大学別個別学力試験(国公立大学2次試験)へ向けて

さて,センター試験受験者の皆さん,自己採点結果を無事センター・リサーチ等に提出して,大学別入試対策に取り組み始めていらっしゃるでしょうか?(※疲れが残っている場合は回復を優先して構いません)
一度冷静になって考えてみて下さい.センター試験が終わった今日から国公立大学前期試験(2次)まで,夏休みに近い日数がある訳です.これだけの時間があれば,弱点科目1つを平均点超えまでもっていく事も不可能ではありません.今志望大学の過去問を解いて,もし過去年度の合格最低点に足りない場合でも,上手くする事で入試本番までに合格最低点を超える水準までもっていく事は充分可能です.
筆者の教え子でも,2月に入ってから(!)合格最低点に30点足りない状態で,必死でかじりついて東京大学に合格した猛者や,センター試験(配点は素点)で40点ビハインドの状態で出願して,2次試験の配点300点の中で逆転合格を果たした受験生などが居ます.彼らは特別な事をした訳ではなく,基礎に戻って本質的な学習を進めた結果,合格ラインにたどり着いたものです.ですから,今もし浮き足立っている皆さんも,あらためて「地に足を着けて」粛々と学習を進めて下さい.無論,出題傾向は重要ですので,過去問や大学別模試(有る大学に限りますが)を見ておく事は必要になります.今年度は入試制度が最終年度となる為,出題傾向の変化が気になる人もいるかもしれませんが,試験制度そのものは受験生(当事者にとってはライバル同士)全員にとって平等です.従って,「せめてやれる事」の一環として,過去問題に触れておく事はやはり重要と考えます.その上で,基礎的事項を「自力で説明(筆記で)出来る事」を重視しましょう.精神的に「焦り」が生じる事も少なくない時期かと存じますが,そんな時こそ「基礎に立ち返る」事を常々意識して,志望大学合格に向けた学習に取り組んで下さい.

また,国公立大学「後期日程」を考えている人は,現実的に過去問等に取り組むのは「前期試験が終わった後」になります.但し,過去問題集(赤本)が書店店頭から無くなりがちですので,赤本だけはあらかじめ入手しておく事を推奨します(そして,実際に使う時までは「目につかないところ」にしまっておく).

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