大学入学共通テスト受験生は今や総復習の時期に入っているはずである

なぜか今なお「緑パック」等といったキーワードで検索で飛んでくる方が少なからず居るようで,受験指導者としては「さすがにちょっとヤバいんじゃないか」との思いを禁じ得ないブリザムです.

理由はと申しますと:タイトルの通りですが,この時期には既に「総復習」を進めていないと,本番≒1/15(金)のせいぜい午前中までに,今まで勉強してきた事の全部を復習するのが間に合わないからです.

冷静に考えて下さい.「試験前日の午後」を空けておくとすると,当記事執筆時点で残り100時間を割っているのですよ.

その中で,これまで受験してきた共テ型模試の全内容(不正解だったもの+正解したが確信が持てなかったもの)を復習して,「一度やった問題は絶対の自信をもって正答」出来るようにしておく必要がある訳です.即ち,「共テ模試は今解いたら満点」に原理的には成っているはずです.

無論,「実際にその問題が的中するかどうか」といった事を気に掛けて,”新しい問題”を解いておきたくなる,という気持ちもあるでしょう.ですが,今から未着手の「パック」の類に手を出していたら,入試本番までに復習が間に合いません.それよりも,繰り返しますが「やった問題は完璧に出来るように」する事が先決です.

焦りは無用です.当サイトでも何度も既述している通り,「原理的には知っている事の中から出題される」のですから,その「知っているはずの事」を正確にアウトプット出来るように学習=復習を詰め上げましょう.

 

そして,もし「それらはもう一通りやって,手元にやる事がなくなってしまった」という受験生へ:

先ず,「本当にそこまでやったのか?」という事が筆者としては気になりますが(筆者の場合セ試ですが,往時出ていた旺文社の「過去問傾向と対策」を1回目不正答問題については全て3~4回繰り返しました),もし確かに「終えている」のであれば,あらためてこれまで使ってきた参考書・問題集等の教材を手元に持ってきましょう.

そして,共テ模試で「どこが出たか」を特定して,その単元の参考書なり問題集の解答解説(出来れば「教科書+傍用問題集」が望ましいのですが)のページを伏せて,「そこに書いてあった内容を全て自力で書き出せるか」のテストをやってみて下さい.恐らく「何がしかは『穴』が見つかる」でしょうから,その部分を徹底的に読み込み直します.

これを全科目で行う事が出来れば,共テで必要な得点を取れる事はもちろん,「その先」の勉強内容もが遥かに強くなります.もちろん,ここまでやれるのは「よほど時間に余裕が出来ている人」に限りますが,この記事後半段落は,そういう人達のために書いています.ですから,模試等で優位な人は,その優位を共テ本番でも保って無事安泰な得点を挙げ,その先の”本当の本番”へ向けて順当に加速していって頂きたく思います.

 

まとめますと,全ての共テ受験者に対して:「原理的には持っている知識,解けるはずの問題」を完璧に出来るようにして下さい.これが,共通テスト(旧センター試験)の対策における,基本原則にして最善策の全てです.

あとは,大学入試の一般論として,
「受験会場最寄駅からのルートや混雑状況をシミュレートしておく」
「試験当日は休み時間に友達と『終わった試験』の話は絶対しない,2日目がある人は1日目終了時点では答え合わせをしない」
「試験本番で使用する鉛筆には転がり防止のため輪ゴムやラバー等を巻いておく」
「消しゴムは紛失に備えて2個持っていく」
「何よりも受験票が第一,これさえあれば多少のアクシデントがあっても正規受験出来る」
「各科目毎に『試験が終わった後の休み時間(ムダに長い)に次の科目の勉強をする為に,『これまで使ってきた参考書・問題集・模試の問題と解答解説冊子全部』を持っていく;2日目がある人は,1日目終了後に帰りの電車内で読むために2日目分の教材も持っていく」
「受験会場の寒暖に対応するために衣服は着脱で調整出来るよう重ね着しておく」
「当日は会場最寄りのコンビニ等は全部売り切れになるので,必要なものは全て地元で調達して行く」
「たとえ『暴落』等しようとも,『終わった試験』の事は一旦忘れて,目先の次の科目で全力を出しきる事に集中する」
といった,当たり前の事をきちんと徹底する事です.おそらく当サイトより優れたまとめが先達によって作られているかと思いますので,チェックリストを用意して指差し確認していっても良いでしょう(このために,「試験前日の午後は空けておく」という話を上述していた訳です).

 

さあ,後は心身脳のコンディションを万全に整えて,本番をむかえるのみです.当日は緊張すると思いますので,あくまでも「リラックス」を随時心掛けましょう.

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