センター試験は「本番」!?

センター本試験2日目本番の最中,見守る立場に余力がある内に,ちょっとしたコラム的記事を書いてみたいと思います.

報道など世間一般では,あたかも「センター試験=本番」と扱う風潮が強いように見受けられますが,私はこれに少なからず違和感を覚えます.

そもそも,センター試験の方が配点が高い国公立大学は,教育大学や後期日程を中心とした一部の大学・学部・学科に限られます.さらに,後期入試でもいわゆる「旧二期校」の場合には2次試験の配点が高くなっている事が多いです.
また,いわゆる「難関」とされる大学ほど,2次試験(各大学個別入試日程)の配点割合が高い傾向も大変印象的です.かく言う私自身,東京大学の配点が2次に偏っている事を利用して,「未だに恥ずかしくて言えないようなセンター得点」でそのまま出願し,無事第1段階選抜をクリアして最終合格に至った経験を有しています.

あるいは,センター試験:2次試験の配点比率が1:1に近い大学も存在しますが,そういった大学は往々にして医学部・獣医学部のような「超シビア」な学部だったりします.

と言うか,根本的問題として,センター試験の結果を本当に利用するのは,国公立大学生とセンター利用私大の受験者(それも合格者)だけです.国公立大学の定員は大学全体の25%しかありませんから,この時点で母集団はほぼ4分の1です.

すなわち,「センター試験,受験生ガンバレ!」と応援する事は,「センター試験の配点が高い国公立大学の受験生」と「センター試験の結果が異常にシビアに効く超難関大学学部受験生」に偏って応援している事になります.

 

要するに何が言いたいかって:2次試験や各大学個別学力試験受験日程においても,センター試験の時と同程度に応援してあげて欲しいと思うばかりです…

また,受験生の皆さんにおかれましては,過度に緊張する事なく,「平常心」をもって受験し,そしてセンター試験の結果にあまり過敏に反応し過ぎない事です.どうぞ宜しくお願いします.

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