【追記あり】「入試中止」の場合についての知見

新型コロナウィルスの影響で全国各地で色々なものが中止となっていますが,こと「大学入試が中止」になった場合についての見解を,過去の事例をもとに述べておきます.

2011年(9年前)東日本大震災の際には,国公立大学の多くで後期日程の入学試験が中止となりました.この際に入学者選抜基準として用いられたのは,主として「センター試験の得点」でした.
という訳で,後期試験出願者の皆さんは,「センター試験の得点で勝てるかどうか」を基準に,合格可能性を勘案するのが妥当だと思われます.以上一言まで.

【追記:注】もちろん,後期入試が予定通り実施されれば,「逆転合格」は大いに有り得ます.最後まで諦めず得点向上に向けて勉強しましょう.

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国公立大学(及び一部の私立大学)後期日程を受験する方へ

さて,後期試験(2次試験)を受験予定の皆さん,過去問演習等の取り組みは始めているでしょうか?ここでも前期試験と一緒で,浮き足立って合否を心配しても結果は変わらないのですから,マトモに受験するなら地に足を着けてがっつり対策を行うべきです.前期試験終了後から後期試験までは20日弱あります.ここまで受験勉強を行ってきた皆さんなら,この時間がどれだけ大きいか,よく分かっているはずでしょう.

そして更に,後期入試は,実質的な(意味のある)倍率が2倍を切っている場合も少なくありません.というのも,後期試験に臨む大半の受験生が,前期日程終了後「何をしていいか分からない」もしくは「本腰を入れて勉強していない」ので,それらの受験生はライバルから既に外れている(脱落している)為です.ですから,地に足を着けて本腰を入れて傾向対策をするだけで,実質1倍台の入試の勝者になれる可能性は存分にある訳です.

また,後期入試ではしばしば「一見して見た事の無い設定」の出題がなされます(過去問で確認しましょう).ですが,その実態は,まず完全に高校課程の範囲の知識で解ける問題です.そこを「解きほぐす」事をも意識して学習を進めると,更に合格可能性が高まります.「総合問題」なども実態は同様です.「◯◯大くささ」を会得したら,前期入試で自分が足りなかったところの補強を含めて学習しましょう.

 

「小論文+面接」のように,通常の学科試験とは異なる形での試験を受ける人は,専門の対策が必要となります.小論文の教材は,本来なら当サイトの大学入試国語(現代文)・小論文対策シリーズアーカイブhttp://wp.me/P6S43T-e5の内容を実践したいのですが,それを完遂するには時間が足りないので,少し古い教材ですが「書ける!小論文図解ノート」https://www.amazon.co.jp/dp/4010334886または「小論文入門ー10日で小論文の基礎完成」https://www.amazon.co.jp/dp/4877258981を推奨します(※決して内容が古い訳ではありません!).この教材を速修する事で,付け焼き刃ながら小論文は書けるようになります.たとえ付け焼き刃でも合格点に達すれば試験は勝利です.
また,面接対策については,もし必要なら高校の先生に頼むか,予備校の直前講習を利用して下さい.基本的には,「いかに貴学に入学して活躍したいか」をアピールする事が肝要になります.

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国公立大学2次試験前期日程に向けて

明日から国公立大学前期入試が始まります.注意すべき点はセンター試験の場合と類似するので,既述の記事を参考までに貼っておきます:

センター試験当日に臨む実践的心構え
http://wp.me/p6S43T-fJ

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国公立大学前期日程(2次試験)が近付いてまいりましたね

国公立大学前期試験受験者の皆さんは,は過去問が「当たらない」ので(東工大など一部の大学を除く),直前期には「センター試験との合計点が必要分の得点(合格最低点)に足りるか」と「目標得点を獲るための本番試験時間における問題の“見切り”」の演習に重点をおきます.
しかし,その中でも「◯◯大くささ」というのは見えてくるもので,これまで使ってきた教材を用いてそうした分野を強化する事により,高得点を狙える可能性もあります.
とはいえ,いずれにしても“試験は水物”ですから,各位自己責任で行ってみて頂ければと存じます.

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出題ミスが話題に上がっても慌てるな!

早稲田大学(各)理工学部の数学入試問題が話題になっていますが,もし出題不備があったとすると相応の措置が採られるはずなので,受験を終えた皆さんはひとまず落ち着きましょう.
実際問題としては,「英語・理科で得点を稼いだ受験生が受かる」傾向にある事は否めないのですが,これとて「終わった試験の事は一旦忘れて,目の前の出題に集中する」という事が出来ていれば叶う話ですから,当サイトでも既に述べてきている一般論の範疇に過ぎません.
さぁ,残りは国公立大学前期入試のみという人も少なくないはずです.今一度地に足をつけて,不足分の学習に取り組みましょう.

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合格発表はゴールではなく,あくまでも通過点の1つにすぎない

本来は「合格発表を座して待つ愚を犯す事なかれ」とでもしたかったのですが,出来るだけ多くの人に読んでもらうためにキャッチーなタイトルの方にしました.

さて,併願校の合格発表を待つ愚については既に書いたとおりですが,「本命校」(往々にして合格発表が一番かそれに近く遅い)の合格発表を(全部の受験が終わったからと言って)待っている愚行者がしばしば居ます.何故「愚行」と呼ばれるのかさえ分かっていない人も少なくないでしょう.順を追って説明します.

先ず,併願校に既に合格して「進学自体は決まっている」場合.この場合には,座学受験勉強を凡そ2年以上やった事からの「リハビリ」が必要になります.内容は何でも構いませんが(私はオミットしていたゲームを再開しました),大学受験勉強に成功しても敗北しても,そこからの「リハビリ」には概ね2年程度掛かります(経験則).これが上手く出来ていないと,「合コンで男子だけでセンター試験の得点の話で盛り上がる東大生」みたいな事になってしまう訳です.ですから,座学から一歩以上足を離れて,何でもいいから好きな事に打ち込んで下さい.旅行などもいいでしょう(学術書の携行は厳禁).とにかく,「受験勉強からはリハビリが必要」.この事だけは頭に置いておいて下さい.

そして一方,「本命校の合否如何で来年度の身分が大きく変わる場合」.要するに,本命校の合否によって,晴れて大学生になれるか(再)浪人する事になるかが決まる場合です.この場合,上記とは全く逆で,先年度(今年度)の失敗点を反省して,受験勉強を続けるべきです.何しろ,本命校の合格発表で「不合格」だった場合,即座に浪人が決まるからです.ここで手をこまねいてただ発表を待っていたら,その分が丸々タイムロスになります.この「数日」がどれだけ痛いかは,ドキドキしながら合格発表待機期間を迎えた貴方なら重々御承知のはずです.ですから,少しでも「来年度の合格可能性」に懸ける選択をするのが,ここでは賢明という事になります.
もし実際には本命校に合格しても,その間にやった分の受験勉強は決して無駄になる事はありません.なぜならば,試験範囲の不安要素をつぶして,今後の大学生活に資する事間違い無いからです.なおこの場合,「リハビリ」は実際に合格してから行います.

さぁ,このページをご覧になっている皆さん,受験勉強に戻る気になりましたでしょうか.

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国公立大学第一志望の受験生へ

私大併願に忙しいかと存じますが,「本来の目的」を忘れないよう,2日に1度は第一志望国公立大学の対策学習を挟みましょう.内容は必ずしも過去問演習とは限らず,類題演習など第一志望入試に資するものなら何でもよいでしょう.但し,その傾向を把握する対策として,過去問演習は有効です.尤も,国公立大学は過去問が「当たる」確率は一部の大学を除き低いので,注意しましょう.

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