国公立大学前期日程合格者数(判明分)概評

特例追試験を除いた国公立大学前期日程の合格者数が大分出揃ってきましたね.
https://www.inter-edu.com/univ/

東大は開成が微妙に数を減らす一方,理三は10人と多めで,合計数97人と比較的多いものの科類がバラけた灘(理三12人)に肉薄する勢いです.桜蔭が理三8人なので,理三自体がそこまでバラけた印象でもない感じですが,実はこれまで理三を出していなかった高校が1人以上出してきたりしているので,ここはやはり毎年ランキングにやる気のない(苦笑)国立筑波大学附属駒場高校の動向を待ちたいと思います.
総合ランキングでは,巷で噂の(苦笑)神奈川県立横浜翠嵐高校が50人とタイヘンな事になっていますが,現時点で10位に居るものの筑駒が出てくれば十傑からは落ちるでしょう.また,ここから11位以降はかなり人数が肉薄しています.ラ・サールが理三に2人を出しながら合計人数では15位に届かない様子を見ると,医学部医学科シフトが大分進行したという事でしょうか?(尚,同校は未だ医学部医学科ランキングには出ていない模様です)

一方,その横浜翠嵐の爆進を霞ませるかのように総計63人の合格者を挙げた東京都立日比谷高校は,理三も1人出していて「ホンモノ」の力を感じさせます(翠嵐は理三合格者無し).現状8位ですので,こちらは最終的に十傑に残る可能性があります.「復活の日比谷」の狼煙が滾ってきたところでしょうか.

他には西大和学園が京大との「両掛け」で大分根付いてきた感じです.理三は1人ですが京大でも医学部医学科を出しているので(5人),そろそろこちらも両掛けの「ホンモノ」感で地盤を固めていきたいところでしょうか.

 

京大は,例によって洛星が情報未公開ですが,全体的に各高校別の合格者数がやや分散している感があります.京都府立堀川は現状5位と善戦していますが,去年100人の合格者を出して祭った大阪府立北野も未だ情報が無いようです;従いまして,ランキングの数値は未定とひとまず見ておくのが良さそうでしょう.
気掛かりなのは灘で,京都でも医学部医学科14人とやや少なめな他,大阪大学医学部医学科でも5人,国公立大学医学部医学科合計で51人と,かなり数を落としています.一体何かあったのでしょうか.

 

その他のところでは,国公立大学医学部医学科ランキングは中々熱いものの,当分野の雄である東海高校の情報が未着なので,引き続き様子を見る必要がありそうです.
早慶にも大量の合格者を出した日比谷や,一橋・東工の両方でランク上位の埼玉県立浦和・東京都立国立など,最難関大学入試合格者ランキングの躍動を感じさせます.

 

この他にも次点難関大学クラスでランキングに色とりどりの様が見えますが,現在小学生で中学受験や難関高校進学を視野に入れている場合,過去6年分くらいのデータを並べて眺めてみると,近年の大学受験市場の変遷を風で感じる事が出来るかもしれません.

 

こちらからの概評速報は以上です.東京大学・京都大学に関しては未だ確定待ちで何とも言えないところもありますが,既に情報が出ている高校の分に関しては,上記の通り大分読み取れるところもあると言えます.
後期日程が行われる大学では未だ当面合格発表待ちですが,ひとまず”トップ校”ランキングについてお送り致しました.

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