センター試験向け対策学習と国公立2次向け学習とのバランスについて

センター本試験まで,あとほぼ50日となりました.
受験する皆さん,学習は順調に進捗しているでしょうか.

今年はセンター試験の日程が比較的遅いので,1月に入ってからも勉強時間を取れる部分が大きいです.逆に言うと,国公立大学2次試験に向けての学習時間が削られる,という事をも意味します.
そうしますと,例年「12月はセ試に向ける学習余力が9割」と言っているところ,並行して国立2次試験対策も進める必要がある.しかし2次対策を「全部」は取れないので,何をどう進めていくか,「センター試験後」の時間も合わせて(そしてここには「併願校」の受験日程が入ってきます),学習スケジュール計画を綿密に考えておく必要があるという事になります.

今年もシビアな入試になりますが,受験生の皆さまにおかれましては,周到に巧妙な計画を立てて万端に学習を進めて頂きますよう,心よりお祈り申し上げます.
また,学習計画を立てる事が難しい場合には,私どものような学習指導者に計画を立ててもらう事も充分考えられます.ご参考までに.

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セ試まで残り60日未満の現在,受験生は「得点の安定化」に資する学習を

センター本試験まで,残り60日を割りました.
ここをご覧の大学受験生の皆さまは,当サイトでも繰り返し述べている「目標得点の9割」を確保出来ているでしょうか?

毎年恒例の話になりますが,センター試験には特有の「対策」という概念が存在します.そして,それを上手く使いこなした者が,セ試における「勝者」となるのです.

そしてそして,御存知の通り,センター試験は今年度が「最後」という事になっています.これは即ち,「安全策」を採る受験生が大増するという事を示します.

そんな中で,問題の難易度や些末なテクニカル要因に左右されず,コンスタントに目標得点を叩き出せる受験生は,どれだけ「強い」ものでしょうか.

センター試験を受験される皆さま(本当は大学受験一般に言える事ではありますが)には,是非この「得点の安定化」に資する学習取り組みを,残り期間で行って頂きますよう,何卒お祈り申し上げます.

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残り時間がシビアになってきた中での論述対策法(主として中級者以上向け)

記述式現代文の学習法(これまで既にある程度以上対策を行ってきた人向け)について述べます.

本番の字数制限・時間の制約等を意識して演習を行った後,先ず模範解答を確認して答え合わせを行います.この際,ある程度の学力が既に必要となるのですが(詳細は既述「現代文の学習法」http://wp.me/P6S43T-e5を参照),学習途上の人はひとまず「キーワードを拾いきれているか」に着目して自己採点を行う事を推奨します.

その後に,自分の解答に「赤入れ」を行って模範解答の水準にまで到達した後で,あらためて本文の読解と答案作成を行います(無論時間を測る).そして,模範解答通りの答案作成が出来ていれば,即ち読解が合格水準に到達していると見なして良いという事になります.

この方法を採る事で,読解の正確性を修正していく時間を大幅に短縮出来ます(初動段階で模範「解答」は読んでいるが「解説」を読んでいない事に注目).

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再現性のある大学入試漢文の「裏ワザ」

大学受験における漢文の「裏技」について述べます.

やり方は単純で:一字を一単語として“英訳”していきます.
ある程度仕上がったら(全部を完璧に訳出する必要は無いです,というか時間が足りません),訳出された“英文(?)”を読解して,漢文本来の設問に対する解答を導きます.この手順を踏む事で,大抵の大学入試問題には対応出来ます.

尚,上述の手続きからも分かる通り,この技術を使う為には,英語と国語(現代文)が相応の学力に仕上がっている事が必要です.そうでない人が使っても「自爆」に終わるだけの可能性が高いので,念の為注意しておきます.

 

この方法は私が独自に開発したものですが,東大に入学して周囲の人達と話をしてみたら,別途独自に同じ技術を発明して実行して成功していた同期が居たので,再現性は相応にあるものと思われます(前述の通り,幾つかの前提条件は必要と考えられます).

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大学入試民間英語学力試験が5年後に先送りとの事で他教科にも一言

ボク言いましたよね!!(CV.山本一郎さん)

萩生田文科相 英語試験 抜本的に見直し 5年後実施に向け検討
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191101/k10012160001000.html

http://wp.me/p6S43T-eD

「大学入学共通テスト」の記述式採点がベネッセに一括落札された件で

「新テスト」記述式問題採点をベネッセグループが落札。民間企業に頼り切りの大学入試改革でいいのか?
おおたとしまさ |育児・教育ジャーナリスト
9/1(日) 11:36
https://news.yahoo.co.jp/byline/otatoshimasa/20190901-00140773/

 

個人的には,1業者落札自体は倫理観の問題としてもコスト面でも大した話ではないと思っているのですが(要するに「必要コスト」と見るだけの立場),問題はその業務の内訳です.

筆者の存じる限りで,記述式問題の採点方法(予備校等)はほぼ「条件加点・減点」に限られています.無論,東京大学2次試験(個別学力試験)等においてはそんな事はないのですが,腕に覚えのある方は,駿台全国模試や各種東大模試等で「記述式採点」の洗礼をとくと味わって下さい.おそらく「クソゲーもここまでやるか」との感を抱くに違いないと存じます.

大規模記述式採点の場合,基本的には「ポイント(箇所)毎の加点・減点」という方式が採られます(例外は東京大学教養学部で,一人の採点者が各科類毎に全部採点します).という事は,「あまりにも上手くまとめ過ぎてしまったが故にキーワードを外して減点を食らう」受験生も少なからず発生するという事になります.そんなものが公的に「記述式試験」を名乗っていいのか.筆者にはこの点が少なからず疑問であります.

この意味では,今回落札した業者がベネッセ以外でも,更には複数企業であろうとも大差無い.問題の本質は「記述式解答の採点をマトモに出来る人材が足りていない」事であろうと,筆者はつねづね思っています.国立大学の教官を総動員して採点させるという地獄絵図も考えられますが,これ以上の負荷を本来「研究者」たる身分に与える事は,決して適切ではなかろうと思います.

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