受験生の親は「反省」すべし

なんかデータ見てると受験生の保護者の方からも当サイトを御覧に飛んで来て頂いているようなので,ちょっと「受験生(進学志望者)の親」という立場についてのコメントを書き連ねてみようと思います.

 

先ず最低ラインとしては,セルフコーチングプログラム「PX2」 http://bwf.or.jp/ の受講及び復習徹底(当日2日間の限られた時間の中ではカリキュラムの全てを「やり尽くす」には到底至らないので!)を通じて,「コーチングマインド」の体得に努めて頂きたいと思います.

開発者の一人である苫米地英人博士によると,大体親はハズレだそうなので(何しろ,「まずは親を超えなさい!」という成書を著されている位なので),そこを少しでも「反省改善」して頂きたい,という趣旨であります.なお筆者も,同著やPX2の存在を知る以前から,民間教育職の実務を通じて同様の経験的認識を持ってきています.

斯様に親子関係というのは難しいように思われます;殊にそれが「教育」という側面に表れた場合,往々にして「問題」の山に乗り上げてしまう場合が少なくありません.そんな訳で,当サイトに辿り着いた保護者の方は先ず反省して下さい.また逆に,生徒(受験生・進学志望者)の立場で読んでいる人は,「あぁ親ってそんなもんなんだ」と思って,爾後テキトウにあしらう術を身に付けて歩んで行って頂ければ幸いに存じます.

 

さて,それでは一方で,目先に入試本番が迫っていたり既に受験シーズンに突入していたりして,時間的猶予が到底無い方々へ:

先ず,子供が大学受験生だったら「放置」が最良でしょう.「応援」も逆効果(プレッシャーが代表的ですがそれにとどまらず)が懸念されるので,「親が平常心を保つ」事が求められ…試されていると考えて下さい.
また言うまでもなく,否定的発言は論外です.高望み志望校案などに「無理しない方が…」なども禁句の典型です(この意味が分からない人は上述したコーチングの原則を心身に叩き込んで下さい:成書もあります).これによりカネ(授業料等)が多く掛かる可能性に関しては,そういうものだと思って覚悟を決めましょう.
何よりも,全てはここまで子供を育てた貴方の成業の結果です.それが貴方の目線なりに良かろうと悪かろうと,自己責任として受け入れて下さい.
なお,ここで言う「自己責任」とは「子は子なりに独立した人格を持つ存在である」という意味も含めています.こんな事までわざわざ言わなくてはならないというのはあんまりですが,実際問題としてそれすら分かっていない事例が後を絶たないので,やむなく述べておく次第です.

また,確率としては低いですが,大学入試に臨んでさえも「一人では何も出来ない」生徒も存在します.その場合はもう諦めた方がいいでしょう.大学の立場からすれば,ハッキリ言ってそんな学生を欲しくも何ともありませんし,それこそ「誰が育てた子なのか」って話です.ご苦労様でした.

 

他方,中学受験・高校受験生の場合,本人が受験に臨んで「不安を訴える」ような事もあるかと思われます.しかし,ここで「親自身の体験談」などを語ってはいけません.あくまでも「地に足の着いた,『平常心』で目前の入試に臨み,試験官(出題者)に自身の成果を存分に見てもらう,いや見せ付ける」事を心掛けるよう,伝え聞かせ言い含めましょう.

中学入試の場合はもはや「目前or最中」なので,今まで「親の受験」なり「二人三脚」なりで入試に臨んできた体制のまま,その取り組みで「走り抜ける」事が必要になるかもしれません.ですがここでも,決して「親に依存させる」形の構図に陥らせてはなりません.ここでも親は踏み止まって下さい.(さもないと,後の”6年後”に「悲惨な状態」で大学受験に臨む事になり,筆者のような「敗戦処理構図からの逆転合格請負人」が色んな意味でハイコスト=ハイリスクな指導を引き受ける羽目になります.)

 

以上,さんざん言いましたが,これは「当サイト主宰の指導原則理念」を説明している記事でもあります:筆者は受験生本人に対しては「褒めて伸ばす」を旨としますが(原則論としてはあくまで「コーチングマインド」),受験生の保護者に対しては,相当厳しい要求を突き付けると思って頂くのが間違いないかと存じます.「首尾良く進学した後に生徒本人は伸び伸びすくすく育っていく一方で,親の方は人生レベルの反省に未だ臨み続けている」といった事例も少なからず見てきています.大学卒業後に「貴方は使えない親だった」などと言い放たれる事の無いよう,せめて要らん言動はせず,「本質的にあるべき教育とは何か」を随時問い続けて,こと子育てという「最も難しい事例」に際しても臨んで頂ければと願っております.

Share