あらゆる概念は「だいたいそんな感じ」程度と思っておいた方がいい

久しぶりにオンラインで人を派手に殴った感がしました.物理で人を殴った憶えが生涯一度も無い程度のブリザムです.

なんでも,「性自認は宗教」などと仰る,世界認識知見が半世紀近く前な感じの方がいらっしゃいまして,その御高説が公開されるより前に,国連決議2007年ジョグジャカルタ原則及び日本国憲法第98条2項の文言を丁重に御説明して,一度は御了解を得ていたものとてっきり認識しておったのですが,当該決議は日本も賛成票を投じて可決している訳ですから,貴方の其の主張は結局,国連決議ガン無視かつ違憲やんけ=要するに例えば「同9条を全廃して,日本が先制攻撃で侵略戦争を随時出来るようにすべき」等ともすら,言ってる事の強硬さが違わないやんけ,という突っ込みであります.

曰く当事者の方は女性だそうで,理由は「身体が女性だから」との事だったのですが,…それって,別に「テストステロン20倍投与で数か月以内に脳の自意識が変わる」件を持ち出すまでも無く,むしろ逆パターンで「寝て起きたら自分の身体が男性になっていた」も現代科学技術では可能な訳ですが,其の場合貴殿は一体どう御認識なさるのですかいな,という.

「身体が脳ミソの性自認とズレている」という感覚が一体どういうものか,については,椿姫彩菜(現・椿彩奈)さんの処女作「わたし、男子校出身です。」にありありと書かれていて,涙が止まらなくなる程なのですが,

もしこれですら納得頂けない方には「ボディ側が変わってたらどうすか」と是非お訊きしたい.上述の通り,これはいずれも現代なら日本で(費用@せいぜい日本円7桁さえ用意すれば)実装可能です.まさに古来から考えられてきた「テセウスの船」が,こと人間の生体に関しても既に相当実現されてきています.

あるいは,上述の「[自分にとってマイナーな方の]性ホルモンが,ある時から突如20倍に増える」事例にしたって,別に自然発生で有り得ない訳では全然ありません.実際,性ホルモン以外のホルモンの例ですが,とある内分泌物質がそういう規模の「桁違い発動」をした所為で,体調不良を訴えてからほんの数日で急逝した知人などが同期に居ます.また,内分泌上の規模の詳細は存じませんが,体内自然流通分の性ホルモンがバグって「実質的事故」で即死した知人も複数居ます.

かく申す筆者自身,実際に性ホルモンがイマイチ安定しない(⇒それゆえに「性自認」も相当変動します)為に,やむなく「片寄せ用」の製剤を常備している程度です.この話は今まであまり具体的に触れてこなかったかと思いますが,流石にやはり「そのへんを歩いてたら石を投げ付けられる」思いなどは二度と味わいたくなかったので,実は敢えてボカしておりました(※実際に,小学3年次頃には下校路で「どこだか分からない場所から石が次々と飛んで来てしばしば直撃で当たりを食らう」経験をも筆者が通ってきている,とのエピソードは,旧ブログ時代あたりのどこかで述べていたかもしれません).

そもそも,例えば「身体が女性」と主張するに際して,当該概念自体を一体生後どの段階でどうやって「自覚」したのでしょうか??

この点に関連しては,実は過年に有識者らと非公式会合の席で,敢えて極左に振った形の「文科省は小中学校において在籍者が自身の性別情報を開示する事自体を全面禁止すべし」との私案(叩き台としての「上着内ポケット常備」的ネタ)を開陳して見せたところ,同席者の一部から「もしそれを完全実装したら,最悪の場合1割程度の人が性自認に迷う状態に陥る可能性があるのではないか」などという,誠に雑ながら「一応の算盤」意見情報が提示返答されて,「やはり個人単独では性別という概念自体もそうそう自明では無さそうだな」程度まで論が進んでおった,との経緯などもありました.更には「時間の函数」で「連続性すら保証出来るとは限らない」も,当然の如く数学経験者組の中から意見が出ていました(尚此の指摘項目は筆者以外に依る).

と,斯様な問答を敢えて今般公開供覧とする動機は,当然の事ながら(?)先ず筆者自身が「身体の形状をどう触るなり調べても,いわゆる性的二形にはいずれも当てはまらない」からに他なりません.

…だから何度も言ってるじゃないですか,「寝て起きたら身体の性別(?…と御本人が称するところの対象概念現物)が変わっていた」ら,どう感じますか,と.

 

こんな話を,過日の性同一性障害者トイレ使用認諾判決の際にも,実は一応用意はしておったのですが,実際に判決が出て報道記事に判決理由全文まで掲載され回覧されていた時点で,あまりにも幾周回遅れな論ばかりが掃いて捨てるのも面倒なほど溢れ返っていたので,正直に言って「やる気が萎えた」ゆえにそのまま放置しておった,というだけの事でありました.

30年前ならややもすると未だ物心付くより前だった程度の世代が,現在に至ってなお,当該30年前の知見認識に留まっておる,という実情は,直近知って唖然としたので,今般改めて此処に書き付けさせて頂くばかりです.乱文誠に恐れ入ります.

そりゃ御自身の人生を「生涯健康前提で全振り」する事自体は,別段止める正当な理由も無いから「どうぞご自由に」としか申しようもありませんが,それほどまでに自信をお持ちな方でしたら,おそらく健康保険にも年金保険にも加入していないのでしょう(そうでなければ自己矛盾しているからです).

 

「誰に物言ってるんだ」(※筆者は一応,2017年に性別の法制関連でGoogle2冠を達成した経験があります…もう6年前の昔話ですが)と「今更なんでこの私が性別論題の世界史を書かなきゃならんのか」の間で,久々に若干迷走しておる最中,自身の整理を兼ねて差し当り此処に書き付け申します.

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