【追記あり】併願校(私大)の取り扱いについて/私大医学部医学科対策

そろそろ早いところでは今週中に一般入試が始まるので,(併願)私大受験対策を書いておこうと思います.

国公立大学第一志望で,私立大学を併願する場合には,第一志望用の学習は原則として継続しつつ,併願私大の入試3日前頃から過去問3〜5年分程度を解いて,傾向対策を把握して臨めば良いでしょう.他方,私大の優先度がより高い(必ずしも国公立でなくてもよい)場合には,より周到な対策が望まれるかもしれません.復習教材はこれまで使ってきたものを前提として,どこまでやり込むかは各大学の「志望優先度」を基準に調整して下さい.
特に私大の日程が詰まる事もあるかと思いますが,予め(入試3日前以前に)やっておくにしても,「過去問最低3年分」は死守します.これだけやっても的中する可能性はほぼ無いですが,傾向対策の把握は必須ですので.無論,赤本の「傾向対策」を熟読して学習に臨む事は当然です.そして,その後に「詰め」の復習演習を行う事も忘れないで下さい.

私大医学部医学科の入試はちょっと特殊です.というのも,原則として入試で「1次試験と2次試験」が課されるからです.この為,「1次試験の合格発表を待たずして(※待っていたら間に合わないので)2次試験対策をしつつ,その間に入ってくる併願校の1次試験対策をも行う」という,かなりアクロバティックな学習形態が求められます.
対策としては,1次試験に向けての「過去問3〜5年分」は同様です.2次試験(多くが小論文+面接)対策としては,「医学部の小論文 」https://www.amazon.co.jp/dp/4777219356/と「医学・医療概説」https://www.amazon.co.jp/dp/4777216586/が理想ですが,1次試験の合間に2次試験対策として使うにはちょっと重過ぎるので,前者は「書ける!小論文図解ノート」https://www.amazon.co.jp/dp/4010334886か「小論文入門ー10日で小論文の基礎完成」https://www.amazon.co.jp/dp/4877258981で代用します(無論,現実に10日も掛ける必要はありません…と言うよりそんな余裕は無いはずです).もちろん,他の1次試験等と2次試験(小論文・面接)の間に十分な日程が空いている場合には,先に挙げた“本来の”教材を使って,過去問演習(2次の…公開されていれば)と織り交ぜながら学習を進めます.
なお,「医学部面接ノート」https://www.amazon.co.jp/dp/486346746X/には,受験者アンケートに基づく面接形式の概要が載っています.「受験感想」欄は主観中心ですが,事前対策の準備に使えるところもありますので,必要に応じて参照しておいてもよいかもしれません.
また,私大医学部医学科の場合,過去問と出題傾向が類似する可能性が高いので,過去問を「読んで頭に入れておく」だけでも効果を発揮し得ます.この方法を採る場合,1次試験対策に掛けられる時間的余裕があれば,中古の赤本を手に入れて10〜15年分演習を行うと,「的中」する可能性があります.

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