数学の何が強いか,とその限界についての私論【※後段にブリザムの重大発表告知有り:⇒数学者と物理学者各位は総員必読願います】

実は,拙実母が宗教を本気で信じておる模様でして,「これはダメだ」と思って必死の思いで差し当たり脱洗脳(※「本業」の一です;これまで公にはあまり言って来なかったのですが…)試行を頑張っておったところ,妹から「貴兄は理詰め教を採るのならそうかもしれないけれども」などと仲裁(?)が入ったので,念のためあらためて言明しておきます:

 

数学(あるいは「論理」)は,唯一の「何も信じなくても,原理に則って(つまり『矛盾を生じないように』との限りで)それこそ自由に動かしていく限りでは,なぜかしらんけど結果として何がしかの『塔』が立つ」方法技術です.コレを実際にやった事がある経験者が果たしてどれだけ居るかあやしいので,敢えて是非試してみて欲しいのですが,数学の証明問題(論証)は「ウソだと思っていても結果が成り立ってしまう」のです.(これを「実験」する為には,高校数学の入門程度か,あるいは少なくとも中学数学課程の中から「それ相応に意味がある程度の例題」をもってくる必要があるかと思われます.)

典型例としては「√2が無理数である事の証明」あたりが有名で,コレを一見「完遂出来る」(論述して試験で満点が貰える程度に)高校生でも,その内訳を「一体何なのか体得している」人は,恐らくむしろ少ない程度なのではないでしょうか.

 

斯様な構図は「理学部は役に立たないvs工学部は頭悪い」という往年の戦史(苦笑)にもバッチリ現れていて(もし知らない人は,高校物理教科書を見て,太字で「電場(電界)」と書いてあるあたりでイロイロと察して(‘A`)してみて下さい),およそ物理空間で実装(implementation)をするには「どっかの段階で納得して爾後『もういい』事にする」段階を経ないと,まず無理な訳です;

しかしそこを「俺は納得いかない」として踏み止まって,毎ターン(いわゆる「一行一言一字一句」に至るまで)「コレは本当か?」と疑ってかかり続けると,要は結局「いつまで経っても終わらない」事になります.

ちなみに,この話を,医師であった亡祖父の健勝中(開業時代)に「医者とかエンジニアというのは,『ある意味で』バカでないと成れない」と筆者が大学院生時代に言ってみたところ,「なるほどそうか,学者の観点ではそういう事になるのか(?)」と一旦呑まれた後,数週間後に再び祖父の元を訪れた際に「君がこの間言っていた事を俺なりに考えてみたが,なるほど確かに医者はバカでないと務まらん,と俺なりに思った」と唐突に返されてきて,「あぁコイツ(祖父)はマジで頭いいな(※彼は大学卒業時に成績7位で,院進研究者ルートを教授から薦められたが,入学金30万円が払えないからと断って開業医になった,と伝え聞いております)」と思った事を憶えております.私は「世継ぎ」として育てられたはずだったのですが,この一言を以て「医院継承コースを蹴って学者ルートを選んだ」事を許された,と今でも思っておる次第です.

 

ところが,コイツ(「理詰め」の鬼であるザ・理学部「本当に何の役にも立たない」クォリティ)が何より恐ろしいのは,マジで「信じていなくても成り立ってしまう」謎の事例がざくざく出てくる点にこそあります.

それこそ例えば,小平邦彦先生の随筆(文庫版2冊…のどこか)でも典型が述べられている通り,「試しに具体的な数字を取って計算してみたら,直感に反してなぜかどれもこれも成り立ってしまった.そこで一般論としての『証明』をやってみたら,これがまた不思議な事に,一般に等式が成り立つという定理が,よもやまさか遂に証明されてしまった」などという話もあって,当時世界で史上最強の数学者(※フィールズ賞受賞)が「そんなバカな」と言っていた以上に,数学はおよそ「そんなバカな」ですら「結果」は出てしまう,という事例が,実際本当にそこら辺じゅうでざっくざっく出てきてしまうのです.高校数学を大学受験勉強レベルまでマトモにやった事のある方であれば,経験的にも御存知でしょう.

 

そして,数学者は斯様な「直感に反する命題をウソだと思って全力で一壁一壁ボッコボッコに殴り倒して更地にしていって,結果『謎の』定理を掘り出してしまう」という仕事を,人生丸ごとぶっ込んで常にやっておる訳です.

実際例えば,河東泰之先生のホームページにも書かれている通り,大学院生(以降)は数学のセミナーに出席したら,どんな屁理屈でもいいから何がしか必ずデッチ上げてでも「質問」をしなければなりません.同席していても発言が何も無いのなら,そもそも存在する意味が無いからです:うっかり黙っていたりすると,「キミ,次回から来なくていいよ∵要らないから」と通告されて,爾後同門総員から存在(在籍)自体がゴミクズ(物理的に空間を占有侵襲している分だけ「邪魔」すなわち「害悪」となってしまう訳なので…)扱いとなって,まさに文字通り「箒で払われて」終わりです.

しかも,ここで言っている「質問」の意味もまた極めてシビアであり,セミナーの発表者は当該定理を「既に先行してさんざん更地になるまで理詰めの疑義をぶつけ続け尽くした挙句に証明してしまった」上で持ってきて発表している以上,そこへ「質問」の形で疑義(※「同意賛成」だったらそもそも何も言わなくていい訳ですから…そして自分は居る意味が無い事になります:上述)をぶつけるというのは,要するに「ハイ嘘ー,お前は死ねばいいのに」と全身全霊で斬り込む事に他なりません.

ここで,一見してもし「後段はさすがにエグ過ぎるのでは」と思った外野素人様方各位におかれましては,せめて高校の算数からやり直して頂く事を,心の底から強く推奨申し上げます:∵「論理(理詰め)がどこかしら間違っている」という事は,当該「定理(=何がしか理詰めの結果)」とは全くのウソであり,即ち存在自体に意味が無いというかゴミクズである事に他ならないからです.従いましては,後進がうっかりつまづいたりして時間をムダにしない為にも,丁重に「殺し切って更地に戻しておいてあげる」までもが,数学者の「本務」の範疇である,という帰結(これ自体もまたあくまで「理詰め」の結果論!)になります.

そしてつまり,数学における発表者の「勝利条件」というのは,結局「未来永劫いずこからも刺し殺されない」ように,予め自分で慎重に慎重を重ねて「どこか間違ってないかどこか間違ってないか」と,まさに字面通り必死で「一行一言一字一句」を理詰めで「石橋を叩き壊し続けた」挙句の果てに,結論として「何がしか残った」代物を,ようやく「持っていく」という形になる訳です.尚,ここで「なぜだか分からないのだが成り立つ(成り立ってしまう)」事は全然構わない,というのは前述の通りです.

 

そして,この期に及んで数学者にとって「最後の敵」となるのが「物理学」です.理論物理学(理物)というのは,
「『この世』の存在だけは信じている」(※少なくとも『追加で最低1個』の要件を加えた形として.
ちなみに,理物はしばしば斯様な事を『公理を1個加える』といった説明で言います;なお当該『公理(系)』という言葉自体は,別段「宗教」に限らないので,数学とも一般論としては共通用語で通用します)
という点において,本当に最後の一線(=存在:existence)を死守している,という意味で「究極の宗教」であります.数学はそもそも別段,この世の存在なんぞを仮定しなくとも「成り立ってしまう」ザ・ワールド(「世界」)を完全に「理詰め」だけで構築し切っているので,各位どうぞ御自身で一行一言一字一句論理的に矛盾が無い事を確認(=疑う事)してもらった上で,それでもなお「死なずに生き残った」定理は,未来永劫どころかこの世ですらなくとも,結果が変わる事はありません:「成り立ってしまう」のです.

ですから数学と理物は,もっと外野さん方からすれば「理学部枠」で括られて一緒くたにされていたりもして,実際一緒に共同研究をして成果を出して発表したりもしているのですが,「根底」のところで本当に仲が悪い.「この世の存在」なる代物を信用しているとか言う時点で,もう既に宗教な訳です.

かく言う筆者も,理物組を「現世厨」などと指差して,本名(自分から先ず全裸になって全世界公開⊃責任明示先行)vs本名(現世厨…の中でも特にデキるやつ)を勝手に上げつらって名指しして見下して,大学学部在籍時代以来,さんざん理物と戦って火柱で斬り殺し合ってきております.

 

ところが,今般,実は重大な事実問題が(今更)発見されました;…というか,平常用語で言うならさしずめ「今更気付きました」.

どういう事かと申しますと,筆者は一応数学(あくまで「純粋に」論理)のつもりで「計算」を続けてきていたのですが,昨年末日(西暦2022/12/31)夜~今年元旦朝09時頃まで,実は「寒過ぎて計算が捗らない」状態が続いていたのです:∴要するに「エネルギー切れ」です…実は,計算に際しては「エネルギーコスト(※物理)が掛かる」という事だったのです.

そんな事情でしたので,筆者は数学者として直近「物理(学的理由)に敗北」しました.
∴ですから,今回当記事は,実は,筆者ブリザム(Blizzam:Kazmi BLIZZAM-Takebe,武部一美ブリザム)の「公開土下座」全世界公開プレスリリース,という事になります:今ようやく公言申しました.土下座.m[_ _]m ←※固ーく土下座申しております><★☆

更にもう一言「分かる人には分かる」申し草で付言しておきますと,要は「筆者ブリザムは『現世厨』に戻りますよ」との意であります.
「戻る」ってなんぞ,と思われる方も少なからずあるかもしれませんが,実は筆者は元々本来は理論物理学者として人生世界を丸ごと全部捧げる覚悟からスタートしていました(高校時代以来).
この話は長くなるので今般は一旦具体詳細については全部割愛申しますけれども,これを言い始めると,前述の「(後に筆者が『数学』サイドのポジションを採って以来)斬りまくった理物屋どもの相手総員」に対して,「すいませんでした(私が間違ってました)」と言う事になる訳です.

 

…という訳で,本件は一見してあくまで「個人の一体験例」の話と映るのではないかと思料されますが,実は「『純粋数学』なる理念信条(?)は,こと『現世』においては『純粋単品』では保ちませんでしたよ」,との「実験結果報告」でございます.長年にわたり,本当に申し訳ございませんでした.

※なお,これは別段「数学者を辞めて理物に『改宗』した」という程の話でもなく,むしろ(少なくとも当面の見込みとしては)必要に応じて数学と理物の界隈をうろうろしている感じになるのかな,などと思っております.
…と言いながら,実際にやろうとしている事は「現世宇宙生命物質理論科学(<⊂更に風呂敷としては『ペンローズ図⊃ホワイトホール』あたりまで見ております;現段階では理詰めの精度が未だ妄想レベルの分野方面ではありますが…)」だったりする次第ですけれども(未発表;爾後随時書き上げていきたい意向です.ちなみに「大局観(ある意味Abstruct的な)」については,既に差し当たりFacebookやTwitterや個別DMあたりに書き付けたり,あるいは『寒くて指すら動かない』間の分に関しては『音声録音』記録なども保存してあります⇒いずれ出来るだけ早く文書化する意向で).

 

以上,「[前]数学者」であったブリザムは,理論物理学に帰ってまいりました.取り急ぎ御報告までに.
尚,もし出来れば是非,世界広汎に至るまで回覧拡散にも御協力頂けましたら,更に幸いでございます.誠に恐れ入ります.

■(「証終」風味;一応今般の「最後」に,数学者であった匂いを残しておきたく候―笑.)

 

ブリザム
【連絡先】
nlimeblizzam[at]gmail.com
他,Facebook(含Messenger),Twitter,フォートトーク(※推奨),等の「公式」アカウント各随時.

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