表題の通り,最新刊「それでも 大学に行きたい!: 全ての受験生におくる 大学受験勉強の方法と分類 ―あなたがやるべき事は何か?―」が発売となりました:
https://www.amazon.co.jp/dp/B0B6ZFL224
ペーパーバック版も既に手続段階に入っているので,いずれ発売となります.
今回の拙著では,文字通り「すべての大学受験生へ向けたメッセージ」を詰め込みました.
Amazonの仕様の都合上,目次の全部を掲載出来なかったのですが(文字数が多い!笑),以下にその全体像を示しておきます:
目次
■0.まえがき
■1.「進学校」を標榜している高校(場合によっては中学段階)で中位以上程度の成績を保っている場合
●1-1.今から「そこそこ以上の評定平均値」を取って推薦・AO入試に行けそうか?
●1-2.一般入試で「追い上げ」を図って一発逆転高学歴を手に入れたいか?
●1-3.うかうかしていると「一流大学まで受験して三流大学しか受からない」結果に終わるという危機感は持っているか?
●1-4.大学入学共通テストの問題は解いてみたか?高校2年次までに「復習すれば原理的には満点が取れる」水準まで,勉強の「重ね塗り」を徹底出来るか?また試験時間は足りるか?
●1-5.高校の平常学習・定期試験の復習を含めて,高校2年次までに履修した受験科目内容の「インプット」までは完了しているか?
●1-6.高校3年次に「残りの履修」と「アウトプット=入試問題で得点する技術」を磨き上げる事は出来そうか?
●1-7.高校(特に3年次)のカリキュラムについていけば志望大学・学部に合格出来そうか?在籍高校の例年の進学実績はどうなっているか?
■2.進学校の教材が難し過ぎてついていくのが毎回テスト前等に必死極まる場合
●2-1.そもそも勉強時間を確保出来る環境に居るか?
●2-2.「毎日」の勉強時間はどれくらいか?
●2-3.毎日「高校の学年+2」時間の自習を出来るか?
●2-4.内申点が期待出来なければ一般入試に回る覚悟は出来ているか?
●2-5.平凡な大学に進学する事になった場合の「その後」のライフプランは考えているか?
●2-6.「浪人して一発逆転」を考えている場合,具体的な学習プランは見えているか?特に「予備校の上位クラスに在籍していれば大丈夫」などと慢心していないか?
■3.「底辺」近辺で赤点をどうにかクリアしながら高校3年次になってしまった場合
●3-1.そもそも今まで中学時代から何をやってきたか?
●3-2.「得意な分野・単元」はあるか?
●3-3.気合で最低1科目「大学受験における武器」を作るとしたらどの科目を選ぶか?
●3-4.浪人に回る事になった場合,「武器科目」だけは最初から本番合格水準付近を保っていく事が出来そうか?
●3-5.浪人が出来ない事情がある場合には,いわゆる「Fランク大学」も視野に入ってくるが,進学する意向と相対的に高めの学費を調達する目途は立っているか?
●3-6.「大逆転の大学受験合格」方法を知っているか?また,その方法は相当なガリ勉を必要とするが,受験勉強一色の生活を耐え抜いて合格を勝ち取る意向はあるか?
■4.高校内で上位成績を保ってきている場合
●4-1.評定平均値の高さを使って有名私立大学への指定校推薦や国立推薦を狙うつもりはあるか?
●4-2.一般入試に臨む場合,難し過ぎる教材を使ってきて隠れた「学習の穴」が無いか?
●4-3.どこまで上を狙うか?いわゆる「旧二期校」を後期日程で抑えに据えてあくまで国公立優先にするか?
●4-4.有名私大や中堅国公立に合格した場合,「その先」のライフプランは考えているか?
●4-5.最難関を目指す場合,模試等のベンチマークや適切な「専用方法論」のルートに乗る事が出来ているか?
●4-6.東大や国公立医学部などの最難関「一点張り」を狙う場合,浪人に回るハイリスクを認識しているか?また,親などの学資・生活費負担者の同意は得られているか?
●4-7.東大等最難関と医学部の「両掛け」を目論む際のリスクは承知しているか?
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■5.医学部(医学科)志望の場合
●5-1.国公立を視野に入れるか?それとも私立専願にするか?
●5-2.私大医学部の学費は払えるか?あるいは,家庭環境が「金はあるから医学部ならどこでも入れればいい」状況か?
●5-3.学閥をどの程度考慮するか?重視すれば多浪とのバーターになるがどこまでやるつもりか?
●5-4.国公立医学部の凄まじい難易度を認識しているか?また,合格するための技術的勉強方法論や,大学による出題特性を理解しているか?
●5-5.私大医学部の出題特性を理解しているか?特に,「ノーミスのみならず『解ける問題』を選ぶ眼力もが求められる」という特性に習熟する必要があるが,そのための学習時間計画を立てているか?また,要求される学力水準が高い大学は「学費が安い」という事情もある事を認識しているか?
●5-6.私大医学部の一般入試では,帝京大学(※選択科目の一つ)を除き「国語」は課されないが,主に2次試験で課される「小論文」対策の基礎学力としての国語現代文学習は予め出来ているか?また,直前期に入ってからは「付け焼き刃」学習の時間は既に無い事を理解しているか?
●5-7.私大医学部を複数受験すると,1次試験に合格した場合に「大学指定の2次試験日程が他の大学の1次試験とかぶる」等といった状況がしばしば発生する事を理解しているか?もとより,私大医学部の入試スケジュール詳細はその年の入試が近くならないと判明しない事を理解しているか?また,その場合の選択判断基準は予め自分の中に持っているか?
●5-8.「9年間特定分野の医療に従事する事と引き換えに学費無料,但し途中で当該従事を辞める場合には相当する分の学費(おおよそ私大医学部並み)を払う事が要求される」タイプの医科大学(防衛医大,自治医大,産業医大;あるいは国公立医学部の「地域枠」他特定枠等)の受験・進学を考えているか?また,その場合の医師としてのキャリアパスの青写真は描けているか?
●5-9.併願で歯学部や薬学部等のコ・メディカル学部を受験する場合,「所詮医学部の併願」だと試験官に思われると書類選考で落とされる場合がある事を理解しているか?また,その歯学部や薬学部にやむなく進学する事になった(そこしか受からなかった)場合に,歯科医師や薬剤師になる覚悟はあるか?
■6.無名校からの大学受験
●6-1.平常学習における校内での成績(定期試験→評定平均値等)は上位か?
●6-2.指定校が無い場合の一般推薦・AO入試に臨む可能性は考えているか?
●6-3.大学進学以外の進路を選ぶ同級生を尻目に,孤独な受験勉強を凌ぐ自分なりの心構え・方法論は確立しているか?
●6-4.大学受験勉強の技術的方法論を知っているか?
●6-5.在籍高校の平常学習から大学入試対策としての専用学習に繋げる方法を認識しているか?
●6-6.「もはや高校に期待出来ない」と判断した場合に,市販の教材や外部教育機関等を適切に有効活用する選択判断方法は理解しているか?
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■7.社会人及び高校在籍以外からの大学受験
●7-1.社会人入試(出願資格は概ね就業経験3年以上)の活用は考えているか?特に,ビジネス専攻など「独特なカリキュラムの大学」への入学と,より一般的な大学への進学のどちらに,社会人経験者として重きを置いているか?
●7-2.高卒認定(高認),旧大検の大学受験勉強はどのような容になるか?
●7-3.中卒または高校中退・高等専修学校(高卒資格が得られない場合)卒業等で,未だ高認を取っていない場合にはどうするか?
●7-4.高等専修学校(専修学校高等課程)で高卒資格が取れる学校からの大学受験を目指す場合はどうするか?
●7-5.高等専門学校(高専)3年次卒業で一般の大学受験を狙う場合
●7-6.そもそも「大学受験勉強」に専念する為の時間がどれくらい取れるのか?
■8.大学入試直前期の対策
●8-1.12月に入ったら共通テスト対応に相当の時間割合を注ぎ込むので,11月までに合格ラインは見えているか?
●8-2.各予備校のプレ模試はだいぶ早目なので,申し込みだけして模試当日は受験せずに問題と解答解説だけ貰っておいて,年末近くに使う準備は出来ているか?
●8-3.1月に入ってからの残り時間では,得点ベンチマーク以外には「単純詰め込み科目」くらいしか本来の勉強は出来ないので,そのための「得点向上に貢献する材料」を用意してあるか?
●8-4.共テの結果次第で,少なくとも大まかに「上中下」の3通りの結果→対応パターンは考えてあるか?
●8-5.最低限本命校の赤本は年明け前に買っておいて,背表紙だけ目に付く所に置いてあるか?
●8-6.共テを受験する際の「心得」は十分理解して実行出来ているか?
●8-7.共テの自己採点結果を見た上で「出願校」全部を即時決定したか?
●8-8.私大受験を多くし過ぎて受験日の「間」の勉強時間が足りなくなっていないか?
●8-9.「記念受験」と「もし受かってもどうせ行かずに浪人するレベルのスベり止め」受験は無意味であると心得て,ちゃんと出願前時点で「削って」あるか?
●8-10.国公立志望にこだわる場合は3月中旬まで入試が続くので,既に進路が決まった同級生を尻目に受験対策勉強を続ける事や,卒業式が終わった後に問題集を読み解きながら帰途につく事の覚悟は出来ているか?
■9.浪人生の受験勉強
●9-1.現役時の成績と,大学を受験した場合はその結果について反省し,現状の学力について正しく認識出来ているか?
●9-2.高校在籍中は3年間学業以外の事にむしろ徹底して取り組み,「浪人1年間で受験勉強に集中して上位大学合格を目指す」方針で来た場合,どこまで集中出来るか?特に,主として「心と環境の準備」は出来ているか?
●9-3.あらためて志望校を設定する際に,現在の学力を踏まえてどのようにステップアップしていくか計画は立っているか?
●9-4.予備校を使用する場合のコース選択は無理をせず「使い倒してギリギリ最上位の大学に合格する」意志をもって在籍し学習に臨む覚悟は出来ているか?
●9-5.宅浪を選ぶ場合,学習計画のペースメーカーと,在宅が多くなる事に対しての短時間で出来る気分転換方法は,いずれも準備出来ているか?
■10.予備校の活用方法
●10-1.予備校のカリキュラムに乗って受験勉強をするという事は,(他の市販教材などに依らず)そのカリキュラムにかじり付いていく事を意味する事を認識しているか?
●10-2.本科性はクラス分けテストがあるが,本来的には「判定より1つ下のランク」が適正な場合が多いと心得ているか?
●10-3.単科で講座を取る場合,春夏冬の講習では「平常授業の続き」が行われる場合が少なくない事を認識しているか?
●10-4.講座の難易度の目安は「テキストを見ておおむね5割が自力で解ける」が最低ラインと心得ているか?
●10-5.例えば受講レベルの目安が「偏差値52~65」となっていた場合,実際には偏差値62~63程度の学力が前提となっている事を認識しているか?
■11.あとがき
今回の拙著では,特に「大学受験生としてのマイノリティ」に救済の光を提供すべく,およそ並大抵の受験参考書(指南書)が取り扱わないようなテーマに関しても逐一採り上げました.
皆様の大学受験の一助になれば幸いです.