あまり積極的にオススメはしていないのですが,「どうしても」という方のために,大学入試で「とにかく勝つ」ための裏技を紹介します.
それは,「センター試験の配点比重が高い大学・学部・学科を選んで,そこを受験する」という方法です.
一般入試の対策は各大学学部によって千差万別なので,如何せん「志望校を決めてから専門対策に本格的に取り組む」順序になりがちです.
他方,センター試験において「高得点を挙げる」為に必要な方法論は,相当に確立されています.従って,セ試の得点を上げる事により,相応の大学・学部に合格してしまおう!というのが,この「裏ワザ」戦略の概要となります.
この方針では,(通常の進路指導における場合と異なり)先ず「志望大学・学部・学科を決めて,それから受験対策の詳細を具体的に詰めていく」という方針は採れません.逆に,「少しでも合格可能性の高い大学の中から,『受かったら行ってもいい』と思える学科等を選んで受験する」事になります.私が普段教えている事とまるで逆ではないか,と思われるかもしれませんが,実際問題として,大学受験生の多くが志望校を決めているやり方は,これと大差ありません.
そこで,「だったら,『どうしても受かりたい』人のために方法論を紹介提供する事もあり得るのではないか」というのが,本稿を書くに至った動機です.
実際のやり方は単純で,上述した通り「センター試験における得点を上げる」勉強法にひたすら注力すればよい.科目にもよりますが,原則としては「基本書を一通りやる→セ試用演習問題集で得点力を確実にする」というルートで足りるはずです.「基本書」の何たるかが分かっていない受験生も少なくないかもしれませんが,教科書あるいはそれに類する「その科目の内容が一通りまとまっている成書」の中から「自分が読んで最低でも7割以上は理解出来る教材」を選べば間違いないでしょう.但し,時間が足りない場合には,より「付け焼き刃的」な教材を導入する必要がありますが,しかし今の時点から「センター試験一辺倒で注力」の戦略を採ろうとしている人にとって,「勉強時間が足りない」などという事は考え難いものがあります.
また,よくある間違いとして「『基本書』のレベルが(その受験生にとって)高過ぎる」というものがあります.ここから「スパート」を目指す大学受験生には,むしろこちらに重々注意して頂く方が良いでしょう.具体的な参考書名を逐一挙げるのは情報量が膨大になりすぎるので割愛させて頂きますが,以上の「原則」に留意して,学習を進めてみて下さい.無論,そもそも試験科目の配点について「学習に際して有利なところ」を選ぶという事も,言うまでもありませんが重要なポイントです.
あ,繰り返しになりますが,これはあくまでも「センターで勝負」に賭ける人向けに限った戦略指南です.その点は誤解無きよう,くれぐれも宜しくお願い申し上げます.