合格発表はゴールではなく,あくまでも通過点の1つにすぎない

本来は「合格発表を座して待つ愚を犯す事なかれ」とでもしたかったのですが,出来るだけ多くの人に読んでもらうためにキャッチーなタイトルの方にしました.

さて,併願校の合格発表を待つ愚については既に書いたとおりですが,「本命校」(往々にして合格発表が一番かそれに近く遅い)の合格発表を(全部の受験が終わったからと言って)待っている愚行者がしばしば居ます.何故「愚行」と呼ばれるのかさえ分かっていない人も少なくないでしょう.順を追って説明します.

先ず,併願校に既に合格して「進学自体は決まっている」場合.この場合には,座学受験勉強を凡そ2年以上やった事からの「リハビリ」が必要になります.内容は何でも構いませんが(私はオミットしていたゲームを再開しました),大学受験勉強に成功しても敗北しても,そこからの「リハビリ」には概ね2年程度掛かります(経験則).これが上手く出来ていないと,「合コンで男子だけでセンター試験の得点の話で盛り上がる東大生」みたいな事になってしまう訳です.ですから,座学から一歩以上足を離れて,何でもいいから好きな事に打ち込んで下さい.旅行などもいいでしょう(学術書の携行は厳禁).とにかく,「受験勉強からはリハビリが必要」.この事だけは頭に置いておいて下さい.

そして一方,「本命校の合否如何で来年度の身分が大きく変わる場合」.要するに,本命校の合否によって,晴れて大学生になれるか(再)浪人する事になるかが決まる場合です.この場合,上記とは全く逆で,先年度(今年度)の失敗点を反省して,受験勉強を続けるべきです.何しろ,本命校の合格発表で「不合格」だった場合,即座に浪人が決まるからです.ここで手をこまねいてただ発表を待っていたら,その分が丸々タイムロスになります.この「数日」がどれだけ痛いかは,ドキドキしながら合格発表待機期間を迎えた貴方なら重々御承知のはずです.ですから,少しでも「来年度の合格可能性」に懸ける選択をするのが,ここでは賢明という事になります.
もし実際には本命校に合格しても,その間にやった分の受験勉強は決して無駄になる事はありません.なぜならば,試験範囲の不安要素をつぶして,今後の大学生活に資する事間違い無いからです.なおこの場合,「リハビリ」は実際に合格してから行います.

さぁ,このページをご覧になっている皆さん,受験勉強に戻る気になりましたでしょうか.

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