)に何がしか期待している受験生各位におかれましては,人混みを避けて駿台の校舎に覗きに行くか,或いは駿台在籍の友人に訊いてみて下さい.

 

●ところで,そもそも初年度模試って当たるのか

こちらが気になっている方も少なくないでしょう.通常,何がしかの試験の初年度は事前に「テスト例題」が公表されて,各予備校はそれを基に矜持を懸けて的中に向かって予想問題(模試)をつくる訳ですが,今年度は大変残念ながら,御承知の通り前年の試行テストからの変遷がgdgdで,結局従前のセ試と一体何が変わるのか?というレベルにまで陥っているので,受験生は否応なく「きょうかしょをていねいにがくしゅうしましょう」と「どうせ(テスト使用の実効的意味が有る)得点率8~9割層にとっては外してもせいぜい1割も落とさない程度の簡単な試験なので,ライバルに差をつけられない程度にコンスタント得点頑張りましょう」といった対応を迫られるより他無く,皮肉にも「当初議題に挙がっていた筈の話よりもむしろ『残酷な』試験」という点が最大の特徴に成り下がってしまった感が否めません.まぁ強いて言えば,良くも悪くも「マジメな得点安定型優等生」が強い試験になりそうな気もしますので,ここはひとつ,兜の緒を締め直してマスク着用の受験に慣れる練習でもしておくのが無難ではないでしょうか.

ちなみに,大変残念なお知らせでございますが,翌年度も当試験は安定しません.理由は主導がgdgd後手過ぎるからです(重ねて世情御承知の通り).まさに前代未聞のク●ゲー統一試験ですが,「制度はそれを利用して勝ち上がった者が勝ち」は世の常ですので,せめて「平常安定力」と「突発対応力」をバランス良く磨いておきましょう.

 

なお,かく言う筆者は今春「セ試90~95%を確実にしていたはずの教え子が本番で1割超暴落をやらかして当初志望に出願出来なくなり志願変更を余儀なくされる(そしてドミノで二次も結局落ちて併願私大やむなし)」という異常事態に出遭ってしまい,責任の所在を巡って提携予備校本部と揉めていたりしておったのですが,「それは受験生本人の問題じゃなくて家庭の事情あたりが根底にあるのでは」と思ったらその家庭の人が同僚(先輩)で,暗礁に乗り上げて板挟みに遭った総務担当者はさぞかし困ったでしょうな…と;「指導者」が仕事しないと困るのはあくまで運営陣ですからね.
だからこそ,本年は留任された文科大臣の一言一句を指差してブーブー(pgr)とか悠長にやっていられる立場な訳です.なお医学部医学科に無事入学した教え子は唐突に学費が跳ね上がって(御察し)こちらも御苦労様でございます.ニンニン.

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