「校風」はどこへゆく:早稲田大学を例に

早稲田大学の学部入試が,地震の為東北6県の受験生に対して「大学入学共通テストによる判定」を導入しました:
https://www.waseda.jp/inst/admission/news/2021/02/16/9872/

これで,早稲田大学は講義のオンライン化に引き続いて,遂には学部入試も「外部化」の駒を進めた,という事になります(なお,対する慶應義塾大学は「追試験」を実施する事で対応との話です).

 

既に今年度開幕早々から「(高田)馬場なくして何ぞ早稲田や」とさんざん言われている事かと存じますが,斯様な「社会情勢上の事情」により,早稲田大学のいわゆる”校風”なるものが,敢えて厳しく言えば「解体」されていくかのような様を目の当りにするというのは,少なからず思うところあります(尚,プロフィール等にはあまり詳しく書いていませんが,筆者は実は早稲田大学のゼミに外部生として公式参加していた経験があります).

さても「校風」とはなんぞ,数学者の分際で定義もされていない用語を安直に用いるとは何事か,と一歩目にしてほうぼうから矢が飛んで来そうな言い回しではございますが,早稲田大学に限らず,他の大学においても同様類似の「懸念」は,主に出身者らを発信源として生じているのではないかと思案します.
その中でも,この度早稲田大学が,上記のような制度に則る入学試験制度をも採用した為に,今回特段に採り上げた次第であります.

 

早稲田大学なり高田馬場と言えば,学生が夜遅くまで,或いは更に夜を徹してまで,呑み屋なりカラオケ屋なり雀荘なりで遊びつつ,ああでもないこうでもないと,役に立つのか否かなどお構い無しに論議をたたかわせていた,という印象がやはりあります.
また,全国区の有名大学である為下宿生も多く,下宿先に乗り込めば更に諸々深い事が出来る,という事も当然ある訳で,斯様な経験の積み上げが「早稲田閥(他大生や更には大学生以外をも含む)」の活動を支えていた,という一面は,誠に否み難いものがあるのではないかと察します.

 

全国区の大学と言えば,近年では近畿大学なども受験者が増えて有名になりましたが,それは比較的最近「近大マグロ」が出来てからの影響も大きい事で,昔馴染みの全国区と言えば(規模をも考えて)他には明治大学などが挙げられます.慶應は学年定員が早稲田の約半数という事情もあってか,幾分「学閥」の出来方が異なるようにも見受けられます.

翻って筆者の出身校である東京大学などは,何だかんだ言って結局東京出身者の割合が比較的高く(東京に進学校が集中している事と無関係ではないでしょう),その意味で「全国区」との意味合いはやや薄れます.或いは,日本大学や東海大学なども学年定員規模は大きいのですが,附属校が多い事と,それ以外からの「大学入学組」において,全国区としての割合が然程大きくないのではないかと考えられる由です.

 

また,早稲田大学の大学からの入学者においては,その上位層を東京大学不合格組(特に理系で顕著)が占めており,彼等が早稲田の実力を引き上げている,といった構造もある訳ですが,授業がオンライン化していく中で,それら「大学ラベル」の差なども,平準化されていくのではないかという気がしてなりません(この論は既に多くの識者によって語られている事と存じます).

尤も,斯様な「大学ラベル」などそもそも無用ではないか,といった論も従前からある訳ですが,こと今般の社会的事情において,其の点が表面化した事は,やはり小さからぬ事だったのではないかと思案します.

大学は何処へ行くのでしょうか.更に言えば,日本の大学の意義は,果たしてどこまで「もつ」のでしょうか…??

(参考:成毛眞氏の各近著)

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医学部専門予備校の学費について/私大入試本番が続く中ですが,来年度の医学部受験指導クライアントを募集開始します(無論,受験学年より前の指導一般も随時受け付けております)

直近ふと「医学部(医学科)専門大学受験指導」の費用が気になったので,簡単に調べてみました:

 

医学部予備校の学費の相場について
https://jamt50chushi.com/column/tuition/

集団指導(授業)

2,349,500円

個別指導(マンツーマン)

一時間当たりの授業料が12,398円

一日3コマ、1コマ90分の授業を一週間毎日受講したとすると、
12,398円×1.5時間(90分)×3コマ×5日間×4週間=1,115,820円

たいていの受験対策は10か月目安で構築されますから、これを10か月続けると11,158,200円の受講料

 

医学部予備校の学費相場
https://xn--y5qp8b77iyrcba7033edsj.com/kotu/gakuhi.php

医学部専門予備校は300万円~600万円が相場

 

医学部受験クエスト
https://www.net-quest.jp/entering.html

パーソナルクエスト(個別指導)
入会金 27,500円

P-2コース(プロ講師)
月4回(週1回2時間)
浪人生・高3生 71,000円

※筆者計算:
7.1万円×50週+27500≒357万円/年

 

筆者の場合:

指導料: 5万円/週1回2時間 × 50週/年 = 250万円/年

報奨金: 7万円/偏差値1UP × 10ポイント(医学部医学科受験の場合,指導経験上の実情値) = 70万円

計 320万円

 

という訳で,筆者の指導は医学部専門予備校に対しても「コストパフォーマンス的に勝てる」と思った次第です.更には,インセンティブと引き換えに「合格保証」を付けても良いかもしれません(ルー・タイスが行っていたように…!).

医学部専門予備校の個別指導においては,「科目別担当専門指導者」システムを考えているのかもしれませんが,筆者は受験で使用する全科目に関して「監督」の役割を含めて業務を果たしてきた実績も少なくありません.著しい(※当方の本音としては実は「喜ばしい」)ところでは,他塾の利用法を筆者に訊いて計画を立てさせたクライアントも居ます(彼は順当に現役合格進学しました).
また勿論,筆者当方は,高校時代の学修状況+大学受験時選択科目の御蔭もあって,小論文まで含めた全科目を指導する事が出来ます(※但し日本史だけ指導実績はない).

そして,実はここで,殊に[最近の社会情勢をも鑑みて]オンラインの場合,受験指導等の教育業務に際して「サブスクリプションシステム」の導入を考えていたりもします:
即ち,「毎週2時間までは5万円,追加1時間当たり2万5千円で授業が受け放題」という,オンラインに特化したならではのシステムで授業を提供する事で,指導計画や進路相談等も同等に扱えるという訳です.更に特長としては,「小間切れ」の中途半端な時間に対して双方共に無駄が生じず「公平」な職務と対価の「交換経済」がより精緻に実現出来る,という利点もあります.

あるいは,相談事案は別途にしても良いかもしれません(同じ価格が掛かる事にすると,費用を考えてしまって心理的にブレーキが掛かって,重要な情報を相談に上げてくれない可能性が懸念される為);とは言え,「際限無く相談」になってもさすがに困るので,「30分以内無料」みたいなシステムとするのが現実的でしょうか…?

 

以上,御関心の向きは, nlimeblizzam【at】hotmail.com まで御連絡下さい.

また,現在各試験に取り組み中の受験生の成業を心よりお祈り申し上げます.

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ニューアクションαの使い方について

「ニューアクションα」で検索して当サイト記事に飛んで来る方が相変わらずコンスタントにいらっしゃる模様なので,いいかげんさすがに「マトモに向き合う」記事を書いておこうと思います.当サイトでは同教材を叩いてばかりだったので(苦笑),遅蒔きながらに.

 

そもそも,ニューアクションシリーズ(東京書籍)は,故・服部晶夫先生の監修の下で,高校数学の問題を体系的に分類する段階(※チャート式以来多くの参考書・問題集が取り組んできた通りの道程)を徹底する事によって作成された市販教材です.
当初は,α,β,γの3種類(難易度段階別)が刊行され,幾分遅れてωが書店に並んだと記憶しています(現在ではαとβは残っていますが,他は名前を変えた形で多少異なる位置付けとされているようです).

難易度はω,α,β,γの順に,チャート式(数研出版)でいうところの赤,青,黄,白に相当する構成になっています.
それゆえ,当サイトの記事で既述した通りの「青チャートは使い方が難しい」は,ニューアクションαに関してもおおよそ当てはまる論となります.

但し,先述の通りニューアクションシリーズは「分類が徹底されている」ため,全部こなす事が出来ればチャート式より「漏れ抜けがない」状態にまで至る事も望める,と考えらえます.
従って,ニューアクションαを徹底してやり込めば,確かに東大入試に対応出来る可能性は拓けるという発想も有り得ると言えば有り得ます…但し,東大等最難関大学受験の数学学習としては,ハイレベル出題対応への「上側」が幾分弱いところが残るかと思われます(尚,国公立大学医学部入試に対しては,これだけでは未だ根本的に「徹底」が不足する可能性が高いと思われるので更なる注意を要します).

 

実際の使用においては,教科書傍用教材+学校用解答解説冊子が配布されている事が前提となります.傍用教材の例としては:数研出版なら4STEP,スタンダード,サクシード等,東京書籍では多種類あります.進学校では4STEPが使われている事が多いと見られます.

これらの問題集を日常的にこなしている事を前提として,数学の定期試験が,4STEPならB問題相当~大学入試問題程度からの出題だとして,例えば平均点が30~40点台の試験なら,おおよそ65~70点以上をコンスタントに取れている事が,「ニューアクションα」を使って学習を進めていけるための大前提となります.あるいは,ニューアクションαそのもの(or類題)からの出題がなされる場合でも同様です:基本・標準問題はおおよそ解けている上で,発展レベルにどこまで食らいついていけるか,といった感覚でしょうか.

そして,数学で試験の点数がこれだけ取れていると,高校内偏差値が少なくとも65以上にはなるはず=上位1割以内には入る事になるので,学年内で「数学で名前が挙がり始める」事も珍しくないでしょう.それゆえ,「同級生に返却された答案は見せずに黙っておく」という話が,ここでも出てくる事になります(コーチング的文脈).
尤も,進学校では「切磋琢磨」という発想もあるので,当事者の好みにより「使い分け」していく判断も有り得るかもしれません.但し,「一旦他人に言ってしまうと,引っ込みが付かなくなってややもするといずれ辛くなる恐れがある」可能性は念頭に置いて,注意深く自己責任で判断して下さい.

 

そして,大学受験勉強における数学学習の大局的な流れの中に位置付ける教材の一としてニューアクションαを考える場合には,おおよそ以下のようになるでしょう:

ニューアクションαは,青チャートと同様に,典型的教材として例えば「大学への数学 1対1対応の演習」(東京出版)へ接続しようと思うと,「カブる」レベルの例題が多くなるという難点があります.元々ニューアクションシリーズは「体系網羅性」を重視して作られている為,分量が多い事で有名なチャート式シリーズより更に分量が多い事になるので,この点はいささか看過し難いものがあります.
また,「標準問題精講」(旺文社)もカブる教材です.これらの「典型的教材」との接続相性が悪いという事は,それ自体既に受験勉強計画の選択肢を削ぐ要素となり得ます.

しかし,他方で「やさしい理系数学」(河合出版)や「上級問題精講」へ直接接続するには,学習の水準としてはギャップがあります(青チャートも同様).「やさしい理系数学」は「1対1対応の演習」を演習問題まで終えてから接続して何とか,という程度になると考えられます.

 

こういう意味で,やはりニューアクションαも「使い方が難しい」教材であると言わざるを得ない向きがある事は否めない次第です.
とは言え,βを配布使用として,例えば「基礎/標準問題精講」へ接続して(※後者を採用する場合は若干の要求学力ギャップがある為補充学習が必要となる事に注意),中堅以上の国公立大学をメインに狙う,といった進路計画を目論める教材選定が出来るような進学校も,中々無いかと思いますけれども….

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近況

鈴木孝夫先生が亡くなられたそうで,大変おつかれさまでした.大往生ですね.

御年70を過ぎても一般読者にも分かりやすい成書を出され,私も高校時代に一時ハマって,元々英語が得意で点数を稼いでいた事も相俟って,周囲から「あいつは言語学に行くのか」などとささやかれていた事を思い出します.

 

さて,大学受験市場の話に関しては,既に検索で飛んで来て頂いている通り,昨年度以前の記事がこと一般入試に関しては充分通用する&「天災に即して~」という記事も偶々数年前に既に書いてあった,という事もあり,特段新たに述べる事も然程無いかと存じます.それゆえ,最近記事を連投しているにも拘らず「近況」な訳ですが(笑);

 

当方自身の直近では,債権を持っているのに債務者が巧妙に逃げ回っている為に,「相手方にキャッシュは有るのに差し押さえ出来ない」という状況に登り詰めております(´・ω・`)逆に言うと,「債務を抱えているのにキャッシュを持っていて差し押さえを逃れる」術を教える事は出来ます.あまり宜しくない話ですが,もし御入り用の際は当方までこっそり御連絡下さい(苦笑).

また実は,不法解散法人に対する債権も有していたりしまして,当該債権を回収行使しようとしたあかつきには,もれなく相手方法人破産で管財人選定で150万円誰が負担するのコースに乗り上げてしまいます;一体どうすれば(´・ω:;.:…

 

という感じで,当サイトは教育主眼と思いきや法務も大分齧っていたり(※法曹では無いのですが強制執行等の経験有),言語学入門に触れていたりもします.そういう意味で「幅広い将来的展望」をこと教育分野においても提供出来るかと存じますので,宜しければどうぞ御活用下さいませ.

 

そして,鈴木孝夫先生の新書でKindle対応しているものを幾つかあらためて手元に置いてみました…感覚的には,「新書って紙媒体で買って持って読みつぶすもの」という印象が拭えないのですが,コンテンツありきで数十年来ぶりに読んでみたいと思います.

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登記の「権利」の一部を「義務化」される法案が遂に出ました

実は当サイト主宰の専門の一つだったりするのです.当初は先年法改正国会可決の見通しだったところがようやく,という感じです:

土地登記は相続3年内に、違反なら過料 法制審答申
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODE101SW0Q1A210C2000000/

 

筆者は「未登記建物の相続登記」案件や「相続登記未了物件の代位登記」,「不正解散会社の清算結了取消登記」といった経験をこれまで有してきました.更には,以前にも述べていましたが「未登記建物25件以上を発見,指摘して登記遵法化」させる,といった事も成し得ています.

一般に,上記のような登記においては非常に手間は掛かるのですが,登記に必要な書類等を集めていく段階で入手出来る情報には興味深い内容も多く,例えば債権者代位権を用いて登記を行う際は,当該債権に対する債務者に関する情報が相当得られます(原理的には「本人として入手」が可能な為).

また,相続登記未了が複数代にわたる場合などにおいては,戸籍謄本から「先祖」の情報が見える訳で,戦前の戸籍ともなると同家(分家していない)の子夫婦や更には「妾」などまで収載されていて,非常に趣深いものがあります.
あるいは,関係者の一として「遺産分割協議書」を作成させた際などは,当事者が相次相続(「次回」の相続)の可能性を考えて,税制改正の方向性を読んで損得勘定を考える場面に立ち会ったりと,ドメスティックながら(orゆえに)難しい話の現場に居て半ば巻き込まれる形になったりと,「FP」としてはちょっと通常ではないレベルの経験も多くしてきました.

更には,隣地調査の過程で「他家の未登記案件」を発見して「この情報は誰でも見られるものです.『権利』なので違法ではないが,今後相続や売買等の事情が発生した際に面倒が増えるので今の内に対処される事が望ましい」とお伝えするに至り,その後に当事者が当該登記を済ませられた後に本人が亡くなり,「あの時登記しておいて良かった」と感謝頂いた事もあります.
尤も,それよりも「マズい案件」を発掘してしまって,立ち止まったまま当方の手元に「紙の時代からの登記簿謄本」が山積されてどうしようも無くなっている,といった事案も少なくないのですが,それでもこの誰でも出来る「登記調査」は楽しい事満載です.課金額が月額7万円に及んだ時などはもはや廃ゲーマーの様相を呈しており,我ながらどうしようかと思いました.

現在は探偵業の届出を出していないので,「他人の求めに応じて」登記調査をする事は法的に問題があるのですが,当方自ら勝手に調査して「発掘」して,当事者に(時には政治交渉的圧に使ったりもしつつ)お伝えしたりするだけでも,「あぁ”趣味”が世の中の公的な場面で役に立っているものだなぁ」などと居丈高にさえ感じられたりします.

新たに課金ゲーを探している皆様,法務調査はオススメですよ.

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前記事で述べた大学受験生の動向が敷衍されると何が起きるか

当たり前の話ではあるのですが,一応責任を含めて考察して述べておこうと思います.

 

●明確な進路志望を決めないままもし大学入試出願段階まで突入すると,結局「受けるだけ受けて受かったところに行く」事になりがちである

●「株式相場的偏差値」に左右される「大学ブランド」は比較的あっさり剥げる割に,医師(・歯科医師)・薬剤師のような「一生モノの手に職」国家資格取得課程の(恐らくブランド的な)人気は,そう簡単に衰える訳ではない

●中学受験→中高一貫校→予備校現役コースから在籍→大学受験 というコースでは,結局何をやっていたのか??的な話になる

●他方,公立高校生も,公立中学で内申稼ぎ→問題が簡単で高得点勝負の公立高校入試で勝利→公立トップ校のハードカリキュラムを戦い抜く→指定校or一般受験→場合によっては”4年制”→「あの高校でその程度の大学?」まである

●進学校や予備校が大学進学に際してどのように役立ったか・あるいは役に立たなかったかについての反省が行われない

●反省フィードバックが無いゆえ,進学校も予備校も相変わらず「上位2割」ラインしか見ていないままにカリキュラム策定を継続し,”実績”を挙げていく

●当該”上位2割の実績”を見て入学・在籍志望者が集まってくる…ループ

 

…イソターエ●ュあたりではこのへんの論議はどうなっているのでしょうか.(怖くて見ていない外野の言)

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大学受験相談募集をしてみてあらためて分かったこと

●大学進学を念頭に置いている高校生は,必ずしも志望進路を明確に決めているものではない.
●にもかかわらず,進学校に在籍している上に受験学年になったら予備校へ通い始める人はかなり多い.
●原因を詳しく訊ける機会に訊いてみた限りでは,「なんとなく不安だから」という事情が介在している模様.
●なお,予備校在籍に係るコストに関する親(出資者)の意向は今一つ明確でない.

そりゃ,「スキマやり逃げ商売」も成り立つわな…と思う次第ですが(なお,当方は教え子の大学卒業後の進路までデータをとって反省に生かしております),何なんでしょうか,社会不安なんでしょうか.

河合塾Kei-Net 2021年度大学入学共通テスト特集 国公立大 全体動向
https://www.keinet.ne.jp/center/analyze/koku.html

これを見ると,この御時世に及んでなお医学部の人気が高い事が分かります.
…現在の受験生の世代からすると,医師業現役の間に「医者余り」に出くわすと人口動態統計的に予測されている訳ですが,オンライン化で各大学の「ブランド」のメッキが剥げていく中で,こと「医学部ブランド」はなにゆえ健在なのでしょうか.あるいは,この期に及んでなお何も考えていなかったりするのでしょうか??

あ,ちなみに,受験相談は随時受け付けております.無償(ペンネームと共に記事公開されます)/有償(非公開)のいずれかを御選択の上, nlimeblizzam【at】hotmail.com まで.

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もはや「学歴(正確には『学校歴』)ラベルで社会階級のし上がり」は通用しない世界に入っているのではないか#今更論

当サイトでは設立時…いや設立以前(旧ブログ時代)から「日本の社会構造においては『大学入試で勝てば一挙にのし上がれる』ので,大学受験で勝つための勉強の方法技術を伝えていく」という事を,一つのコンセプトに近い形で置いていたのですが,直近の社会情勢から今後将来への展望まで含めて,今ここの段階であらためて見返して考えてみたときに,「それって果たしてどこまで(いつまで)有効なのか」との疑念が否めなくなってきているかな…と思いまして,ちょっと考えを整理しつつメモを記事規模にまで展開していきたい次第です.

正直,こと現代社会の構造において「学閥ラベル」って果たしてどれほど有用よ?と考えてみたときに,せいぜい「個々人それぞれなりに日々を頑張って生きている中で,たまにオンライン呑み会とかで繋がって精神の平安を保つ」などといった,従前のネットワーク理論(10年位前に流行った)で結論されている通りの「SNSは元から(オフラインで)在る人的関係を強化する作用が実は最も大きい効果」という話に降りてきて着地するくらいの感しか見当たらないのでは?と.

直近も,数十年単位で会っていない程度の旧知人らを敢えてSNSで検索して「発掘」して,此方が名前変わったりしてるので「本人認証としての学校閥なりの合言葉」でプライベートメッセージをやり取りしてから繋がる,などという事を,この私(重度アスペルガー障害の診断を受けている≒「孤独が苦にならないの典型」であるはずのところの)がやっている有様でございまして,「あぁ人間は結局『設計仕様』の範疇で動作する機械なのだな」などと「今更な確認」を主観レベルで行ったりしていました.

 

この一体験から敷衍して,当職にまで「延長伸展」して考えてみたときに,「学歴ラベルって何なんだったっけ」程度の事さえ思う訳です.今まで数十年来,私は「仕事」と銘打って一体何をやっていたのか,という.

元々は,自身が社会的マイノリティ出身である事から出発して,「それでも(大学入試で)勝てば一発逆転が可能」という旗印を掲げて,「だから大学入試で戦って勝つ方法論を展開する」という話に至っていた訳ですが,今現在その「足元」が全くあやしくなっていると見えるに至って,「もはやこの仕事何なのよ?」と思えてきた次第です;無論,同業者たる塾なり予備校なりの喧伝ぶり等(直近では「臨海セミナー」が合格実績の水増しで挙げられましたね…)も「同列」です.

全く今更な話ですが,所詮社会的役割(端的に「仕事」)に関しては,そもそも「使える人は使える」に過ぎなくて,尚且つ足元の「社会」の構造が変われば(典型例は今現在の「密回避」)当該「使える」の何たるかも当然に変容する,という,それだけの事だった訳です.

師匠・苫米地英人博士の論を率直に受けて,「職業」と「ファイナンス」を分けて考えたとき,私は「職業」として現任の「教育」分野(少なからず特殊化してはいますが)を選び,長年(既に人生の過半)にわたって,社会への提供を続けてきた(少なくとも当事者としてはそう思っている)訳です.
ところが,その前提が「そもそも何だったんだっけ」になってしまった.これはエライ事です.「収入云々」は上述の「ファイナンス」の話なので,極論すればここでの話においてはどうでもよろしい.ただ「仕事」の役割が揺らいできたときに,決して少なくない数の,かつての教え子達の姿(その一部に関しては,オンライン経由で現在の活動状況も把握していたりします)が脳裏に映りゆきつつ,自分が「この世」で何をしてきたのか,について,反省を余儀なくされている現状がそこに在ります.

私の能力特性は,おそらく「新規概念の習得には並大抵の人の倍程度の労力投入を要するが,一旦『マスター』した分野に関しては,後進に『倍速』で修得出来る道を提供する事が可能になる」という点にあると認識しています.それって,率直に考えて「教育」そのものです.
私自身はこの事を,遅くとも幼稚園年長時代から認識していて,実際に「同級生に分数の概念を教えるにはどうすればよいか」を考えて実行し,成功した事を今でも憶えています.

「教育」そのものが決して不要になった訳ではありません.むしろ,人類の文明が日進月歩ならぬ秒進分歩で発展していく中で,現代人は常に教育を磨き続ける必要に迫られ続けているでしょう.
しかし,その形もがまた秒進分歩で変容しています.端的に当職の卑近例に引いて述べれば,さしずめ「『一里塚』が見えなくなった」とでも言えましょうか.

「一里塚」の存在があやしくなったという事は,「引き際」も見えなければ「利確」といった事もそのタイミングが見当たらなくなる訳です.
私より年上の教え子も居ますが,彼らとてその後の世界をつくっていく事には違いありません.その彼らに対しても,私は「一里塚」の存在が不明になった場合の「方法」の見つけ方さえも教えてこなかった.再び,私は一体何をやってきたのでしょうか.

「教育」はそれ自体が世界を進めている事にはならない.私はその事を,遅くとも中学生になる頃までには認識していたはずです.しかし他方で,「何がしかの『原動力』の一翼を担う事にはなっている」と信じて,敢えて此の道を選んできました.世界は一体,どうやって進んでいくのでしょうか.今ここへきて,私はとてつもなく迷っています.
斯様な反省の言などは,大学受験生あたりには触れさせない方が良いのかもしれません.ですが,今思っている事を率直に,敢えて此処に書きつけていきます.それが,私の「仕事」の一だと考える由です.

世界は一体,どうやって進んでいくのでしょうか.

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新高3生に無料相談を頂きましたが,志望校が特に決まっていないとの事で

以下の通り,無料相談のメールを頂きました.学校名が割れそうな項目は当方で伏せて掲載します:

>無料相談希望です。4月から(学校名略)の高3です。高2から理系クラスで選択科目は物理、化学、共テ倫政です。英語は英文解釈と英作文が今学校の授業であって、プリントで入試問題を予習して行って授業で解説がされます。数学はニューアクションαと4STEPを中3から配られてずっとやっています。国語も入試問題プリントで授業は今年度までで終わります。理科は教科書とセミナーで、セミナーは自習用で解答もあります。倫政は教科書が一応配られて授業はプリント中心です。内容は講義パートと設問があって、多分センターの過去問が入っていると思います。志望校は決まってません。出来れば家から通える国公立希望です。高2から文理分けで理系の方が文転もできるのでと言われて別に苦手ではなかったので理系にしました。成績は高校課程に入ってから(順位略)くらいです。共テ同日模試は英R65、英L58、数1A67、数2B55、国語117です。英文解釈と数学は高3前期中間までで授業が終わりで、それ以外も前期末までには終わる予定です。予備校は東進を考えています。

ペンネームを書いて頂けてなかったので,後ほど記事をアップした後にその旨御返信します.

なるほど,志望校は高2末時点で決めておくものではないらしい(そういうもんなんですか…).あと,メール文面は別にマス目文字数制限の有る解答欄などではないので,適宜改行とか調整して頂いて結構なんですよ.…もしくは,スマホ画面から送受信とか閲覧するのに慣れていると,こんな感じなのでしょうか?直近の教え子は基本1~2行連絡or教科・科目毎改行で得点数値表示だけとかなので,そのあたりの現代若年層的感性はよく分からないのですが(さりとて,別段当サイトは大学受験生にビジネスメール的フォーマットを要求する必要も無いと考えておる由ですが).

 

さて,志望校が特段定まっていないとの事で,お伝え頂いた成績概況から「どのくらいいけそうか」という形で例示してみたいと思います.

先ず,上では順位人数表示を伏せていますが,在籍校の学年定員からすると学年真ん中よりは上をキープしている模様なので,理系でそれ相応の大学(御希望通り出来れば国公立)を考えてみます.また,共テ同日成績スコアから考える限り,高校の定期試験でもおそらくメールに記載された使用教材(~更には直近なら入試問題も)の水準が出題されているのではないかと見られます.
高校サイトの進路実績欄では大学合格者数までしか表示されていないので,先ずは是非「学部・学科別」の情報も調べてみて下さい:担任の先生か,進路指導部(あれば)の担当の先生に訊いてみれば教えてもらえるはずです.合格実績では国公立大学もそれなりに出ているので(但し合格者数を足し上げて学年の3割強くらいでしょうか),狙おうと思えば存分狙えると思われますが,国公立大学で合格者数≒進学者数と考えても私立のダブル合格が大分国公立合格者層で稼がれているのではないかと見えますので,経済的に可能ならある程度以上のレベルの私大も併願校として考えていく方が無難だと思います.
また,文理選択自体についても,同程度の成績で理系クラス在籍から国公立文系に受かって進学した例なども存じていますので,大学で学修したい事の方向性が定まったら選択肢は未だ広く取っておく算段も有り得るかと存じます(但し,その場合には理科の学習にかける力量配分を下げる事と,社会をどうするか―実際には高校で既に習った地歴科目の中からもう1つを選ぶ事になると思います―という事になるでしょう).

理系で国公立メインでいく場合には,(「家から通える」の範囲にもよりますが)先ずおおよそ都内近隣で大学を選ぶ事になるでしょう.学部は工学系なら選択肢多数(併願私大も理工系単科大学が視野に入る),理学系でも学科単位で数学・情報・物理・化学あたりまでの志望なら選択肢は比較的広く取れます.一方,生命科学系を考える場合には,学部名義上「農学部」等も含めて幾分限られた範囲から選ぶ事となるでしょう.また,意外に「工学部化学系学科」の中にもバイオに近い事がやれる所もあるので,やはり先ず大学で学びたい事の方向性を見据えた上で,各大学研究を詳しく見ていく必要がある事と存じます.

入試の偏差値的レベルについては,在籍高校のレベルと順位,あるいは共テ1年前のスコアを見ても,特に狙えないラインは無さそうです(当然かもしれませんが医学部医学科は除く).あとは「どこまでやってどこへ行きたいか」に尽きるでしょう.
現在高校生の年代層に対しては,昨今の大学オンライン化等社会情勢も伴って,もはや「偏差値的大学ランクで社会階級の上位を狙う」という事を,必ずしも一面的に推奨出来るものではないと考えます.それゆえ,今回御相談の例でもそれこそ狙おうと思えば東大理系現役等も不可能では無いのですが,「合格実績のために煽る」ような事をしても仕方無いので,結局は「御自分が何をやりたいか」に尽きると思います.

 

以下では幾分厳しい事を申しますが:これまでの進路選択では少なからず「流されるままに決めてきた」傾向が見受けられます.ですが,これをそのまま大学受験校選定にまで適用してしまうと,最悪本命国公立で不合格だった場合に,傾向対策が不十分だと併願私大も本来学力に比して中途半端なレベルまでしか合格出来なかったり,あるいは本来の「やりたい事」ベースでの選択肢からすると,かなり限られてしまう恐れがあります.
現状の学力成績にはさほど問題は見られないので(特に,当サイトでさんざんけなしてきたニューアクションα(そろそろ理由も別途記事で詳述しないといけないと思っていますが…)を教材としてついて来れていると見えますので,多分4STEPなども自習でかなりやり込んでいるのではないかと思われます.高3次序盤にも適正なタイミングで学力測定の為に模試や過去問演習(高校の先生に採点してもらう目論見です)等の機会を取り,その結果を踏まえて志望分野とすり合わせて受験する大学リストを絞り込んでいくのが宜しいのではないかと存じます.

在籍高校の進学実績からは,今一つ「売り」の方向性が見えてこないので,志望進路の方向性は自分の意志をきっちり持って決めるしかなく,ある意味でキツい局面に遠からず直面する事になるかもしれませんが,俗に言われる「行き先指定の無いタクシー運転手はどこへも進めない」といった格言等を心において,なるべく早い段階で進路志望を定めていく事が,繰り返しになりますが何よりも肝要かと思います(※なお,決めた志望進路はあまり多くの人に言わない事を推奨します;理屈説明の詳細は略しますが,人に言ってしまうと「義務感」が増えて重荷になるリスクがある為です).無論,保護者の方の同意は「パトロン」という立場上取り付けておく必要はありますが,高校の先生のアドバイスに関しては,失礼ながら「注意深く」どこまで聞き入れるかを判断して頂ければと願います.

そして最後に,予備校(東進予定との事ですが)の使い方ですが,これもやはり「志望方向性ありき」の選択判断という事になります.殊に,受験産業は合格実績を喧伝したいが為に,より上位の難関コースを受講させたがりがちです.当方も上では「東大も狙える」などと触れておりましたが,あくまでも予備校においても「無茶をしない履修」を原則として下さい.

 

以上,希望進路についての詳細情報が無かったので今一つ雲を掴むような回答となってしまいましたが,もし希望学科等の方向性が定まりましたら,宜しければあらためて御連絡を頂ければ対応致します.

 

当方連絡先 → nlimeblizzam【at】hotmail.com
必要情報の項目・無償/有償の御相談で出来る範囲に関しては,最近の過去記事を御参照下さい.

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ざっくり自己紹介

当サイトのアクセスログを見ていて来訪者の「何屋だよコイツ」感が透けて見えるブリザムです.そんな事は見えるのに論理で解析出来ない人間の気持ちは見えない重度アスペルガー障害が十数年来(いや数十年来?)全く治ってないとの評判です.AQ(自閉症スペクトラム指数)44/50,IQはWAIS-Rで7科目中3科目がカンストで測定不能(単位%と考えれば理論値328).

さて筆者が何屋かって話ですが,サイト表題の下に表示される概説みたいなところに書いてある実績を出した経験を持つ程度の者です.
あと書いてない事(過去ログ漁れば分かりますが)まで含めて思い出してみると,少なくとも,Amazonでジャンル別ベストセラーを含む1桁入り3回,Google検索1位2回,Bing検索1位1回,総務省所轄の公文書で性別欄を消させた実績(後に当局が手続公式化追認),厚生労働省所轄の公文書で性別欄を消させた実績(後に当局が手続公式化追認),不動産登記法違反発見指摘(後に当事者が是正)27件,あと何だっけ.

学業方面の実績に関しては,自身は地元公立中学歴代首席,県立トップ校英語首位偏差値88(総合2位/学年400人),数学7位,国語7位,物理・化学・生物・音楽満点,日本史2位偏差値84,世界史7位偏差値79,大学受験科目地理地学(=理科社会全科目履修),駿台全国模試数学偏差値75.5,東大模試数学2位,旧センター試験英語198点(リスニング無い課程),数学195点,物理100点,東大2次英語96点,数学87点,大学院入試英語92点,数理科学研究科専攻数論,お茶の水女子大学大学院専攻無限可積分系,…あと何か有ったっけ?

教育実績は大学受験で日本史以外小論文面接対策含め全科目指導実績有(何故か早稲田の世界史まで教えてました…),東大合格者文理複数,医学部医学科複数(既に医師在),歯学部歯学科複数(既に歯科医師在),偏差値50未満からの逆転合格有,偏差値底辺からの偏差値50以下伸長合格実績有,
高校受験で12月E判定から逆転で2番手校合格有,
障害児(身体/知能/精神いずれも)学習指導経験有,
あと何だっけ…無論順当合格もそれぞれ有.
小中学校受験だけ対象外です.(言うまでもなく高受・大受には小中私立組も居ます;むしろ公立組も多数居ます)

【同日追記】あー忘れてた!
東大教育助手として2年間理系学生の線型代数演習を担当(学内非公式誌で「採点が入試より辛い」と書かれた),お茶の水女子大学大学院のM1院生演習でDrinfeld-Sokolov階層の概説,
「民間」としては都内某難関私大複数から東大院物理専攻への進学対策で数学系の教育を担当,担当した学生は全員第1志望である東大院に合格し進学.

 

高校は第1志望の東京学芸大学附属高校に1次(筆記)合格,2次(面接)で落ちたのでやむなく地元トップ校へ進学.腹立たしいので入学後半年間友達を作らず(クラスメイトと会話しなかった)ひたすら最寄りの大型書店で「受験勉強方法論」の本を渉猟しまくった結果,「初期学力別に勉強法ごと教えられる」技能が身に付きました:当該ジャンルだけで200冊以上読破(購入所持している分だけカウントした結果の冊数).

後は「ノートのとり方」に関しても得意になり,大学・大学院では貸した覚えの無い自分のノートのコピーが出回っていたり,教官から「ノートを写させてほしい」と頼まれた(勿論快諾した)経験も複数.但し,学部時代はノート取る速さトップだったものの,大学院の先輩(現某国公立大学教官)には敵わなかった.

「教育の究極は洗脳」との自ら得た結論を複数の独立研究筋から裏取り確認しており,初めから「受験勉強を教えて欲しい」と言って来た教え子にはきっちり受験勉強「マシーン」としての洗脳を施すが,指導最終回(実質挨拶回)に「逆洗脳(脱洗脳)」を行ってきっちり社会へ送り出す.(なお当然ながら,その為の「最終回」を設定しなかったクライアントに対しては責任を負えない.)

ひとまずそろそろ1500字に達するのでこんなところでしょうか.
以上,ブリザム(Kazmi BLIZZAM-Takebe,連絡先:nlimeblizzam【at】hotmail.com)がお送りしました.

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