忘れ去られがちだけれど本当は重要な,国語(現代文)の勉強方法(2)中学国語補充編

さて,ここでは前記事http://wp.me/p6S43T-d5の市販の「集中2週間完成 現代文【高校初級用】」で結果が合格基準点に達しなかった人向けに,中学〜高等学校接続レベルの国語現代文の補充学習について述べます.

 

使用する教材は,市販の「くもんの高校入試完全攻略トレーニング1 中学国語の総復習」(くもん出版) https://www.amazon.co.jp/dp/4774314293 です.書店では「中学国語〜高校受験用」棚に,しばしば平積みで置かれている事もあります.

この教材の使い方は独特で:先ず,第16講〜第29講まで(=日本語現代文の「文章」が扱われている単元)の各講冒頭(見開きページ右上)「重点チェック」を解き,中学国語が“完璧に”出来ているかどうかチェックします.
ここでの原則は満点ですが,ボーダーラインとして上記の全14講中「3問ミス」までは許容範囲です.この条件をクリアした人は,同各講の「本編」を学習する事を徹底して,一応の現代文補充学習とする事が出来るでしょう.
尤も,中学生向けという事で分量は大した事ありませんから,同書の全単元を完璧に復習する選択も悪くありません.万全を期したい人へはむしろこちらをお薦めします.

 

一方,ボーダー「ミス3問以内」に届かなかった人は,国語現代文の学力が致命的に欠けています.該当する人は,以下の順序で学習して下さい.

出口汪の新日本語トレーニング(1)基礎国語力編(上)」(小学館) https://www.amazon.co.jp/dp/4098377020/ から,同「(4)基礎読解力編(下)」までを,1冊ずつ「完璧に」仕上げます.出版から結構期間が経っているのですが,現在でも増刷されているので入手は可能です.書店では,小学生向けと言うか「中学受験用『基礎教材』」のコーナーに置かれている事が多いようです.(※なお,このシリーズは全6巻構成ですが,(5)(6)はこのカリキュラムでは使用しません.
具体的には,1冊毎に「3周」ずつ演習して,答え合わせのみでなく「問題本文と解答の導き方を,自力で説明出来るようになる事」を意識して実践する事です.このためには,「ノートに書き出す」形での学習方法も積極的に導入し,解説本文を含めて全て自分のものにしていく意識を持った取り組みを行いましょう.

これら4冊(1冊につき5講なので,実際それほど期間は掛かりません)が一通り出来るようになったら,再び「中学国語の総復習」16講〜29講の重点チェックを解き直します.このときは,「内容の解説が出来るように」解きます(上述の「新日本語トレーニング」の使い方と同様).そして,以下上述の学習法通りに,「中学国語の総復習」の内容が身につくまで学習を行います.

 

大学入試へ向けた学習をしたいのに途が長い!と一見思われるかもしれませんが,某有名進学校の「難関大クラス」に在籍(そのためには内部進学で一定の成績が必要)していた受験生でさえ,このレベルからやり直しています(結局,彼は同年度に名門国公立大学の“看板学部”へ進学しました).また一般論に近い経験則としても,特に国語(現代文)の学習はないがしろにされがちです(恐らくは,「日本語だから読めている」という誤解が招いている悲劇でしょう).ですから,以上の取り組みを必ず守って,そして「高校レベル国語現代文の学力に不安がない」スタートラインに立つ事を心掛けて下さい.

Share

忘れ去られがちだけれど本当は重要な,国語(現代文)の勉強方法(1)基礎学力測定編

大学入試における,国語(現代文)・小論文の学習方法について述べます.なお,ここでは一応現行課程を対象として想定していますが,試行テストの出題傾向や出題の趣旨を見る限りでは,来年度以降の「大学入学共通テスト」にも存分通ずるものがあると考え,今敢えてこのタイミングで書いておく事にします.

 

先ず,現代文の特別の指導者がついている人は別として,それ以外のおよそ並大抵の方々(推薦入試・AO入試予定組を含む)は,現在時点の国語現代文の学力測定から始める必要があります.高校で現代文を履修しているからといって,この段階を省く事は出来ません.

学力測定に使用する教材は,市販の「集中2週間完成 現代文【高校初級用】」(日栄社) https://www.amazon.co.jp/dp/4816810315 です.上では一応Amazonのリンクを記載しましたが,高校生向けor大学受験用の参考書を取り扱っている書店の然るべきコーナーに行けば,「薄っぺらい本が並んでいる棚」に大抵有ります.

この教材の使い方を,下記のフローチャートで述べます:

1大問を解く(制限時間通りに)

模範解答を見て採点する

得点(満点50)を記録する

解説を読んで検討する

満点を取れるよう理解する
(参考として:「自力で内容の解説が出来る」状態を目指すと良いでしょう.)

次の大問に進む





全14大問を解き終わったら採点結果から統計平均スコアを算出する

以上です.
※なお念のため注意しておきますが,この学習法の中で守るべきは「設問毎の制限時間」のみであって,わざわざ毎日1題ずつ2週間掛けてやる必要は全くありません.むしろ,集中してより短期間で終わらせるべき学習段階だと言っても過言でないくらいです.

 

ここで,平均点が47点を割るようだと「高等学校レベルの国語現代文はあやしい」という事になります.どんなに頑張れる人でも,平均点が45点以下程度だとその先は無いと思った方が良いでしょう.

他方,上記の基準点に達した人は,ひとまず「高校初級現代文は合格通過」と言って良いでしょう.これらの人は次のレベルに進む事が出来ます.但し,先に上記教材で「満点を取れるようにする」学習を補っても良いでしょう.

 

次回の記事http://wp.me/p6S43T-d9では,先ず「合格点に達しなかった人」向けに,中学〜高校接続レベルの国語現代文の補充学習について説明します.
また,平均得点が基準点に達している人への「次の段階」に向けた学習方法は,次々回の記事http://wp.me/p6S43T-dcで解説します.

Share

「小論文対策」はいきなりやろうとするな

予備校の時間割が決まって各講座が始まり,私もその内訳を見る機会が増えてきたタイミングが少し前にありました.
ところが,その中で,(知っていた事ではあったのですが)「小論文対策講座」と銘打たれた「時間割」科目が存在して,首を傾げるに至った次第です.

そもそも,大学受験勉強の方法論の原則から言えば,「小論文対策」のみ,という学習方法は存在しない.あくまでも,国語(現代文)の学習の基礎の上に,論述形式を修得した上で「より長めの文章」を書いていく,という手順以外の何物でもありません.
ですから,大学入試の小論文受験者は先ず「集中2週間完成 現代文(初級/中級)」で初学時点での現代文の基礎学力を測る必要がありますし,おそらくはその先に「出口のシステム現代文 ベーシック編」を“完璧に”こなす必要もあるでしょう.そしてそれに並行する形で,「読むだけ小論文 基礎編/実践編」を繰り返し読んで,概念知識の補充に努める需要も生じてくると思われます.「現代文読解力の開発講座」で「100字要約」に取り組めるのは,これらの対策学習が一通り完成した後の事になります(※ここまで,あくまでも未だ「現代文」の範疇の受験勉強である事に注意しておきます).

そして,これらを網羅的にやる為には(たとえ「完璧」を目指さないにしても),相応の時間も当然必要となります.最初から「小論文対応」などと謳っている講座にかまけている余裕は無いはずです.小論文対策講座が上述のような「基本訓練」を徹底してくれれば一向に問題は無いのですが,いくら入試本番で小論文が課されるからといって,初学者が「小論文入門ー10日で小論文の基礎完成」や「医学・医療概説」といった小論文専門の教材を使いこなすのは,日本語の読解力という観点だけでもまずもって無理があります.

これらは,国公立大学後期入試などで見られる「学科試験無し,小論文(+面接)のみ」といった形式ばかりでなく,特に私立医学部医学科の2次試験の多くで課されている「小論文」についても強調して言える事です.

また,以上の内容は,例えば大手予備校の「東大クラス」の国語(現代文)講座等についてもおおよそ同様です.「本番レベルの問題を教材として扱っていく」とか言えば聞こえは良いのかもしれませんが,現実には目標地点と現在の実力とのギャップに苦しみ,成果を発揮出来ない受講生が少なくないはずです.商売ももう少し上手く考えて行って欲しいものだと,心より思います.

Share

医学部・歯学部合格請負人のブログ記事「多浪生のワナ(2019-04-16)」が素晴らしいので御紹介

メルリックス学院長のブログ記事「多浪生のワナ」が尤も過ぎて頭が上がらないブリザムです.
元記事はこちら:
http://igakubu-tajiri.com/a/2019-04-16/%E5%A4%9A%E6%B5%AA%E7%94%9F%E3%81%AE%E3%83%AF%E3%83%8A2019-04-16/

医学部入試で合格するためには、「他の
受験生が解けない問題を解く」ことより
「他の受験生が解いてくる問題は自分も
絶対に解く」ことの方がはるかに大切で
す。他の受験生が解けない問題は、解け
なくても、そこで差を付けられることは
ありません。もちろん解ければいいのは
間違いありませんが、他の受験生が解け
ない問題ということは、かなりの難問で
す。他の受験生が解けない難問を解ける
ようにすることと、他の受験生が解ける
「見たことのある問題」を自分も確実に
解けるようにすることのどちらが現実的
でしょうか?そこを考えてください。

多浪生になれば、何度も出会った問題は、
軽視して難しい問題をやりたくなります。
そこに多浪生のワナが潜んでいます。

当サイトでも「受験は総合点」までは繰り返しお伝えしていますが,「競争選抜試験である事の特性」にここまで踏み込んだ内容は未だ書いた事がありませんでした.当サイト主宰はこの事を一応認識してはいたのですが,具体的に詳しく書いた事はなかったので,謹んで引用御紹介申し上げます.

また,以下の同サイト記述は,当方が教え子に書面媒体等で日頃お伝えしている内容です.当サイトではこれも具体的に記述した覚えは無いのですが,「主宰(ブリザム)の指導を受けると,このようなサポートも得られますよ」と宣伝を交えて,やはり謹んで御紹介させて頂きます:

これまで何度もやってきた「よくある問
題」を軽く考えず、そういった問題こそ
完璧に自分のものとしてください。「完璧
に」というのは、「短時間で正確に解き切
ることが出来る」ということです。実際
の医学部入試では、「短時間で正確に」と
いうことが極めて重要です。そこをしっか
り意識して医学部合格に向かってください。

ーーー

当サイト主宰ブリザムは,医学部医学科入試以外にも各方面へ向けた進路アドバイス・学習指導(大学受験コンサルティング)を提供します.

下記の通り,当サイトでは無償アドバイスと有償アドバイスのいずれかを御用意しております.御希望に合わせて対応いたしますので,以下の内容をお読み頂き,御要望に合う方を選択して下さい:

◆無償
依頼者のペンネーム(無ければイニシャル)を併記させて頂いた上で,「当サイト読者からの質問に答える形」で記事とさせて頂きます.
この利点は無論,費用が掛からない事ですが,欠点としては,「当サイト読者一般に向けてのアドバイス」となる為,個別指導としての効果が薄くなる可能性が挙げられます.

◆有償
アドバイス内容について,(無償の場合と異なり)原則としてサイト他での公開はしません.指導希望者の志望に出来る限り即した形で,具体的な進言を提供します.価格は1万円となります(銀行振込).
お申込みを頂いた際にお伝えする銀行口座に上記金額をお振込頂いた後,電子書面の形で個別指導内容を提供致します.

また,有償アドバイスを御利用頂いた方が,後に当方の個別指導を受講される場合,上記金額を差し引いた価格で個別指導を御提供させて頂きます.

御希望の方は,eメールアドレスnlimeblizzam【at】hotmail.com(【at】→@)まで,
タイトルを「大学受験コンサルティング希望」とし,
●名前(保護者の方から御連絡を頂く場合は生徒様のお名前も)
●有償または無償のいずれかの希望
●無償アドバイス希望の方はペンネーム
●住所(郵便が届く場所:本人確認情報として使用します)
●セ試自己採点結果(科目別及び総合点)または模試等の結果
●志望大学・学部・学科・入試方式等(第3〜5希望程度まで,私大一般入試等併願校がある場合にはその情報も出来る限り)
を御記載の上,お送り下さいませ.

Share

「系属校」の悲喜こもごも

附属校の話題に関しては山本一郎さんあたりの方がよほどお詳しいかと思いましたが,慶應には「系属校」という概念は無いと見えますので,敢えて早稲田(殊に本稿では「早稲田中学・高等学校」)を中心に述べてみたいと存じます.

知る人ぞ知る話かと思いますが,早稲田大学には,「附属校」と「系属校」という区別概念が存在します.端的に言うと,附属校は原則として全員が早稲田大学に進学出来る(権利を持っている)のに対して,系属校は一定の推薦枠数限度がある,といった違いです.中には,「早稲田大学附属高から早稲田大学に現役合格」という経歴を持つ人も居ますが,要するに「あぁ内部推薦蹴って東大受けて落ちたのね,で,併願早稲田に現役合格無事着陸したのね」くらいに察して差し上げて頂ければ幸いです….

さて,問題はこの「系属校」の位置付けです.
早稲田高校を例にとれば,進学校としての立場も担保しつつ,内部進学枠に何とか入れるように頑張る,という,ある意味ではプレッシャーの大きい面もある特性を持つシステムと言えましょうか.
一応,高校2年次までに全ての高校カリキュラムを一旦完了する制度となっています:即ち,多くの「進学校」と同様に,高3次は「受験勉強」に専念出来る環境は整っています.
だからこそ中学受験人気も相応にある訳でしょうが,それにしても以下の進学状況を見る限り,「内部進学可否」というプレッシャーはやはり大きそうです:

https://www.waseda-h.ed.jp/wp/wp-content/uploads/2018/04/0c5cbad7999eec04d6fd743f3bf40c57.pdf

更に,この「合格者数」と「進学者数」の差異を見るに,明治大学どころか東京理科大学までもほぼ蹴られているという…進学校としては,実績もさる事ながら,在籍者・出身者のプライド(矜持)もかなり高そうな気がしてなりません.無論,系属校ゆえのカリキュラムを通ってきた事による学力面での優秀さも手伝っての成果には違いないのでしょうけれども.
また,慶應義塾大学が意外に蹴られているのは,早稲田大学合格組と国立組が多数含まれているのではないかと推察されるところです.特に,早慶両方受かった場合には早稲田を選択する傾向が強い事は想像に難くないでしょう.他には,意外に国立志向(特に東大・東工大)が少なくなく,これをもって「進学校」としての位置付けに成功していると言えば言えるのかもしれません.

またより広い論題になりますが,早稲田大学(少なくとも理工系)の優秀層は,附属高上がりか,あるいは殆どが東大(・まれに京大)落ち組です.(余談ながら,それゆえ多くの早稲田理工系学生は,初年級のうちはセンター試験の話題で盛り上がれます/苦笑.)
ある意味では,この実情こそが早稲田大学学生(特に理工系)のポテンシャルを担保している,とも言えるのかもしれませんが,その是非については,「出口」の進路等も含めてより難しい論点になるかと思われます.

ーーー

当サイト主宰ブリザムは,附属校・系属校並びにそれ以外の大学受験においても,各方面へ向けた進路アドバイス・学習指導(大学受験コンサルティング)を提供します.また,指定校推薦等対策(内申対策)における経験実績をも有しています.

下記の通り,当サイトでは無償アドバイスと有償アドバイスのいずれかを御用意しております.御希望に合わせて対応いたしますので,以下の内容をお読み頂き,御要望に合う方を選択して下さい:

◆無償
依頼者のペンネーム(無ければイニシャル)を併記させて頂いた上で,「当サイト読者からの質問に答える形」で記事とさせて頂きます.
この利点は無論,費用が掛からない事ですが,欠点としては,「当サイト読者一般に向けてのアドバイス」となる為,個別指導としての効果が薄くなる可能性が挙げられます.

◆有償
アドバイス内容について,(無償の場合と異なり)原則としてサイト他での公開はしません.指導希望者の志望に出来る限り即した形で,具体的な進言を提供します.価格は1万円となります(銀行振込).
お申込みを頂いた際にお伝えする銀行口座に上記金額をお振込頂いた後,電子書面の形で個別指導内容を提供致します.

また,有償アドバイスを御利用頂いた方が,後に当方の個別指導を受講される場合,上記金額を差し引いた価格で個別指導を御提供させて頂きます.

御希望の方は,eメールアドレスnlimeblizzam【at】hotmail.com(【at】→@)まで,
タイトルを「大学受験コンサルティング希望」とし,
●名前(保護者の方から御連絡を頂く場合は生徒様のお名前も)
●有償または無償のいずれかの希望
●無償アドバイス希望の方はペンネーム
●住所(郵便が届く場所:本人確認情報として使用します)
●セ試自己採点結果(科目別及び総合点)または模試等の結果
●志望大学・学部・学科・入試方式等(第3〜5希望程度まで,私大一般入試等併願校がある場合にはその情報も出来る限り)
を御記載の上,お送り下さいませ.

Share

予備校の医学部対策講座の使い方について,と,そもそもの医学部医学科志望という事について少し

過日,教え子が駿台の「スーパー国公立大医系Exコース」を取ったと聞いて,様子見でパンフレットを拝見しに行ったら,およそその教え子の志望とは傾向対策が掛け離れているのではないかと見えてやきもきしておるブリザムです.

先ず,駿台の「スーパー国公立大医系(各)コース」が,東大・京大以外の旧帝国大学系医学部と,東京医科歯科大学医学部医学科を本来のターゲットにしている事は,各大学・学部の出題傾向からも明らかです.と言うのも,これらの大学・学部は「難度が高く,その中でコンスタントに一定の高得点を挙げていく必要がある」という点で共通しているからです.他方で,センター試験の配点比重は大学によって差がありますが,こちらは原則として「高値安定」が求められる以上,対策にさほどの差はありません.
一方,東大理三・京大医学部医学科を志望する場合には,原則として他学部との共通問題が出題される事を考慮して,それぞれ東大クラス・京大クラスを取ればいい訳です.もちろん,合格体験記にも挙げられている通り,中には医系クラスから東大・京大に合格を果たした生徒さんも居ますが,それはあくまで傾向対策が“結果として”東京大学・京都大学の2次試験で高得点を得る事に寄与したに過ぎません=“ベストな処方箋”とは到底言い難い,というのが率直な私の意見です.
更に,千葉大学や横浜市立大学の医学部医学科に及んでは,難問を解く事よりも「標準〜やや難」の問題を漏れなく解き切って高得点を維持する事が,より直接的な対策になります.この点からしても,特に「スーパー国公立大医系コース」で「大学別演習プラス」という講座を用意している事は若干強引さが否めず,予備校のカリキュラムが如何に「偏差値輪切り」に侵食されているか,を端的に示す証左とさえ言えましょう.

ひるがえって,上述の教え子の志望内容を具体的に聞いてみると,「私大医学部を主眼としつつ,あわよくば国公立」などという始末です.これもまた,偏差値輪切りの実害に他なりません.はっきり申しますと,医学部医学科で私大専願から国公立へ手を広げるのは無茶無謀以外の何物でもありません.ただでさえ私立医学部医学科は合格可能性が高くないのに(併願が非常に多いため),余計な事にまで手を広げている暇はありません.このような人はせめて私大専願に集中すべきでしょう.

私がよもや「偏差値輪切りの犠牲者」なるキーワードに手を出す日が来ようとは思ってもいませんでしたが,今回は状況が予断を許さないと見えたのでやむなく書かせて頂きました.ここを御覧の医学部医学科志望者で,もし判断に迷われている方がいらっしゃいましたら,ぜひ当方までご相談頂ければ,真摯にアドバイス致しますので,どうぞ宜しくお願い申し上げます.

ーーー

当サイト主宰ブリザムは,医学部医学科入試以外にも各方面へ向けた進路アドバイス・学習指導(大学受験コンサルティング)を提供します.

下記の通り,当サイトでは無償アドバイスと有償アドバイスのいずれかを御用意しております.御希望に合わせて対応いたしますので,以下の内容をお読み頂き,御要望に合う方を選択して下さい:

◆無償
依頼者のペンネーム(無ければイニシャル)を併記させて頂いた上で,「当サイト読者からの質問に答える形」で記事とさせて頂きます.
この利点は無論,費用が掛からない事ですが,欠点としては,「当サイト読者一般に向けてのアドバイス」となる為,個別指導としての効果が薄くなる可能性が挙げられます.

◆有償
アドバイス内容について,(無償の場合と異なり)原則としてサイト他での公開はしません.指導希望者の志望に出来る限り即した形で,具体的な進言を提供します.価格は1万円となります(銀行振込).
お申込みを頂いた際にお伝えする銀行口座に上記金額をお振込頂いた後,電子書面の形で個別指導内容を提供致します.

また,有償アドバイスを御利用頂いた方が,後に当方の個別指導を受講される場合,上記金額を差し引いた価格で個別指導を御提供させて頂きます.

御希望の方は,eメールアドレスnlimeblizzam【at】hotmail.com(【at】→@)まで,
タイトルを「大学受験コンサルティング希望」とし,
●名前(保護者の方から御連絡を頂く場合は生徒様のお名前も)
●有償または無償のいずれかの希望
●無償アドバイス希望の方はペンネーム
●住所(郵便が届く場所:本人確認情報として使用します)
●セ試自己採点結果(科目別及び総合点)または模試等の結果
●志望大学・学部・学科・入試方式等(第3〜5希望程度まで,私大一般入試等併願校がある場合にはその情報も出来る限り)
を御記載の上,お送り下さいませ.

Share

私立大学医学部医学科の入試特性について

以前にも記事「『関西医科大学でも白チャートで受かる』は本当か」(http://wp.me/p6S43T-c2)で採り上げていた話題の関連ですが,特に私大医学部医学科の場合,「易問を選んで高速で解答を出し切る」という,言わばタイムアタック・チョイス的な内容が要求される旨が,おおよそほとんどの私立大学(防衛医科大学校・産業医科大学を含む)・全科目にわたって言えます.
このため,「入門〜基礎」の学習を徹底する事がなお一層大切になってくる事と,過去問研究を早い段階から導入していく事の大切さが,浮き彫りとなってきます.

また同源の事でもありますが,私大入試は「解答のみ」を課す大学が非常に多い.加えて殊に医学部医学科では「スピード」もが非常にシビアに要求される為,敢えて言うなら「反射的に解答を出せる」というレベルにまで,学習進捗を持ち込む必要性も出てきます.これは,他の大学・学部(獣医学部を除く)にはあまり見られない傾向で,「先ず熟考から学習を始めるべき」を旨とする当方の指導原則とは,多少毛色の異なる向きもあります.

とはいえ,今年度は医学部対策講座も受け持っているので,それに即した指導を成すべく,精進してまいりたいと思います.医学部医学科(・獣医学部)受験生の皆さんも,当サイトから随時発信していく予定の内容を,ぜひ参考にしてみて頂ければと存じます.

Share

この時期の受験生の「暫定目標」について

大学受験学年の生徒様方は,この時期に「何を目標として学習を進めればよいのか」について,迷う方も少なくないかと存じます.特に,数年前以来代ゼミが総合型模試から撤退してしまった事が痛い面も否めません.

一応,何とか近いところでは河合塾の全統マーク模試(関東なら5/5(日)実施)があり,更に翌週の河合全統記述模試とのドッキング判定もありますので,ひとまずはこのあたりを「当座の目標」として取り組まれるのが宜しいかと思います.

また,駿台全国模試(6/2実施)はハイレベル層の標準的な目安となりますので,可能な限り受験して,素点・偏差値・志望内人数順位等のデータを収集する事に努めて下さい.
加えて,この頃までには「年間学習計画」の目安を立案して,模試の結果から得られるフィードバックと再計画にも着手しましょう.福井一成先輩も著書で仰っている通り,「計画表=予定表+結果表」です:殊に後者を忘れずに,反省の上に積み重ねる取り組みを心掛けて下さい.

Share

これから「受験勉強新年度」を本格的に始める人のために:センター試験問題を使って基礎学力を確認する

前回記事の最後で「先ずは『高校課程の基礎』が身についている事を,確認する事から始めましょう.」と述べていましたが,では,具体的にどういった点に着目して「確認」をすれば良いのでしょうか.

端的に言いますと,センター試験の問題が一つの目安となります.特に,英語・数学・国語(現代文)を「時間無制限」で解いてみる事により,かなりの程度の「基礎学力」が判定出来ます.(なお但し,ここで時間「無制限」とは一応言いましたが,1:一応本来の制限時間でどこまで出来たかは測って記録する事,2:制限時間を超えた分の時間がどれだけ掛かったか(やれる事をやるだけやって掛かった時間はどれほどか)を記録する事,の2点は必要である事に注意しておきます.)既に一度過去問題を使い切ってしまっている人は,センター型・マーク式の模試問題や,追試験分の問題等を利用して下さい.

特に注意すべきは現代文で,ここでもし「時間を掛けても得点が伸びない」ようですと,大学入試全科目の成績に影響を及ぼしかねません.センター試験本番の現代文は難しめの科目ですが(そりゃ当然で,これがもし「フツーの日本語の試験」だったら平均点が85%とかになってしまいます),大学受験生にはそれほどの学力が要求されているものと心得て下さい.
現代文で得点が伸び悩む人には一応「出口のシステム現代文 ベーシック編」(水王舎)を推奨教材として挙げますが,実際には多くの大学受験生(志願生!)が「これでも難しい」というのが現状です.ですので,然るべき指導者のアドバイスの下で,「(スポーツで言うところの)ケガをしない」学習をつねづね心掛けて下さい.

また,理科各科目もセ試過去問を基礎学力確認に使う事が出来ます(高2までの基礎が身についていれば既修科目は8割を狙えます).古典や社会といった「知識要素」の強い科目に関しては,ここで基礎学力を測る事の意味がやや薄れるのでとりあえず脇に置いておいても構わないかと存じますが,但し「センターで高得点が必要で,なおかつ2次も重視」な人などは,今のうちから中間的に目標得点を定めて取り組む学習計画もあり得るので,一概には言えないところもあります.

いずれにしても,「センター試験程度」が先ず一つの目安となる事については,各科目ともおおよそ(結果論的に)類似の傾向にあります.具体的な得点帯の目安については,和田秀樹著「新・受験技法: 東大合格の極意」に一応の目標ラインが記されていますが,このラインはやや厳しめである事にも注意します(=「これで安心」とは到底いかないので注意!).
既に当サイトでも再三述べていますが,原則としては「志望校の本番目標得点から逆算して,現時点での暫定目標を立てる」方針を忘れないで頂ければと存じます.

Share

大学受験の新年度

国公立大学2次試験後期日程の合格発表が順次施行され,本格的に「新年度」の動向が確定しつつあります.
他方では,既に合格進学を決めた人は無論の事,浪人が決定している人にとっても,かかる「新年度」は既に始まっている,と言って差し支えない時期でもあります.

さて,ここで,私ども大学受験業界の立場としては,こと後者の意味で,「新年度」が始まる事となります.また更には,「新高3生」=現時点での制度上高校2年次に在籍する生徒達もが,この「新年度」に加わってくる訳です.(なお,ここで「既に『受験年度』を始めている高2生」が考慮されていないではないか,と思われるかもしれませんが,当サイトでは差し当り「大学受験学年の当事者」へ向けたメッセージを優先してきた由です.)

そこで,これからは当サイトでもあらためて,大学入試に取り組む当事者学年の「新年度」を主な対象とした記事を,引き続き書いていこうと思います.どうぞ宜しくお願い致します.

さあ,先ずは「高校課程の基礎」が身についている事を,確認する事から始めましょう.

Share