国公立大学2次試験(個別学力試験)前期日程対策の具体的詳細

共通テスト第2回の受験生を置いてきぼりにしつつ(申し訳ございません…)当記事では国公立2次対策(※第1回受験組で既に2次出願手続を完了しているはずのところの受験生へ向けた!【煽】)の話を進めます.第2回受験組の方々は全日程終了後に2次出願手続きを進めつつ当記事を読んで下さい(それまでは読んでも共テの得点に貢献しないので読まないで下さい!).

 

先ず受験大学の過去問を解き(時間制限本番通り+時間超過しても答案に書き出せる事をやり切るまで=この際にも「掛かった時間」は計っておく),難易度(現状の学力と合格ラインとのギャップ)を把握します;なお「試験時間内に間に合わせるための対策」は,大学学部別受験勉強の最後の段階で(=学力的には合格水準に届いてから)やる事になります.

過去問で受験大学学部の出題水準を把握したら,次は共通テストの得点(傾斜・圧縮配点がある場合は無論「各大学個別の入試における対応得点」を参照採用する)を「過年度の共テ(旧セ試)+2次の合計合格最低点・合格者平均点」から引き算して,2次で必要な得点(全教科科目総合点)を求めます.
ここから先は,おおよそ「得点ソロバン」(+学習復習によるその「得点」の引き上げソロバン)の話になります.

上で算出した「2次で必要な得点」を基に,2次試験の合計配点を考えて,どの教科・科目で何点欲しいか,具体的に数値目標を定めます.この際には,主観(得手不得手)でなく客観的に「2次で臨む試験における,科目毎の得点力」を,先に計った結果から算出して,「合格に必要な合計得点」から各教科科目へ割り振ります.この段階では,各科目毎に「バッファ」を設定するのも良策です.例えば,「数学で最悪5点落としても英語をここまで引き上げておけばカバー出来る」といった感じです.

この定めた得点目標を基に,過去問の出題が今まで使ってきた教材のどういう点に対応しているか,を確認して(必ずしも「ヤマを張る」訳ではありません;ちなみに,それをどこまでやるかは「賭け」の一環の話になります),従前使ってきた教材の復習に入ります;ここでの「各科目の学習に掛ける受験勉強時間」の比率が,目標得点総点における「各科目で取る予定の得点(上で割り振って決めた通り)」の比率と合致するように学習を進めます.

そして,合格可能性を望める最低ライン(本当にギリギリ)は「合格最低点と合格者平均点の間の得点(総点)」を取れるようになる事で,合格の可能性をマトモに見積もって良いのは「合格者平均点をコンスタントに越えられるようになったとき」です.換言すると,このレベルに届かなければ「受けるだけ」になりかねません.但しそれでも,「2月に入ってから合格最低点に30点も足りなかったのに,本番で上振れしてまさかの逆転合格」に至った事例などもありますので,ここはやはり「最後まで伸びると信じて諦めない」体制で臨むのが良いでしょう.

 

過去問は原則として10年分を何とかしてかき集めますが(過去年度発行分の赤本は高価な事もありますがここはやむなし…),使いつぶした後にまだ演習が必要な場合は,出題傾向並びに難易度(※偏差値等ではなく,あくまで作問としての難易度です)が類似している大学学部の過去問を活用する事も有効です;高校の先生に頼める環境が有れば,各科目毎に「私の志望校専用の選定問題集(全科目換算でせいぜい数セット分,科目別では例えば数学なら計30題程度)を作って下さい」と頼んで,それを学習の軸に据える算段もかなり有益でしょう.

入試本番では「試験問題は大学から受験生へのアドミッションポリシー・メッセージ」「入試答案は受験生から大学(実際上は採点者)へのラブレター」といった標語(古いですが)を思い起こしつつ,これまでやってきた勉強の「全て」を紙面上に書き出しきる勢いで全力で臨んで下さい;前期試験全日程が終わった後に「全身全霊ヘトヘトに疲れた」人の合格実績(経験則)は中々悪くないので,このレベルを目標とするのも一案です(但し,「訳が分かっていなくてもとりあえず書けるだけ書いた」場合は,当然の事ながらかなりの”運ゲー”です…).

 

併願私大の過去問は,3年分程度着手(取り組み方は同上)と復習演習が出来れば御の字でしょう;連日連戦日程においては何よりも先ず此の点(復習までやり切れる分量の教材に着手し,またその為に必要な時間を確保するべく受験日程計画を立てる事)に注意します.

なお,私立が本命校(第1志望校)の場合は,既に過去問等の演習にも着手してきているかと思いますが,国公立2次試験対策との「力量配分」を上記と逆にする事で,然るべき対策が出来ます.

 

後期日程・公立大学中期日程の対策については,先ず前期入試が終わるまでは意識に上げない事! 前期試験最終日の「帰りの電車内」で初めて中期・後期の赤本を読み始める事になります.

なお例外(と言いつつその「例」が今般多そうですが…)として,前期に「2次試験が行われない」場合は,中期・後期入試へ向けての対策に出願後早々に着手します.取り組み方法の原則は既に上述した通りです.

 

連戦日程も後半に入ってきますが,体調と生活時間リズム管理には特段留意してまいりましょう.

 

◆当サイト主宰ブリザムは,受験生および保護者の方等に対して,無償または有償でアドバイスを提供します.
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●名前(無償の場合ペンネーム,有償の場合対価振込人名義)
●志望校(国公立は前期・中期・後期の各出願大学学部,受験段階で分岐が有れば学科等も;未だ出願していなくて迷っている場合は現状を書けるだけそのまま書いて頂ければ対応します.また私大は出願した分を学部学科まで詳細含めて全部(学科単位でないと募集定員や従って入試難易度が分からないので…)書いて下さい)
●大学入学共通テストの得点(2次で素点以外の傾斜配点・圧縮等が行われる場合には科目ごとの得点も全て)
●学習状況(使用教材,過去に受けてきた模試の偏差値・得点等)
●塾・予備校や通信添削等を利用している場合は,その教育機関および直前期に取った講座の対象レベル
●特に要望するアドバイス内容があればその旨
●その他自由記述(精神的アドバイス等も応需)

有償アドバイス希望の場合は,応募返信にて振込先情報等を提供します.

以上を記載の上,eメールにてnlimeblizzam【at】hotmail.comまで送信下さい.

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