国公立大学(及び一部の私立大学)後期日程を受験する方へ

さて,後期試験(2次試験)を受験予定の皆さん,過去問演習等の取り組みは始めているでしょうか?ここでも前期試験と一緒で,浮き足立って合否を心配しても結果は変わらないのですから,マトモに受験するなら地に足を着けてがっつり対策を行うべきです.前期試験終了後から後期試験までは20日弱あります.ここまで受験勉強を行ってきた皆さんなら,この時間がどれだけ大きいか,よく分かっているはずでしょう.

そして更に,後期入試は,実質的な(意味のある)倍率が2倍を切っている場合も少なくありません.というのも,後期試験に臨む大半の受験生が,前期日程終了後「何をしていいか分からない」もしくは「本腰を入れて勉強していない」ので,それらの受験生はライバルから既に外れている(脱落している)為です.ですから,地に足を着けて本腰を入れて傾向対策をするだけで,実質1倍台の入試の勝者になれる可能性は存分にある訳です.

また,後期入試ではしばしば「一見して見た事の無い設定」の出題がなされます(過去問で確認しましょう).ですが,その実態は,まず完全に高校課程の範囲の知識で解ける問題です.そこを「解きほぐす」事をも意識して学習を進めると,更に合格可能性が高まります.「総合問題」なども実態は同様です.「◯◯大くささ」を会得したら,前期入試で自分が足りなかったところの補強を含めて学習しましょう.

 

「小論文+面接」のように,通常の学科試験とは異なる形での試験を受ける人は,専門の対策が必要となります.小論文の教材は,本来なら当サイトの大学入試国語(現代文)・小論文対策シリーズアーカイブhttp://wp.me/P6S43T-e5の内容を実践したいのですが,それを完遂するには時間が足りないので,少し古い教材ですが「書ける!小論文図解ノート」https://www.amazon.co.jp/dp/4010334886または「小論文入門ー10日で小論文の基礎完成」https://www.amazon.co.jp/dp/4877258981を推奨します(※決して内容が古い訳ではありません!).この教材を速修する事で,付け焼き刃ながら小論文は書けるようになります.たとえ付け焼き刃でも合格点に達すれば試験は勝利です.
また,面接対策については,もし必要なら高校の先生に頼むか,予備校の直前講習を利用して下さい.基本的には,「いかに貴学に入学して活躍したいか」をアピールする事が肝要になります.

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国公立大学2次試験前期日程に向けて

明日から国公立大学前期入試が始まります.注意すべき点はセンター試験の場合と類似するので,既述の記事を参考までに貼っておきます:

センター試験当日に臨む実践的心構え
http://wp.me/p6S43T-fJ

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国公立大学前期日程(2次試験)が近付いてまいりましたね

国公立大学前期試験受験者の皆さんは,は過去問が「当たらない」ので(東工大など一部の大学を除く),直前期には「センター試験との合計点が必要分の得点(合格最低点)に足りるか」と「目標得点を獲るための本番試験時間における問題の“見切り”」の演習に重点をおきます.
しかし,その中でも「◯◯大くささ」というのは見えてくるもので,これまで使ってきた教材を用いてそうした分野を強化する事により,高得点を狙える可能性もあります.
とはいえ,いずれにしても“試験は水物”ですから,各位自己責任で行ってみて頂ければと存じます.

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出題ミスが話題に上がっても慌てるな!

早稲田大学(各)理工学部の数学入試問題が話題になっていますが,もし出題不備があったとすると相応の措置が採られるはずなので,受験を終えた皆さんはひとまず落ち着きましょう.
実際問題としては,「英語・理科で得点を稼いだ受験生が受かる」傾向にある事は否めないのですが,これとて「終わった試験の事は一旦忘れて,目の前の出題に集中する」という事が出来ていれば叶う話ですから,当サイトでも既に述べてきている一般論の範疇に過ぎません.
さぁ,残りは国公立大学前期入試のみという人も少なくないはずです.今一度地に足をつけて,不足分の学習に取り組みましょう.

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合格発表はゴールではなく,あくまでも通過点の1つにすぎない

本来は「合格発表を座して待つ愚を犯す事なかれ」とでもしたかったのですが,出来るだけ多くの人に読んでもらうためにキャッチーなタイトルの方にしました.

さて,併願校の合格発表を待つ愚については既に書いたとおりですが,「本命校」(往々にして合格発表が一番かそれに近く遅い)の合格発表を(全部の受験が終わったからと言って)待っている愚行者がしばしば居ます.何故「愚行」と呼ばれるのかさえ分かっていない人も少なくないでしょう.順を追って説明します.

先ず,併願校に既に合格して「進学自体は決まっている」場合.この場合には,座学受験勉強を凡そ2年以上やった事からの「リハビリ」が必要になります.内容は何でも構いませんが(私はオミットしていたゲームを再開しました),大学受験勉強に成功しても敗北しても,そこからの「リハビリ」には概ね2年程度掛かります(経験則).これが上手く出来ていないと,「合コンで男子だけでセンター試験の得点の話で盛り上がる東大生」みたいな事になってしまう訳です.ですから,座学から一歩以上足を離れて,何でもいいから好きな事に打ち込んで下さい.旅行などもいいでしょう(学術書の携行は厳禁).とにかく,「受験勉強からはリハビリが必要」.この事だけは頭に置いておいて下さい.

そして一方,「本命校の合否如何で来年度の身分が大きく変わる場合」.要するに,本命校の合否によって,晴れて大学生になれるか(再)浪人する事になるかが決まる場合です.この場合,上記とは全く逆で,先年度(今年度)の失敗点を反省して,受験勉強を続けるべきです.何しろ,本命校の合格発表で「不合格」だった場合,即座に浪人が決まるからです.ここで手をこまねいてただ発表を待っていたら,その分が丸々タイムロスになります.この「数日」がどれだけ痛いかは,ドキドキしながら合格発表待機期間を迎えた貴方なら重々御承知のはずです.ですから,少しでも「来年度の合格可能性」に懸ける選択をするのが,ここでは賢明という事になります.
もし実際には本命校に合格しても,その間にやった分の受験勉強は決して無駄になる事はありません.なぜならば,試験範囲の不安要素をつぶして,今後の大学生活に資する事間違い無いからです.なおこの場合,「リハビリ」は実際に合格してから行います.

さぁ,このページをご覧になっている皆さん,受験勉強に戻る気になりましたでしょうか.

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国公立大学第一志望の受験生へ

私大併願に忙しいかと存じますが,「本来の目的」を忘れないよう,2日に1度は第一志望国公立大学の対策学習を挟みましょう.内容は必ずしも過去問演習とは限らず,類題演習など第一志望入試に資するものなら何でもよいでしょう.但し,その傾向を把握する対策として,過去問演習は有効です.尤も,国公立大学は過去問が「当たる」確率は一部の大学を除き低いので,注意しましょう.

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全国学力テスト,パソコン出題・解答を全面実施へ

全国学力テスト(小6と中3を対象に文部科学省が実施しているもの)について,2023年度を目処に,従来の紙に記載する方式から,出題も解答もパソコンで行う方式へ全面移行する方向になった模様です:

全国学力テスト、パソコン解答を全面実施へ
https://this.kiji.is/595554678054749281

これまで当方の教育事業では,紙ベースの学習(特に「書き出す」事の強調)を「試験は紙で行われ,書き出した内容だけが採点の対象となるから」という大義名分で行っていたのですが(筆者から「今あなたが口頭で言った事を書き出してみなさい」と言われた教え子も少なくないはずです),これを機に学習の方式も一挙に変えていく事になりそうです.

…で,大学入試はどうなったんでしょうか.

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国公立大学出願は早々に完了して個別学力試験(2次試験)対策に集中すべきである

既に以前記事http://wp.me/p6S43T-fJで述べている事ですが,国公立大学出願日程が始まったのであらためて抜き書きしておきます:

●国公立大学大学個別の出願期間が始まったら,早々に出願を完了して2次試験対策に集中すべきである.志願倍率の途中経過情報などは,ハッキリ言って何の役にも立たない(どうせ,最終日に急上昇して例年通りの数値になる).
注意として,「書留速達に限る」などとしている大学も多いので,必ず各大学の指示に従って下さい.

以上.
これ以降は,各大学の個別学力試験対策に集中します.また,併願校がある場合にはスケジューリングが肝要となります(以前記事http://wp.me/p6S43T-fPで既述の通り).受験生各位の健闘をお祈りしております.

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願書を手に入れるべし!!

センター試験が終わってから受験する国公立大学を決める人で,未だ出願書類が手元に無い人は,速やかに請求して下さい.また,調査書の枚数が足りていない場合は,高校に請求しましょう.
当たり前の事ですが,取り急ぎ.

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【追記あり】併願校(私大)の取り扱いについて/私大医学部医学科対策

そろそろ早いところでは今週中に一般入試が始まるので,(併願)私大受験対策を書いておこうと思います.

国公立大学第一志望で,私立大学を併願する場合には,第一志望用の学習は原則として継続しつつ,併願私大の入試3日前頃から過去問3〜5年分程度を解いて,傾向対策を把握して臨めば良いでしょう.他方,私大の優先度がより高い(必ずしも国公立でなくてもよい)場合には,より周到な対策が望まれるかもしれません.復習教材はこれまで使ってきたものを前提として,どこまでやり込むかは各大学の「志望優先度」を基準に調整して下さい.
特に私大の日程が詰まる事もあるかと思いますが,予め(入試3日前以前に)やっておくにしても,「過去問最低3年分」は死守します.これだけやっても的中する可能性はほぼ無いですが,傾向対策の把握は必須ですので.無論,赤本の「傾向対策」を熟読して学習に臨む事は当然です.そして,その後に「詰め」の復習演習を行う事も忘れないで下さい.

私大医学部医学科の入試はちょっと特殊です.というのも,原則として入試で「1次試験と2次試験」が課されるからです.この為,「1次試験の合格発表を待たずして(※待っていたら間に合わないので)2次試験対策をしつつ,その間に入ってくる併願校の1次試験対策をも行う」という,かなりアクロバティックな学習形態が求められます.
対策としては,1次試験に向けての「過去問3〜5年分」は同様です.2次試験(多くが小論文+面接)対策としては,「医学部の小論文 」https://www.amazon.co.jp/dp/4777219356/と「医学・医療概説」https://www.amazon.co.jp/dp/4777216586/が理想ですが,1次試験の合間に2次試験対策として使うにはちょっと重過ぎるので,前者は「書ける!小論文図解ノート」https://www.amazon.co.jp/dp/4010334886か「小論文入門ー10日で小論文の基礎完成」https://www.amazon.co.jp/dp/4877258981で代用します(無論,現実に10日も掛ける必要はありません…と言うよりそんな余裕は無いはずです).もちろん,他の1次試験等と2次試験(小論文・面接)の間に十分な日程が空いている場合には,先に挙げた“本来の”教材を使って,過去問演習(2次の…公開されていれば)と織り交ぜながら学習を進めます.
なお,「医学部面接ノート」https://www.amazon.co.jp/dp/486346746X/には,受験者アンケートに基づく面接形式の概要が載っています.「受験感想」欄は主観中心ですが,事前対策の準備に使えるところもありますので,必要に応じて参照しておいてもよいかもしれません.
また,私大医学部医学科の場合,過去問と出題傾向が類似する可能性が高いので,過去問を「読んで頭に入れておく」だけでも効果を発揮し得ます.この方法を採る場合,1次試験対策に掛けられる時間的余裕があれば,中古の赤本を手に入れて10〜15年分演習を行うと,「的中」する可能性があります.

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