新方式大学入試 ⊃「大学入学共通テスト」に特効薬はない

最近1か月以内にだいぶ,どうやら「大学入学共通テスト」絡みで検索リンクから飛んで来て当サイト記事をご覧になっている方が増えているようで,しかし当サイトの記事と言えばその大半は前年度(今年初頭)の「センター試験」の時代の記事でありまして,申し訳無さで一杯でして,一部記事においてはタイトルに「2020年初頭分」などと補記したりなど足掻いてみたりしておるのですが,
さても当サイトの「昨年度の」記事が検索に引っ掛かって飛んで来る方が絶えないあたり,よほど「共通テスト」に関する情報が不足しているのではないか,と見えます(尚,この時期に大学受験生当事者と思しき「不安を抱えた」人が検索で飛んで来る事自体は例年の傾向通りなのですが…).恐らく受験産業も皆さん断定的な物言いをどうにもし難く「何も情報が発信出来ていない」のでしょうな(?).

そこで,当サイトの示す指針ですが,従前から述べている通り,「制度刷新初年度」に関しては,抜本的な対策は「クソ真面目に勉強する」事くらいしかありませんよ,という話です.今回は制度改正が後手後手ガタガタになった為に特段不安を煽られた,という向きはあるのかもしれませんが,受験生当事者がそれを盾に持ち出しても何にもならないので,粛々と「毎回新課程初年度~2,3年間は荒れる」という経験則を念頭に置いて,「それでも得点成果をもぎ取っていくには」と考えて対応を採るに限ります.各予備校の「●パック」といった名称は変わらないようで,どうやらそういったキーワードで検索して来られる読者も多い模様ですが,そんな皆さんへ一言お伝えするならば,「一度やった問題はもし出たら完璧に出来るようにしよう」「解答答え合わせのみならず,解答冊子に詳述されている『解説』もよく読んで,それまで学習に使用してきた基本教材の復習参照と合わせて,”雪だるま式”に知識を増やしていこう」といった,汎用性の高い学習方法を奨めるに限ります.また,数学に典型される時間が足りなくなりがちな科目・各自にとって時間の掛かる科目については,「時間内に解答する=あらためて『書き出す』形でのタイムアタック復習をもやってみる」事も大切でしょう.

そろそろ「本番」まで約1か月というところで,共通テスト対策をメインに学習を進めていきたいタイミングかと思いますが,上述・既述(当サイト他記事)の内容を念頭に置いて,丁寧な学習に努めて下さい.特に共通テストにおいては(いや建前上は大学入試全般ですが),「原理的には既に高校で学んだ事・知っている(はずの)内容」から出題される訳ですから,その「既出の知っているはずの知識」を完璧に解答へ反映出来るようにしておく事が肝要です.
あとは体調管理・生活リズムもそろそろ本番当日へ向けて整えていって,万端の準備をもって臨んで乗り切りましょう.

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