共通テストおつかれさまでした/直前指導の御案内

大学受験生の皆さん,大学入学共通テストおつかれさまでした.

さて,共テ後は自己採点を本日中に終えて,速やかに「目先」の国公立大学2次試験・私立大学一般入試への取り組みを「再開」する事になります.

当サイトでは,これに関連しまして,国公立2次(前期/中期/後期)並びに私大一般入試へ向けたアドバイス・学習指導の職務提供を致します.詳細については次記事で述べますので,必要に応じて御利用下さいませ.

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コーチング的観点から見た逆転合格大学受験指導とは:「そもそもそれはいいのか?アリなのか」レベルの話から

今度はコーチングと逆転合格指導の論です:これもTwitterで盛り上がった話題を整理していきたいと思います.

 

「大学受験は洗脳なのではないか」的な話が流れてきて,実際に洗脳している立場としては「そりゃそうだろ」と思う訳で,QTで引っ張って置いといた訳です:

https://twitter.com/KazmiBlizzam/status/1349572399486824450

ついでに,「本来は最後(進路確定した後)に『逆洗脳』をやらなきゃいけない…んですが」という実情を吐露しておいたら,筆者がコーチでもある旨を御存知の向きから「それはコーチング的にどうなのか」と真っ正面な御指摘が入りまして.

 

結論から言いますと:筆者が「受験指導者」として仕事を求められている限りにおいては,「目前の競争選抜試験で勝つ」事を金科玉条として,大抵は未成年者であるクライアントを,その方向に特化してフルダッシュさせます.

つまり,コーチングで本来冒頭に来るべきところの「ゴール設定」の段階を,そもそも筆者は引き受けていない訳です.クライアントが持ってくる”ゴール”は大体が「現状の外」には在るので,その意味では「ゴール達成」とか「エフィカシー向上」とか「コーチはクライアントの利益100%」といった原則は,満たされていると言っても良かろうと思われる次第ですが.

 

さて,それでは元々の「ゴール設定」の段階がどうなっていたかというと…上述の通り本来筆者のポジション的にはあずかり知らない事な訳ですが,実際にはクライアントのプロフィール(小中高塾予備校他外部教育機関利用状況過去受験経歴本命校併願校家族構成父母職業最終学歴出身校兄弟姉妹プロフィール等々)を職務の補助情報の一環として確認するので,大体は当方にも知れる事となります:
その多くは,実は「中学受験」にまで遡ります.まぁ筆者のところに来るクライアントの育ちってそんなもんですよね.

で,その中学受験(まで)の段階においては,大学進学実績以外にも,校風とか体育祭文化祭その他行事とか在学中留学とか国際バカロレア対応とか外国語コース理数コースとか内部進学条件とか大学卒業後の進路(大学院進学なり就職業種なり)とか志望大学学部分野とか中高の学閥とか受験直前時の80%偏差値とかチャレンジ校と併願校とか塾に受けされられた話とか友達も受けるからとか制服がカコイイカワイイとか校則が緩いとか,それなりに「大学受験志望大学学部学科」以外の方向性も考慮されている事が多くあります;都合良く解釈すれば,ある程度「バランスホイール」的な概念は考慮に入れられている,と見る事も出来ましょう.

ところが,そのクライアントが筆者の元に来るに至った際には,既に設定されている「ゴール」が(なぜか)大学入試合格「一択」となっており,仕方が無いので筆者はやむなく,「その方向を目指して勝つべく突っ走れ!」と指導する事になる訳です.前述の通りそのゴールは確かに現状の外ですし,本人が言ってるんだからWant-toゴールなんでしょう?()
※知ってる人は知ってる「タイガー・ウッズはゴルフで優勝したけど酒に溺れてる話」の類似感であります….

 

そして,ここで問題になるのが,「コーチの職務と越権行為」という論点です.あまり表に出して言う人が居ないので此処で述べますが,コーチの職務の中には「クライアントのゴールを現状の外側に設定させる事」即ち「クライアントを現状の外へ連れていく事」というものが含まれており,これは「クライアントが持ってきた”ゴール”をぶっ飛ばす(※「苫米地式コーチング認定コーチ検索」で筆者の名前か「神奈川県一覧」から筆者のプロフィール詳細を参照)勢いでゴールを更新させうる」という意味で,本質的に「越権行為」という事になります.つまり,コーチの職務は本質的に越権行為をそもそも含んでいる訳です.

じゃあ,筆者が実際の指導でクライアントのゴール設定を更新させる「越権行為」にどこまで踏み込むか,と言うと…せいぜい「志望校のランクアップ」くらいのものです.本来なら「『現状の外側』と『Want-to』の綱引きを上手く着地させながら,『バランスホイール』をも満たしていくゴール設定(更新)を促していく」のがコーチの役割のはずですが,実はここで「Want-to」と「バランスホイール」については,基本的に何らの確認すらしていない訳です.…そんなんでコーチはいいの?と.

 

…いや本来的には全然良くないんですが,実際問題として,受験対策指導時にあらためて「バランスホイール」の考え方をクライアントに突っ込むと,往々にしてぶっ壊れてしまうのですよ.
何がどうって,念のためここでもう一度記事の序盤を読み返してみて下さい:クライアントは大抵未成年者です.という事は,職務を依頼してくる「胴元」は,受益者である生徒の「親」な訳です.この親が,コーチの本務である越権行為を導入した瞬間に「ぶっ壊れてしまう」という話です.

なんでかって,そりゃ受験学年の生徒に「Want-to」とか「バランスホイール」あたりを今更確認導入などしたら,大学受験という「仮のゴール」そのものが吹っ飛びかねないからです;直感的にお分かりの読者もあろうかと存じますが,これは決して珍しい話ではありません.
生徒がPX2http://bwf.or.jp/を受講した場合なども同様です.何しろ,現代に至ってなお「中学受験は親の受験」などといったドグマが幅を利かせている状況ですから,本人のWant-toを再確認したら高確率で「違うゴール」が出てきたりするのはごく尤もな流れであって,それをやったら契約者(民事上の理由で親)との契約前提が丸ごと吹っ飛んでしまいます.

筆者は個人的には別に職務契約が吹っ飛んでもクライアント生徒が幸せになったら良いと考えている向きもあるのですが,「その後」にパトロンである親の庇護を失った未成年の生徒の行く先が順当に進むかは少なからず疑問ですし,また「梯子を外された」親子共々が,それ以上筆者に職務を任せられなくなったとて,さても「後任」は見つからず(そりゃ苫米地式認定コーチの中でも「一度受験勉強という仮のゴールを吹っ飛ばした」後のフォローを出来る人材なんてよほど限られているでしょうから),結局「路頭に迷い込んでしまう」…といった,容易に想像が及ぶ事態の方こそ,社会的リスクとして大きいのではないか,と考える由です.それゆえ,筆者は敢えて「クライアントが持ってきた目標に向かって突っ走れ」のみに専念した職務を提供している次第です.

そして,首尾よく当初の「ゴール」を達成した後に,出来る機会があるクライアントに対しては,一応「逆洗脳」の端緒だけ入れておきます.…これで万端なら良いのですが,実際には経験上,大学受験後の「リハビリ」には,勝った場合も負けた場合もおおよそ2年近く掛かります.そこへきて,東大の内部進学振り分けが入学後1年半という事情(~学部計4年間,大学院修士課程2年間)を考えると…色々御察し下さい._| ̄|○dmp

 

あわよくば,中学1年次後半~2年次あたりでPX2を(親子それぞれ)経由してもらって,「それでも社会的ステータスのある大学に進学したい」と心に決めた上で筆者のところに来てくれれば,テクニカルな受験方法論をそのまま流し込むように提供出来る事はもちろん,コーチングの手法技術も随時「本来の形で」使える事になるので,そういうのがもっと普及してくれればいいんですけどね…それって要するに,PX2が1条校に如何に普及するかっていう話で,正直なところ「よいこ教員」の皆さんには中々「現状の外」って厳しいのではないかという気がしてならない罠ですが,果たしてどんなもんでしょうか.

…そういうク●ゲーがイヤだから,筆者は1条校に行かず「民間教育職」の看板を出している次第でもあったりするのですが.だいたい高校も3年次は行ってないですしね;やはり1条校は一旦更地にして,必要に応じて「現状の外」のWant-toなゴールを前提にバランスを考えて立て直すのがいいんじゃないかという気もしてきます.だみだこりゃ.

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大学受験における受験勉強の方法技術,学習計画設定について;例えば数学の場合を中心に

Twitter(※ @KazmiBlizzam )で教育論(受験論)の話が御蔭様でだいぶ盛り上がったので,つらつらと整理して述べていきたいと思います.
#本音は共テが終わるまでもう言う事が無いからなんて内緒でsぃぇなんでもないです

 

大学入試の数学に関してですが,大枠で言うと,これは出題の難度が上がるほど「運ゲー」の要素が排除しにくくなります.理由は果たしてどこまで本質的なものなのか未詳ですが,こと「解けるか否か」に際して,難問は「ドボンするとゼロ」が有り得るから,というのが,得点の成否結果の蓄積データから見ての一つの結論としても,言えるのではないかと思います.
その上,数学が難題で知られる某大学の教官曰く「殊に数学の記述式試験においては,採点の厳しさ(論述論証の精度等)を調整する事で,平均点を相当に『いじる』事が出来る」だそうで,そうなると入試における数学の得点自体も「相対評価」じみてきます.これは即ち,「みんなが取れる問題で取りこぼさず得点した上で,正答率の低い問題で如何に差を付けられるかが勝負」という事になる訳で,もはや「得点安定化」などと言っている場合ではなくなってきます.皮肉にも,論理論証を丁寧に積み重ねる事が求められる数学が,最も「試験結果の安定」からかけ離れてくる科目になる,という大学受験クォリティ.

他方で,大学入試の数学では「ノーミスゲー」というタイプもありまして,この典型例は,実は旧センター試験の数学です(他には私大医学部医学科の数学等).このタイプの数学試験は往々にして時間的にも厳しく(旧セ試では特に数学II・Bが有名でした),”試験時間の使い方という面まで含めた”ノーミスゲー,という,なかなかエグい試験になっていたりします.早晩実施される大学入学共通テストでは数学の試験時間が若干長くなったので,この「ある意味ク●ゲー」面は改善されるといいですね….

で,当然の事ながら,これら各パターンに対応する「受験勉強」の方法論は,それぞれ異なります(東大や一部国立医学部等の合格者は,これらを「いずれも出来るようにして臨んでくる」から恐ろしい訳です).
この「受験勉強の方法論」の中には,無論「教材の選定と使い方,その順番」という要素もが(実は結構大きく)入ります.それも「人によって」異なります(ですから我々のような「受験コンサルタント」の仕事の余地が有る訳です).ここを勘違いして無茶をやっている受験生が後を絶たない話は,当サイトでさんざんメッタ斬りにしてきた通りですね(苦笑).こと大学受験勉強においては「大は小を兼ねない」というフレーズを以て,此の点はあらためて強調しておきたく存じます.

 

比較的一般論になりますが,大学入試対策学習においては,始めから「無茶な教材・学習法」を採っている(と言うより多くは在籍進学校に乗せられている?)受験生が非常に多く見られます(当サイトでも度々既述の通り).先ずスタート地点で自分の学力に合った教材を選べよ,と.こと大学受験対応に関して,市販教材の内容でそこまでのク●物件は無いのですから(何しろ「高校の学習指導要領範囲」という縛り枠があるので),大学受験生の分際でたまに居る”相性”云々とか言い出す香具師は論外で,個々人の現在の学力水準に合わせて教材を選定すればまず間違い無いです:教材の毛色なりやり方なりが合う合わないなどと言っている場合ではなく,粛々と学習を進めるのみです(但し「理解」は初手で万全にしておく事が肝要です).

その教材の選び方ですが,参考書に含まれている設問を「7割程度解けそう」なレベルが貴方に合っています.「基礎」とか「標準」といった記載や,各出版社ブランドの「レベル表示」等々は,あまり参考にならない(まちまちな上に大概は無茶もしている)ので,自分で「出来そうなやつ」を選びましょう.また,いわゆる進学校に在籍している人は,上述の通り,大抵レベルの高過ぎる教材を提供されているので,「猛勉強して在籍高校のカリキュラムについていく」か,「学校の課程はそこそこにやり過ごして,あくまでも『本業は受験生』と心積もって自習主体にする」かを,初動時点で覚悟決めなくてはなりません(筆者自身の高校時代は完全に後者でしたが,現在では指導経験の甲斐もあって,前者の「学校カリキュラムを生かした受験勉強取り組み」も指導提供出来ます).

ひとたび教材を選んだら,学習計画を立てて「最低3周」は自習して,教材の内容を完璧に自分のものにします(※初期学習教材は「完璧」にしないと,後の学習に支障が生じるので,此の段階では未だ「完璧主義」で構いません).なお,前述の通り「1回目の理解を深くする事」を心に刻んで一歩一歩毎度留意しましょう.

そして,この「学習計画」についてですが,「何日でどこまでやるか,2周目以降にいつ進んでいるか」といった,年月単位の大枠から比較的細かなところまで書き出した「計画表」を作ります.ここで注意すべき事として,「計画表」とは「予定表」と「結果表」を合わせたものである,という意識を持って下さい(福井一成先輩の言).
計画表を作ると大概毎週・毎月「遅れ」が発生しますが,これは「当人が調子の良い時に計画を立てている」為です.焦らず地道に毎回(おおよそ毎月くらいで)計画表を修正しながら,学習が進む度に予定表の当該欄を「塗りつぶして」いって,「進んでいる」感を高めて士気を上げるのがポイントです.ですから,学習計画はくれぐれも無理のないスケールで立てましょう.一週間に1日程度の「予備日」を設けるのも良いという結果が有ります(上雲晴氏の談).

1つの教材を3周(実際には4~5周以上になる事もまま有ります)使い込んで「その段階でやる事が無くなった」ら,次の教材を選定します.この2段階目くらいでは,まだ「完璧主義」で良いでしょう(「●割正答で良し」などとなるのは,大学入試本番レベルに近い教材を使う際の話になります).

 

このくらいまで学習を進めると,おおよそその科目の「高校課程=大学入試出題全範囲」が見えてきます.例えば筆者の場合,高校1年次の9月から数学の教材(青チャートと同レベル:今にして思えば少なからず無茶をしていましたが)に着手して,2年次の10月に高校3年間分の数学を一通り終えました.13か月.同級生の数学トップが高2の9月に終えていたので,1か月のビハインドでした.
その間(高1の4月~9月)に筆者は何をしていたかと申しますと:高校最寄りの大書店で「受験勉強法」の本をひたすら渉猟立ち読みしておりました.そして結局,当時メインに据えた本が福井一成先輩の「一発逆転~」と「大学合格~」でした.ここで筆者は「受験勉強計画」のテクニカルな方法論を学んだ訳です.福井先輩としばしば比肩される和田秀樹先輩の論にもありますが(「ドラゴン桜」でも触れられていた気がします…?),大学受験生は,志望校の試験科目に加えて「受験勉強論」という科目を学修する必要がある,という認識を,筆者はこの段階で叩き込まれました.もしこの記事を読んでいる大学進学志望の高校1・2年生が居ましたら,この「受験勉強論」という”必修科目”の存在を認識して下さい.

という訳で,筆者は「従順に学習を進めた優等生」に対して,半年間のビハインドをもって,受験勉強―後の東大受験―へ向けて,計画的学習に着手していく事となった訳です.(なお,件のトップ同級生は「進研ゼミ」を主軸に据えていました;通信教材でどうやって先取り学習を進めていったのかは不明ですが,高校数学全課程を修了した高2の10月以降には,各分野の「復習演習」に着手していっていました.)

 

この間に,「ライバル」の数はどんどん減っていき,次第に挙がる名前が絞られていきました.高校1年次最初の中間テストでは数学で満点を取っていた,某「筆者の母校受験専門塾」出身の中学秀才達は,その後いつの間にか脱落していました.…恐らく,「先を見た計画」が当事者の意識の中に立っていなかったからではないか,と今にしても思います.
対する筆者は,高校1年次の中程で数学の得点が「平均点ギリギリ」まで落ち込んで,流石にヤバいと思って「何とかあがいた」結果が,上述の計画学習になりました.

先に一つ重大な事を言っておくと:筆者が数学の受験勉強に集中出来たのは,高校入学時点でそもそも英語の偏差値が80(初回校内実力試験で1位タイ),化学が既習(小学3年生から母親の高校時代の教科書を読んでいた),といった事情があった為でもあります.それでも,英語は受験勉強論と並行して,福井先輩推奨の「コンプリート高校総合英語」を高1の1学期に3周していましたし,化学は1学期中間試験満点,期末試験97点で学年1位タイでした.
ここから読み取れる反省としては:中学時代(高校受験前)までに,少なくとも1教科・科目(出来れば英語か数学)を「トップ」の学力にまで上げておくべし,という事です.入学した高校のレベルにもよりますが,「絶対優位」な教科・科目を1つでも作っておけば,その柱というか「貯金」の上に,他教科の集中学習を進める事が出来るからです.

 

さて,実はここまで筆者の例は,実は「マズい勉強法」の典型でした.それは何故かと言うと,「大学ならどこでも入れる学力水準」を目指していたからです.ここから見える反省は無論,「志望校を先に目標として掲げるべし」という事になります.
何故筆者がそれをしていなかったかと言うと,実は祖父が医者で,国公立医学部(まぁ医科歯科か横浜市立だったでしょう)と東大(実質理一)の二択で迷った挙句「両掛け」を狙っていたからです.これは悪い見本なので,高校1・2年生は早々に筆者の反省を踏み越えて目標(「仮」でも良いから)を設定しましょう.また高3生は,今からでも具体的な目標志望大学・学部を設定して下さい:「共通テスト(旧セ試)の自己採点終わってから考える」などというのは愚策の典型です.

そして,筆者は高校2年の11月,当時「高校で一番の友人」に校内の誰も来ない場所へ来てもらって,「進路相談」を持ち掛けました.なんと,今現在受験指導者として東大や医学部を始めとする合格実績多数を挙げている人物は,自分の大学進学選択を自力では決められなかったのです.
友人に「東大と医科歯科で迷っている」と伝えると,彼は「お前を医者にしておくのはもったいない」と言いました.他にも当然の論(苦笑)として「コイツを医者にしたらヤバい,絶対ヒトクローンとか勝手につくる実験やりまくるだろう」といった点もあった訳ですが,しかし実際問題としては,上述の友人の最初の一言で,筆者の進路は「学者ルート」に決まりました.

こんな筆者ですから,指導者としても「目標が具体的に定まっていない教え子」に対しては,進路指導を適切に行うのは今でも難しい感が残ります.とは言え,実際上は「●●大学に合格入学したい」と話を持ちかけてくるクライアントが大半なので,現実的にあまり困る場面は無いのですけれども.

 

という訳で,筆者はこの高2の11月以降,「東大シフト」で受験勉強を進めていく事になりました.「次の教材」は「大学への数学 1対1対応の演習」シリーズ(東京出版)で,これはいわゆる難関校(数学の出題難易度が高い大学)受験者にとっては標準的な教材です.
またこの頃から,数学が高校全範囲で「1段階」修了したので,次はあらためて英語に着手する事になりました.使用教材は旺文社の「基礎英文法問題精講」で,当時としては標準的な(大学受験生なら概ね全員が通る)教材でした(※現在ではこの教材は古く,より大学入試英語の出題実態に即した教材が多数出ています).この教材に1か月弱取り組んだところで(往時は何を思っていたのか,この教材を「2週間で3周」繰り返すという,今考えても人外レベルの学習を行っていました),高校2年次2回目の「実力試験」があり,筆者は単独1位で偏差値88超を記録しました.要するに,「元々英語が得意だった生徒が,数学を一通り終えて英語の受験勉強に戻ってきたら,再び『武器』が磨かれた」という構図です.斯様に,高校入学時点で「得意科目」を1つでも持っている事は有利になります.

 

高2の3学期には,1学年上のセンター試験(当時は翌朝の新聞に問題と正解が載っていた)を英数国3教科解く,という「自習」が行われました;現代では多くの高校で「カリキュラム」としてこの「センター(改め共テ)プレテスト」が行われている模様ですが.
このとき,筆者の数学の得点はIAIIB合わせて160点(/200満点∴8割得点)であり,195点を取っていた同期にさんざん見下されました.理論的には高校2年次の3学期といえば数学IAIIBの範囲はほぼ終わっているはずなので(と言うか,筆者は既に10月の時点で数学IIIC(当時)まで全範囲を一通り終えていたので尚更ですが),「原理的には満点を取れる」はずの状態な訳です.しかし実際にそうはいかないところで,いわゆる「演習」受験勉強のターンが必要になってくる,という構図です.(中高一貫校で「高2までに中高全範囲を終えて,高3は『演習』にひたすら勤しむ」という事がしばしば言われますが,これはそういう意味なのです.)

しかし,筆者はあくまで東京大学理科一類(旧センター試験:2次個別学力試験の配点が1:4でした)を目指していたので,なおも配点が圧倒的に高い2次試験を念頭に置いて(「2次勝負」シフト),「東大2次向け」の数学演習に向けて突っ走りました.具体的には,「1対1対応の演習」を数学IAIIBIIIC全巻終わらせると,そのまま河合出版(予備校「河合塾」の一般書店販売書籍部)の「ハイレベル理系数学」に接続する受験勉強を採りました.今の大学受験指導者が聞いたらひっくり返りそうなアクロバット学習ですが,当時の受験勉強法本「受験技法 東大合格の極意」(和田秀樹編著)には,そう書かれていた由です.

そういえば,順番は前後しますが,この年に上述の「受験技法」が発売されたのです.これは筆者にとっては天恵であり,同書の「東大向け受験勉強計画の立て方」なくしては,筆者の東大合格はままならなかったと言っても過言ではありません.入試本番で取るべき得点を数値目標として設計していく方法論は,中学時代から「やり込みゲーマー」だった筆者にとっては,まさに「塗りつぶしゲーム」そのものと感じられました.実際,この時期に中学時代の同級生だったゲーマー友達(別の職業科高校在籍で,大学には進学せず)に同著の事を話したら,「それってRPGじゃん」と言われた事も鮮明に覚えています.

 

結局,数学はこれと東大模試(高3の7月に校内で唯一全国ランキング入り),それから駿台全国模試(高3の6月に数学偏差値75.5)くらいでおおよそ東大入試対策を終えました.
他方,旧センター試験の数学対策については,往時未だ大学入試センターが「過去問の再出題も有り得る」事を表明していなかったので,過去問には着手せずに「センター型マーク模試」を受けまくって,最後(高3の12月)には「駿台青パック」も使って対策を行いました.
そして,入試本番ではセンター数学195点,東大2次試験は87点(4完1半崩れ3完2半)の成果を挙げました.(※「3完2半」って,今でこそ「ちょっと出来る」レベルと思われるかもしれませんが,往時は未だ東大理一の合格者平均が「2完1半で50点」の時代でした.)

しかしこれが,もし東京医科歯科大学(センター:2次=1:1)だったら,どうなっていたでしょう? その場合でも,数学で195点程度を取れればさすがに許容ラインかもしれませんが,他の科目も含めたセンター試験の総合点が「2次試験と同じ1点の価値で乗る」と考えると,筆者が実際東大受験に向けて採ったセンター試験対策などでは,医科歯科向けだったらヌル過ぎる,という事になります.
東大は2次の配点が圧倒的に大きいので,上述したような「2次向けメイン勉強のついでに模試で傾向慣れしてあとは適当に得点を安定化させる」学習だけで,センター試験をやり過ごせた訳ですが,これが医科歯科のように「1:1配点で乗る」という緊張感の下での試験だったら,必要なセンター対策は明らかに多くなっていたでしょう.

 

以上,筆者の東大受験数学対策の例を,半ば歴史叙述的に記してきましたが,現代では東大合格者の後輩達が受験勉強法や成績の推移・本番の出来具合等の情報を多く発信してくれるようになってきているので,それこそ「検索して自分の現在学力に合った学習法を真似する」という方法も採れるかもしれません.
しかしながら,大学入試対策一般として見た場合,「マトモな受験勉強方法技術」の情報は,明らかに不足しています.端的に言えば,中堅国公立大学志望者や国公立医学部受験者にとって有益な受験勉強方法情報は,各大学別という事を含めるとなかなか見つかりません.
現状,受験勉強方法論の参考文献としては「合格の天使」出版物が完成度として最上級と見られます(筆者が大規模書店で立ち読みを重ねて,時には購入して精読してみた限りで).しかし,「合格の天使」各著の内訳は,かなりハイレベルに偏った厳しい階段の学習法・教材選定であり,あるいはまた,今なお毎年改訂を重ねている「新・受験技法」に関しても,相変わらず初動からステップに無理が掛かっています(青チャートを継続使用してきている受験生にはそのまま本番接続を勧める等).

旧課程(もう10年以上前の事になりますが…)では,上雲晴著「大学受験の教科書(改訂3版)」が適切な段階的学習の指針となる教材選定情報を与えてくれたのですが,同書の学習計画の中には,現行課程には移植されず絶版になった教材等も少なからず含まれており,現在の大学受験生がそのまま使おうとするには,大分苦しいものがあります(そもそも中古でしかほぼ手に入りませんし).

本来は,志望する大学・学部を決めたら(※無論,第1~第5志望くらいまで段階的に設定して良いものです),共テ:2次の配点や各科目の配点を確認した上で,過去問研究に加えて「類題演習」も必要になります(そうでもしないと量的に演習が不足します).この為には,他大学の過去問や,分野横断型の総合演習問題集(数学なら数研出版「入試問題集」等;この教材自体は通しで使うにはやや難)から,必要な演習例題(傾向や難易度が近いもの;偏差値には関係無く)を「ピックアップ」して使う方法技術が必要になってくるのですが,こういう指導を出来る高校教諭は進学校にもほとんど居ません.

筆者のような受験指導者(特に筆者の場合は「受験コンサルタント」を標榜しています)は,クライアントの志望校の過去問(赤本)10年分くらいはあらゆる算段を使って調達用意提供しますが,このような指導を出来る受験指導者(基本的には「民間教育職」)ですら,稀と言えそうな程度に数は限られています.それこそ私大医学部受験者などにとっては,出題傾向の特殊さや偏在ゆえに「過去問研究が命綱」となる訳ですし,またそれに向けて「どのような市販教材や予備校講座を,どういうタイミングで使っていけば良いのか,またスケジューリングはどうするのか」といった「受験勉強計画」の立案も不可欠なはずなのですが,大学受験生の実情を見るに,悲しいかな「行き当たりばったり」に等しい,砂漠の砂を掬うが如き「受験勉強」を続けている生徒が後を絶ちません.

センター試験が共通テストに鞍替えとなっても,結局「試験対策技術」なるものは(方法論の具体仔細については多少なり形を変えつつも)存続し続けます.それを知らない(教わる機会が無い)受験生が,やみくもに大学入試に臨んで「運ゲー」で受かったり受からなかったりして,そして「試験は水物」などという標語が独り歩きして,後に教員になった「元受験生」らが教え子に言い含めるなどして,「無知蒙昧な大学受験突貫の再生産」が続く訳です.

しかしそれではあまりにも哀しいので,筆者はこうして,珍しく物語調めいた文体まで用いて,受験生へ向けた情報発信を続けていく次第です.大学受験生,将来の大学受験生,あるいは「過去の大学受験生」であって,現在は受験生に指導を提供する側の立場にあるような,全ての方に,斯様な情報を拡散普及させて頂き,こと受験勉強の方法技術における「情報格差」を,インターネットの力を用いて「平準化」していければ,と願っています.

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大学入学共通テスト受験生は今や総復習の時期に入っているはずである

なぜか今なお「緑パック」等といったキーワードで検索で飛んでくる方が少なからず居るようで,受験指導者としては「さすがにちょっとヤバいんじゃないか」との思いを禁じ得ないブリザムです.

理由はと申しますと:タイトルの通りですが,この時期には既に「総復習」を進めていないと,本番≒1/15(金)のせいぜい午前中までに,今まで勉強してきた事の全部を復習するのが間に合わないからです.

冷静に考えて下さい.「試験前日の午後」を空けておくとすると,当記事執筆時点で残り100時間を割っているのですよ.

その中で,これまで受験してきた共テ型模試の全内容(不正解だったもの+正解したが確信が持てなかったもの)を復習して,「一度やった問題は絶対の自信をもって正答」出来るようにしておく必要がある訳です.即ち,「共テ模試は今解いたら満点」に原理的には成っているはずです.

無論,「実際にその問題が的中するかどうか」といった事を気に掛けて,”新しい問題”を解いておきたくなる,という気持ちもあるでしょう.ですが,今から未着手の「パック」の類に手を出していたら,入試本番までに復習が間に合いません.それよりも,繰り返しますが「やった問題は完璧に出来るように」する事が先決です.

焦りは無用です.当サイトでも何度も既述している通り,「原理的には知っている事の中から出題される」のですから,その「知っているはずの事」を正確にアウトプット出来るように学習=復習を詰め上げましょう.

 

そして,もし「それらはもう一通りやって,手元にやる事がなくなってしまった」という受験生へ:

先ず,「本当にそこまでやったのか?」という事が筆者としては気になりますが(筆者の場合セ試ですが,往時出ていた旺文社の「過去問傾向と対策」を1回目不正答問題については全て3~4回繰り返しました),もし確かに「終えている」のであれば,あらためてこれまで使ってきた参考書・問題集等の教材を手元に持ってきましょう.

そして,共テ模試で「どこが出たか」を特定して,その単元の参考書なり問題集の解答解説(出来れば「教科書+傍用問題集」が望ましいのですが)のページを伏せて,「そこに書いてあった内容を全て自力で書き出せるか」のテストをやってみて下さい.恐らく「何がしかは『穴』が見つかる」でしょうから,その部分を徹底的に読み込み直します.

これを全科目で行う事が出来れば,共テで必要な得点を取れる事はもちろん,「その先」の勉強内容もが遥かに強くなります.もちろん,ここまでやれるのは「よほど時間に余裕が出来ている人」に限りますが,この記事後半段落は,そういう人達のために書いています.ですから,模試等で優位な人は,その優位を共テ本番でも保って無事安泰な得点を挙げ,その先の”本当の本番”へ向けて順当に加速していって頂きたく思います.

 

まとめますと,全ての共テ受験者に対して:「原理的には持っている知識,解けるはずの問題」を完璧に出来るようにして下さい.これが,共通テスト(旧センター試験)の対策における,基本原則にして最善策の全てです.

あとは,大学入試の一般論として,
「受験会場最寄駅からのルートや混雑状況をシミュレートしておく」
「試験当日は休み時間に友達と『終わった試験』の話は絶対しない,2日目がある人は1日目終了時点では答え合わせをしない」
「試験本番で使用する鉛筆には転がり防止のため輪ゴムやラバー等を巻いておく」
「消しゴムは紛失に備えて2個持っていく」
「何よりも受験票が第一,これさえあれば多少のアクシデントがあっても正規受験出来る」
「各科目毎に『試験が終わった後の休み時間(ムダに長い)に次の科目の勉強をする為に,『これまで使ってきた参考書・問題集・模試の問題と解答解説冊子全部』を持っていく;2日目がある人は,1日目終了後に帰りの電車内で読むために2日目分の教材も持っていく」
「受験会場の寒暖に対応するために衣服は着脱で調整出来るよう重ね着しておく」
「当日は会場最寄りのコンビニ等は全部売り切れになるので,必要なものは全て地元で調達して行く」
「たとえ『暴落』等しようとも,『終わった試験』の事は一旦忘れて,目先の次の科目で全力を出しきる事に集中する」
といった,当たり前の事をきちんと徹底する事です.おそらく当サイトより優れたまとめが先達によって作られているかと思いますので,チェックリストを用意して指差し確認していっても良いでしょう(このために,「試験前日の午後は空けておく」という話を上述していた訳です).

 

さあ,後は心身脳のコンディションを万全に整えて,本番をむかえるのみです.当日は緊張すると思いますので,あくまでも「リラックス」を随時心掛けましょう.

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TPIEでやる気が出過ぎた怪物の画像(笑)ほか直近の話

当サイトで本日付立て続けに更新した,クライシスサイコロジーについての記事やクライアント募集内容云々よりも,筆者のコーチングクライアント募集用Facebookページ https://www.facebook.com/KazmiBlizzam/ のトップページ背景画像が更新された事の方が知人らから絶大な人気を博していて,正直困惑しておるブリザムです.おまいらホント好きだな(嬉).

さてそんな筆者当方はと申しますと,どうせ本日中に1都3県で緊急事態宣言が発令される事を念頭に,外出はせず自室にこもって,TPIEhttp://tpijapan.co.jp/の復習自習を徹底しておりました;「TPIE読本」が別途本棚かどこかで所在不明だったので一読は割愛して,6時間くらいで完了したんじゃないかな.

PX2ではなくTPIEの方にマトモに取り組んだのはだいぶ久しぶりだったのですが,2日間の公式講座では駆け足で進められがちな部分も含めて,自習で「徹底」して取り組んでみると,これがなかなか,かなりの成果が現れますな:何しろ,アファメーションを書く段になって,その時点で既に迷いが無い(笑).セルフコーチングプログラムもこれでは赤字商売なのではないかと不安になりかねない程に,筆者の「脳と心」によく効いてくれました.

出来上がったアファメーションは(無論)筆者だけに目がつくところへ配備して,音読のみならず視覚的にも効果が上がるようにしました.これだけ本格的に「出来た!」というところまでやり切る機会は実はなかなか得難いもので(PX2の再受講等でさえも,本格的に「赤入れ」をガッツリやっているほどの時間は取れないので…),今回の成果はだいぶ気に入っております.「Add zero」を累計で2乗の2乗くらいやったので,「書き直す」機会は当分先になるかもしれません(笑).

 

ところで,受験生の皆さんは大変な事になってしまいましたね;「20時以降外出自粛」の煽りを喰って,1条校指定されている一部の予備校以外の民間教育産業も壊滅的な打撃を受けております.御蔭で,大学入学共通テストの大規模データリサーチも,塾・予備校等によっては機能が低下する懸念が否めなくなりました(駿台・河合は「名目上は大丈夫」ですが…).
共テ自体の対策については,当サイトの過去記事(「共通テスト」でブログ内検索すれば筆者が共テ対応に関して書いた事は一通り見つかると思います)でも既述している通り,「当たり前の事を用意周到愚直にやる」事に尽きるのですが,心理的にも疫学的にもプレッシャーの大きい中,「孤独な戦い」に臨む受験生各位(中学入試もモロ被りですね…><)におかれましては,どうかせめて「本来の実力」を余すところなく出し切って頂きたくお祈り申し上げます.
また,これは当方の提供職務の話になりますが,一旦当方と受験指導契約を締結された方は,お支払い頂いた対価の範囲内の限りで,「”速レス”専用コンタクト(場合によっては電話)」を提供する事が可能ですので,もし必要をお感じでしたら,nlimeblizzam【at】hotmail.comまでお申込みを頂ければと存じます(実際,過去にはセンター試験の「直前」にも「直後」にも教え子から電話が掛かってきた事があります;そのくらい受験生は「切羽詰まった」環境で孤軍奮闘しているのです).

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「クライシスサイコロジー・セットアップ講座」を5万円で提供します

という訳で(前記事http://wp.me/p6S43T-jb参照),クライシスサイコロジー対応の特別講座を一件5万円/45分にて提供します(この価格設定は一人一回のみ).いずれ緊急事態宣言が出るのでオンライン対応のみにて.日時は合えば随時対応しますので,もし「最近なんか元気ないんだよな」などとお感じの方には,前記事をお読み頂いた上でお申し込みをお奨め致します:連絡先はnlimeblizzam【at】hotmail.comです.

またもちろん,受験生をはじめとする学習者向け対応も引き続き募集しています.こちらは「連戦」になる場合最大3名まで.受験生は従来通り,たとえその内容が実質的にクライシスサイコロジー対応メインであっても5万円/2時間で受講する事が出来ます.

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これから「クライシスサイコロジー」対応を必要とする人が増える

現象論としてはタイトルの通りなのですが,念のため少し理由を解説しておこうと思います.

 

人間は「コミュニケーション→コミュニティ」を基盤として生活していくように進化してきて(そして生存優位に立って:例えばネアンデルタール人を倒して生き延びて)います.

そうすると,この「コミュニケーション」が直接的に取れない状態が続く(無論,現状のSARS-Cov-2の流行及びその抑止のため)事で,人々の中にストレスが次第に蓄積していきます.中には,既に限界を超えてしまって心身に「異状」が現れている人もいるでしょう.

そして,これから,日本は2回目の「緊急事態宣言」を迎えます.そうすると,外出して「人に会う」活動が更に抑制され,いよいよ個々人の「臨界値」を超える人が出てきます.すると更に,雪崩的に「異状を発する」人が出てくる可能性があり,これが社会問題となる懸念さえも強く有ります.

 

そこで,筆者がここで警鐘を鳴らしてどうするのか,と申しますと:

1つには,全ての人に対して,「これはそういうメカニズムなんだよ」という事を認識してほしい,という意味合いです.「なんだ元来の『仕様』なのか」という事に気付くだけでも,こと心因性の心身異状に対しては特に強い効果を発揮する場合があります.(尤も「対処」が必要である事には変わりないので,最寄りの精神科・心療内科に行って(予約待ちで大抵1か月近く掛かったりしますが…),自分が本当に「ぶっ壊れ」ないうちに,適切な専門家による対応を受けて下さい.)

もう1つは,コーチ達に対する呼び掛けです.クライシスサイコロジーを学んだ事のある人なら御存知かと思いますが,クライシスサイコロジー対応が必要な状況における対策としての方法技術は,本質的にはコーチングと同じです(端的に言えば「ゴールを設定する事」).ですから,コーチの皆さんは(たとえ「クライシスサイコロジスト」等の資格を持っていなくとも),これから増大するであろう,精神的に「謎の違和感」を抱えた人達に対してアプローチし,有効な対策を取ってあげて欲しいと思います.
また,アメリカCDCが公開している「クライシスサイコロジー対処」の方法技術も参考になります:田島大輔コーチのサイトに公開されている日本語対照訳 http://tajimadaisuke.com/favorite/%E3%80%8Cpsychology-of-a-crisis%E3%80%8Dcdc-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/ が使いやすいかと思います.

 

以上,コーチ各位は積極的に情報発信し(当記事にリンクを張って頂いても構いません),来たる「大クライシスサイコロジー時代」に耐える旗頭となって活躍して下さい.無論,そんなコーチ自身も少なからず「疲れる」事もあるでしょうから,「コーチ同士」の繋がりも大切にして,「相互コーチング」なども随時行っていくのが良いと思います.

苫米地式コーチング認定コーチ ブリザム

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受験生に望む学習指針の大前提

筆者が学習指導,特に受験指導を受け持つ場合に,「コーチング」の方法技術を随所に織り込んでいく事は(当サイトの読者なら)容易に想定されると思いますが,実は「その前」にやる事が2つあります:

 

●1つは,先ず「親(保護者)」を説得する,というか実質的には折伏する(苦笑)という事です.親が「進学校信者」である場合は無論の事,「大学受験の何たるかがよく分かっていない親」(たとえ自身が大学受験をしていてもこういう場合は珍しくない)や,逆に「自分が出来たがゆえに『気合で何とかなる』ものだと思っている親」(実はこちらの場合の方が面倒…)に対して,その信念を「バッキリ折り切る」事が,受験指導の第一歩になります.
なぜなら,受験生当事者に対しては,指導者当方が触れる時間よりも,親が触れている時間の方が圧倒的に長い=すなわちその分だけ影響も大きいからです.
そして,理想的には,親が受験指導者の「信者」になってくれる事…と思われるかもしれませんが,実はその先があって:それは,親が「自ら勉強する」ようになってくれる,という事です.
実際,筆者の指導先で,生徒への学習指導時に親が同席して自分もノートを取り始めた例がありましたが,30分ほど続けたところで「参りました」と言って席を外しました.この時の生徒は,センター試験40点ビハインドを2次の300満点内で逆転して,首都圏の国公立大学の看板学部に合格を果たしています.

 

●もう1つは,受験生が使っている(or使おうとしている)教材を「8割方捨てさせる」事です.当サイトでもさんざん述べてきましたが(そして当該記事は検索で飛んできた方に多く読まれていますが),受験生が使っている教材のおおよそ8割は,その受験生にとって「不適切」な教材です.この「不適切」の内訳としては,先ず「レベルが合っていない(無理やりハイレベル教材に手を出している)」事例が筆頭ですが,他に「志望校対策としての学習計画設定が成っていない」という場合も多くあります.この「学習計画」について,受験生自身が設定するのはなかなか難しいので,以前から当サイトで述べている通り,その為に筆者のような「専門家(受験コンサルタント)」を使う訳です.
この段階で,「素直に専門家が設定した学習計画に乗る」受験生は,大体相応の成果(1年未満で偏差値20アップ!等)を叩き出します.他方,進学校や予備校等の”無茶な”カリキュラムに対して執着を捨て切れない受験生は,往々にしてロクな結果を得ずに終わる事も少なくありません.筆者は,「指導実績」の項で「成功事例」を多く挙げていますが,その裏には「指導で述べた事を”聞いてくれなかった”が為に,目標に到達出来ず失敗に終わった」受験生の屍(言葉が悪いと思われるかもしれませんが,実態を表すにはまさにこんな感じです)もが転がっている訳です.

 

斯様に,「受験指導のプロ」を使うのですから,正しく使い倒して頂きたいものです.

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教育は親が「使えない」と難しい;子は親の言う事よりも「背中」を見て学習するので,例えば親自身が国家資格受験勉強を行う等も有効である

当サイト主宰はつねづね,若年者教育の仕事に際しては「親を説得する方が大変」と申してきたかと存じますが,直近これと同様類似の結論に達しているサイトを見掛けましたので,一トピックとして下記に御紹介致します:

親からの呪い、子供の幼稚さ、承認欲求の暴走と期待値の過剰上昇
https://ameblo.jp/dk-works/entry-12645353249.html

当該サイト記事は全般的に苫米地流ヒーラーの言葉で書かれているので,原則としては苫米地英人博士の本を全部読んでから(+出来ればリンク先サイト「DK WORKS」で紹介されている他の著者の成書も読みつつ)リンク先記事を読まないと意味が分からないかもしれませんが(最低限としては例えばPX2 http://bwf.or.jp/ の受講なども良いでしょう),当サイト主宰ブリザムが提供している教育(その多くは統計的割合として「受験勉強の補助」に特化していますが)のコンセプトに近いものを感じるので,今般御紹介させて頂く次第であります.

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新方式大学入試 ⊃「大学入学共通テスト」に特効薬はない

最近1か月以内にだいぶ,どうやら「大学入学共通テスト」絡みで検索リンクから飛んで来て当サイト記事をご覧になっている方が増えているようで,しかし当サイトの記事と言えばその大半は前年度(今年初頭)の「センター試験」の時代の記事でありまして,申し訳無さで一杯でして,一部記事においてはタイトルに「2020年初頭分」などと補記したりなど足掻いてみたりしておるのですが,
さても当サイトの「昨年度の」記事が検索に引っ掛かって飛んで来る方が絶えないあたり,よほど「共通テスト」に関する情報が不足しているのではないか,と見えます(尚,この時期に大学受験生当事者と思しき「不安を抱えた」人が検索で飛んで来る事自体は例年の傾向通りなのですが…).恐らく受験産業も皆さん断定的な物言いをどうにもし難く「何も情報が発信出来ていない」のでしょうな(?).

そこで,当サイトの示す指針ですが,従前から述べている通り,「制度刷新初年度」に関しては,抜本的な対策は「クソ真面目に勉強する」事くらいしかありませんよ,という話です.今回は制度改正が後手後手ガタガタになった為に特段不安を煽られた,という向きはあるのかもしれませんが,受験生当事者がそれを盾に持ち出しても何にもならないので,粛々と「毎回新課程初年度~2,3年間は荒れる」という経験則を念頭に置いて,「それでも得点成果をもぎ取っていくには」と考えて対応を採るに限ります.各予備校の「●パック」といった名称は変わらないようで,どうやらそういったキーワードで検索して来られる読者も多い模様ですが,そんな皆さんへ一言お伝えするならば,「一度やった問題はもし出たら完璧に出来るようにしよう」「解答答え合わせのみならず,解答冊子に詳述されている『解説』もよく読んで,それまで学習に使用してきた基本教材の復習参照と合わせて,”雪だるま式”に知識を増やしていこう」といった,汎用性の高い学習方法を奨めるに限ります.また,数学に典型される時間が足りなくなりがちな科目・各自にとって時間の掛かる科目については,「時間内に解答する=あらためて『書き出す』形でのタイムアタック復習をもやってみる」事も大切でしょう.

そろそろ「本番」まで約1か月というところで,共通テスト対策をメインに学習を進めていきたいタイミングかと思いますが,上述・既述(当サイト他記事)の内容を念頭に置いて,丁寧な学習に努めて下さい.特に共通テストにおいては(いや建前上は大学入試全般ですが),「原理的には既に高校で学んだ事・知っている(はずの)内容」から出題される訳ですから,その「既出の知っているはずの知識」を完璧に解答へ反映出来るようにしておく事が肝要です.
あとは体調管理・生活リズムもそろそろ本番当日へ向けて整えていって,万端の準備をもって臨んで乗り切りましょう.

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