医学部専門予備校よりも費用を抑えて高確率で合格する指導の実績

近年,気鋭の医学部専門全寮制予備校「京都医塾」が話題ですが,この度(今更ながら)その学費が年間570万円超程度(内訳は:年間学習時間総計1760時間(たった…??※私感,根拠後述),個別指導の標準プログラムが約3分の1,残り3分の2はクラス別の集団指導,またオプション個別指導は各回実費別料金…だそうです)との情報を知って,「アレ,当方は医学部専門指導者ではないが,医学部医学科合格実績からするとむしろ割が良いのでは?」と思いまして,諸々の指導実績を改めてまとめてみる事にしました.尚ちなみに,私の指導は年間換算だと定価400万円です.

差当り,医学部(医学科)関連で筆者が指導を担当した生徒の合格実績を列挙してみます:

●高校3年次で最終的に受験本番まで第一志望を医学部医学科としていた生徒は全員合格,うち第一志望大学に合格したのは約半数,また全員受験年度に入ってから指導開始で1年以内に合格.

●親が歯科医師で,当初医師を第一志望に掲げていたが結局歯科医師になった人が3割超(全員歯学部の最終出願時点第一志望校に現役合格).

●また,親が医師または歯科医師だが,医学部志望を蹴って東大(実際上おおよそ理一)に行った人が3割弱居る.

上記の例はいずれも1対1の完全個別指導であり,母集団は50人超です.

ついでながら,並行してお問合せを頂く事の多い,東大合格者輩出状況についても触れておきます:

当初東京大学のいずれかの科類(文科/理科,各一~三類:釈迦に説法ですが一応念の為)を志望に掲げて指導を御依頼頂いた生徒様の内で,最終的に東大志望を貫いた人は約7割弱ですが(残りは共通テスト=旧・センター試験以前に自身のやりたい事を理由に他大へシフトした人と,共テ/セ試の自己採点結果を見てから2段階選抜(いわゆる足切り)ラインを警戒して「下げた」人が,それぞれおよそ半々ずつ程度となっています),実際に東大2次試験を受験するまで行った人は全員合格しています(この内,旧・後期日程入試で合格入学した人が1名だけ居て,他は全員前期日程でしかも現役合格しています).

此の中には勿論「順当合格者」も居たのですが,他方では高校3年次の5月を過ぎてから「数学で赤点をギリギリ脱出した(それでも40点超)」という,どうみても危なっかしい受験生も居て,一応それなりに名の通った進学校に在籍していながら学年順位は300番台で,2月冒頭に実施された(当時)年度内最後の「東進最終東大本番レベル模試」でも合格最低点を約30点下回っていながら,結果は無事現役で合格(※一般前期;科類の詳細については個人特定を避ける為ひとまず今回の公開記事では控えさせて頂きます)という「猛者」などもが居ました.この受験生は,合格後の当方インタビューにも応じてくれて,その中で「ブリザムの指導期間中,1回だけ心折れそうになった事が有った」「東大2次本番では数学はこれこれの大問がこれだけ解けた」といった,比較的詳細な「感想戦」情報の提供源にもなってくれており,爾後の教材活用法等における重要な知見として活かさせてもらっております.

※上述した「全寮制医学部専門予備校の年間学習時間が『たった』1760時間か」との私見について情報を補遺しますと:実は,東京大学(理科三類は別として)に合格する為に必要な学習量は,高校課程範囲は授業等で学修している前提で,別途「受験勉強」の時間として物量を測った場合で「約4400時間」との統計データが既出である由です.此の理屈で行くとすれば,東大合格ラインに到達するには「入試で使う科目については,高校の教科書範囲までは全部既修(=内容をマトモに習得出来ている)」とした前提で「約2年あまり」の期間を受験勉強に投入する事になる訳であり,これを逆に述べれば,京都医塾が標榜している「偏差値40からの医学部(医学科)合格」というのは,私立大学で最も合格可能性が高い所に絞って受験した場合でも,かなり強烈な「大逆転合格」成果である,と評する事も出来ようかと存じます.

ちなみに,此処から更に逆算して「高校3年次18歳になる年度時点で東大に現役合格」を果たす為に,高校課程を自習や外部教育機関の助力等を含めて早期修了しようと思うと,ごく大まかに「高校1年次中には高校課程の教科書程度内容を全部(受験使用科目分)修了」という結論も出て来ますが,実際には此の水準は,東大合格者の中でも特に理科三類の合格者の「平均値」である,との情報も,東大理三合格者達へのインタビューにより公知となっています.斯く申す筆者自身の高校時代自習や指導経験,更には同期らの学習進度情報を踏まえてもなお,例えば高校数学3年分はおおよそ13~18か月で全課程を修了して,以降「入試対策演習」に着手出来るようになる,という実測値は得られているので,いずれにしても「中高課程一通りを合計約4年間程度で完遂した上で,更に2年間程度の演習を積み上げる」という“体感”は,東大合格者の実感としては「おおよそそのくらい」である,とは言えそうです(或いは更に,「真横」で医学部医学科を受験して合格進学していた人達の学習進度を見ていても「大体同程度」とまで評す事も出来ます).

…や,筆者の指導時間「本編」自体は1回2~3時間程度で,これに毎週毎月随時更新される「学習計画」の書面提供+説明(短時間)に基づく自習を加えた上で,ようやっとあくまで「本業受験生」をつとめ上げて頂く訳ではありますけれども.

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