そろそろセンター試験対策を考えたい時期

センター試験まで,残り100日を切っていましたね.

当サイトでは繰り返し述べている通り,遅くとも11月中には「本番目標得点の9割」を出せるようにしておく,という事に尽きます.よって,そろそろ「セ試向けの特有の対策」学習もが必要となります.国公立大学2次試験や,各私大個別学力試験への対策とのバランスを考えて取り組んで下さい.

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天災に即して受験生はどう対応するべきか

台風19号が通り過ぎ,関東地方は見事なまでの台風一過となっています.
さて,そんな台風を含む自然災害に際してですが,入試「本番」に事が起こった場合,受験生は果たしてどう動くべきか.2月の入試繁忙期に台風はなかなか無いかもしれませんが,大雪やあるいは地震のようなものには事欠かないでしょう.

結論としては:先ず自分の身の安全を最優先する.次に,可能であればそのまま試験に臨む事を続ける,です.
筆者はよく,教え子に「試験会場に入ったら先ず建物の安全性を目視しなさい.そして,震度どのくらいまで安全か見積もりなさい」と言っています.冗談でなく.
端的に言えば,震度3〜4くらいだと「地震だ」という事は分かりますが,日本の建物でこの程度で危ない代物はまず無い(なお照明器具等にも注意).よって,試験監督が「試験中断」を告げない限りは,受験をそのまま続けた方が結果有利である,という事です.これは単純に「試験のルールに従う」という事であり,ごく一般的に「定められた規則の下で,適確に競争選抜に臨む」という,当たり前の事に他なりません.

逆に,もし「調整等措置」が採られた場合には,直ちにそれに従って下さい.これは情報処理の一般論問題です.筆者の同期で,鉄道が遅れて該当受験生には試験開始を遅らせる措置が採られたのに,それを無視して遅刻扱い一般受験をした人が居ましたが(結果は不合格でした),そういう単に無謀な,アホな真似をしないように.かく言う筆者も,当日焦って道を間違えたり試験室を間違えたりしましたが,そういうアホは決して真似せず,粛々と制度試験に臨んで頂きたいものであります.

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この時期から今のペースで間に合うのか?

そろそろ受験生の中には,「現在の学習ペースで進めていて大学入試本番に間に合うのか」を気にし始める人がいるかと思います.
ですが,これは発想が逆で,「今やれている事を本番に持っていけなければ,勝てる内容は無い」と心得るべきです.
青チャートや物理のエッセンスといった「基礎教材」であっても,その内容を万全に入試本番へ自分のものとして持っていければ,合格ラインには十分に達します.という事は,逆に言えば,このレベルの「基礎学習」がいかに大切か,お分かり頂けるかと存じます.
焦りがちな時期ですが,この時こそ腰を据えて学力の充実に与したいものです.ただし例外は国公立大学のセンター試験ボーダーで,おおよそ11月までに「本番目標得点に対してその9割程度」のスコアを出しておく必要があります.ご注意下さい.

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受験生にとって,過去問演習の位置付けとは何か

メルリックス前学院長田尻さんのブログ記事が,話題になっています:

過去問演習は、いつから?
http://igakubu-tajiri.com/a/2019-08-17/%e9%81%8e%e5%8e%bb%e5%95%8f%e6%bc%94%e7%bf%92%e3%81%af%e3%80%81%e3%81%84%e3%81%a4%e3%81%8b%e3%82%89%ef%bc%9f/

この記事は大変良い事を述べてくれているのですが,こと「過去問の利用方法」という切り口に注目した場合には,“半分”しか話をしてくれていない,と言えます.
端的に言うと,「学習が未完成な状態での過去問の活用方法」という点です.

上記リンク先の記事を読む限りだと,一見して「学習が未完成な受験生にとっては,過去問の利用タイミングは無い」と読めかねません.しかし,それを言ってしまっては大半の受験生(必ずしも「万全」とは言い難い状況で受験し,そして合格を掴み取る)にとっては「過去問を使う機会」など無い事になってしまいます.

そこで,ここでは「学習途上における志望校過去問の使い方」を紹介します.
とは言っても,実際に「やるべき事」の内訳自体は,上記リンク先記事と大差ありません.具体的には,「志望校の傾向を掴む」事です.というか,大半の受験生にとっては,これが過去問演習の意義のほぼ全てです.(本来は「出題者の精神を読み解く」というところまであるのですが,並大抵の受験生には無理があるので,この部分は受験指導者に任せてそのフィードバックを受ける事を推奨します….)
昔から言われている通り,過去問の出題は「出題者から受験生へのメッセージ」であり,そして受験生の解答は「出題者へのラブレター」です.これらの言葉の意味を今一度噛み締めて,大学入試過去問演習に取り組んで頂ければと存じます.

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難し過ぎる教材・講座に取り組んでいませんか?

当サイトでも繰り返し述べてきている事ですが,目標とする志望校・志望学部・学科等に比して,難易度が高過ぎる教材や講座に取り組んでいる受験生の多い事たるや.この「無駄な8割を止めさせる」事が私共の職責の大半になっている旨,何度でも申し上げます.

他方で,進学校や予備校等のクラス編成における「下のクラス」の質の低さも,この傾向に拍車を掛けているように見受けられます.曰く,下のクラスは「人気が無い」.人気というか人望な気もしますが,その「人望」もが作られた人気に基づくものであっては,担当講師も到底浮かばれないでしょう.

数学を例に取れば,「黄チャート」や「ニューアクションβ」にはこのような心配は無いので,若干の注意点はありますが,標準教材として安定的に薦められます.尤も,本当の初学者には無理がありますので,その点は「それなりの進学校在籍が前提」となっている事には注意して下さい.

「4STEP」や「オリジナル」「スタンダード」「サクシード」等の解答冊子(別冊)付きを与えられている進学校在籍生は,勿論それらも使えます.但し,その進学校の課題・試験範囲にとらわれ過ぎないように,当サイトでも繰り返し述べている通り「本業はあくまで受験生,高校生は副業」との視点を忘れずに頭の片隅において取り組んで頂きたいところです.端的に言うと,B問題以上ばかりを相応の分量で課題として出す進学校は,「使い方」に注意を要します.

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「記述式試験の意義」を明確にせよ e.g.ベネッセ

前回記事 http://wp.me/p6S43T-eD でも述べていましたが,「何のために記述問題をやらせるのか」については,よくよく考えなければならない命題と存じます.

例えば,「数年来にAIが爆発的に普及して人間の『その部分の』知能は要らなくなるから,そこでもなお必要とされる知性を選抜する事が肝要になるのだ」という論題があったとします.しかし,それが凡そ正しいとしてもなお,いわゆる「ラストワンマイル」即ち「この部分だけは導入コストを勘案した結果当面は素手でやる」といった問題は発生しうるのであって,更に斯様な問題は各分野に発生してくるものと考えられます.

他方で,論述式答案で求められている「技能」は,敢えて言ってしまえば「型にはまった」論述技術でしかありません.このあたりを当局がどのように考えているのか今一つ見えてこない最中ではありますが,ここは敢えて強く「このままでは恐らく失敗する」と強調しておきたい.
その具体的内訳としては例えば「東ロボくん」の反省を活かすも良し,ありとあらゆる受験産業の知見が集約されうるところでしょう.殊に,今回大学入学共通テストの記述式問題採点を落札したベネッセコーポレーションなどはまさにその「受験産業」の雄でありますから,活かせる知見を全面に活かせば出来る事は少なからずあるように思われます.私見ながら一言までに.

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「大学入学共通テスト」の記述式採点がベネッセに一括落札された件で

「新テスト」記述式問題採点をベネッセグループが落札。民間企業に頼り切りの大学入試改革でいいのか?
おおたとしまさ |育児・教育ジャーナリスト
9/1(日) 11:36
https://news.yahoo.co.jp/byline/otatoshimasa/20190901-00140773/

 

個人的には,1業者落札自体は倫理観の問題としてもコスト面でも大した話ではないと思っているのですが(要するに「必要コスト」と見るだけの立場),問題はその業務の内訳です.

筆者の存じる限りで,記述式問題の採点方法(予備校等)はほぼ「条件加点・減点」に限られています.無論,東京大学2次試験(個別学力試験)等においてはそんな事はないのですが,腕に覚えのある方は,駿台全国模試や各種東大模試等で「記述式採点」の洗礼をとくと味わって下さい.おそらく「クソゲーもここまでやるか」との感を抱くに違いないと存じます.

大規模記述式採点の場合,基本的には「ポイント(箇所)毎の加点・減点」という方式が採られます(例外は東京大学教養学部で,一人の採点者が各科類毎に全部採点します).という事は,「あまりにも上手くまとめ過ぎてしまったが故にキーワードを外して減点を食らう」受験生も少なからず発生するという事になります.そんなものが公的に「記述式試験」を名乗っていいのか.筆者にはこの点が少なからず疑問であります.

この意味では,今回落札した業者がベネッセ以外でも,更には複数企業であろうとも大差無い.問題の本質は「記述式解答の採点をマトモに出来る人材が足りていない」事であろうと,筆者はつねづね思っています.国立大学の教官を総動員して採点させるという地獄絵図も考えられますが,これ以上の負荷を本来「研究者」たる身分に与える事は,決して適切ではなかろうと思います.

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線維筋痛症患者の私にデュロキセチンが劇的に効いた件

担当医が一度は「処方しない」と判断したデュロキセチンを,勝手に手に入れて(方法は各自察して下さい)飲んだところ,これが劇的に効きまして;今までの労苦は何だったのか,というレベルで.

デュロキセチンは抗うつ薬(SNRI)ですが,線維筋痛症への適応もあり,要するに「線維筋痛症とうつ病は同源」と言っても過言ではない程度の話です(日本語版Wikipediaが比較的詳しい: https://ja.m.wikipedia.org/wiki/デュロキセチン ).疫学的には未解明の部分もあるようですが,直感的には「そりゃそうだよな」という印象です.佐藤優氏仰るところの「うつ病は『心のカゼ』ではなく『心のインフルエンザ』」との言にここは同意しておきたい.
師匠の苫米地英人博士に知れたら「線維筋痛症を辞めれば良かろうに」などと言われそうですが,自力で治せなかった際に「道具」としてのデュロキセチンを使う事は,決して悪くない選択肢の一ではないかと思っております.なお言うまでもなく当然の事ですが,「デュロキセチンが効いた」というのはあくまで私の場合です.線維筋痛症患者・関係者の方々へは参考情報としてお届けしたいと思って書いておりますが,必ずしも「成果」を保証するものではないという事を,御理解頂きたく存じます.

また問題は,これが長期的にも効力を保ってくれるか,という点に懸かっています.今のところは未だ「勝手に手に入れた分を飲んだ」結果の観察に過ぎないので,より長期規模で経過観察をしてみたく,速報申し上げます(なお,現在は既に主治医によってデュロキセチンの処方を受けています).
あとは投与量の調整も必要と思われます.取り急ぎ.

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受験生本人が「学校(ないしは予備校)信者」の場合-そもそも科学とは何か

当サイト主宰は,これまで多くの「進学校信者」たる保護者の方々を説得し,受験生本人の志望校合格に結びつけてきました.
ところが,最近,受験生本人が「進学校(在籍校)信者」になってしまっているケースを,多く目にするように感じられてきました.

確かにこれまでも,「受験生本人が進学校信者」という類型は存在していました.しかし,筆者のところへ来るような「一発逆転」を狙う受験生が,「進学校信者」のままでいるという状況には,戸惑いを禁じ得ません.
自分自身で「現状では足りない」と気付いているからこそ,筆者のような職能者のもとを訪ねるのではないのでしょうか.

 

科学(Science)は一般に,「疑うこと」の連続です.その過程を一時でも放棄しては,論理論証の積み上げは成り立ちません.大学受験生という限られた領域においても,そこに通底する「科学の精神」は,ぜひ忘れないで頂きたいと,心より願う次第です.

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某進学校で「ニューアクションα」が採用されている件について

「ニューアクションα」とは,レベル感としては「青チャート」と同等と思って頂ければよいのですが,以前にも書いた通り,この「青チャート」の使用に際しては,決定的な問題が存在します.これが「β」(黄チャート相当)ならまだ良かったのですが….

「青チャート」の場合には既に「置いていかれている」実例が広く知られるようになってきていますが,ニューアクションシリーズの場合には未だそういった知見が広まっていないようです.この事も,本件においてマズさを助長している一因となっています.

正直,ニューアクションα(ないしは青チャート)を用いる事が出来る為には,センター試験で数学9割レベルの基礎学力が必要です.逆に言うと,そこまで登りつめる為にはどんな学習をすれば良いのか,疑問に思う向きが生じても何ら不思議ではありません.
そこへきて,「最初からニューアクションαを使用する」という無茶がまかり通っている現状では,これ以上の「実績」向上は到底望めないでしょう.
先進的な取り組みを続けてきた進学校であるだけに,決定的なところで残念な状況に陥っているのは誠に勿体無く思います.

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