忘れ去られがちだけれど本当は重要な,国語(現代文)の勉強方法(5)大学受験勉強国語着手編

前々回記事(3)http://wp.me/p6S43T-dcで紹介した「出口のシステム現代文 ベーシック編」が完了したら,「現代文読解力の開発講座」(駿台文庫) https://www.amazon.co.jp/dp/4796114327 に着手します.一般販売書籍ですが駿台文庫の書籍は提携を結んでいる書店でしか販売されていない模様なので,各位予約注文するなり大規模書店へ行くなり対応して下さい.

「アレ?出口のシステム現代文シリーズの続編へ進まなくていいの?」と思う方もあるかもしれませんが,当サイトの指導指針ではこの先,同シリーズの他の教材は使いません…

 

「開発講座」の学習使用方法の原則は,「出口ベーシック編」と同じです.但し,各設問に「読解力開発問題」と称した100字程度の問題本文大意要約が用意されている点が,非常に特徴的です.この大意要約演習によって,記述・論述式の国語現代文答案作成に強くなる事は勿論,センター試験に代表される多肢選択式の出題に対する対応力もより深く身につきます.また,一部の方にとってはお待ちかねの(?)小論文対策学習の基礎も,実はこの段階から本格的に始まる,と言って良いでしょう.

但し,教材のレベルとしては「出口ベーシック編」より一段以上難しい事と,解説も「出口ベーシック編」より大分簡潔にまとめられているので,初学者にとってはより難易度の高い教材となる可能性が高いと思われます.もし少しでも無理を感じたら,一旦「開発講座」の学習を止めて,前回記事http://wp.me/p6S43T-dgで紹介した「読むだけ小論文 基礎編/発展編」の2冊の学習を補充して下さい(学習のやり方は記事にある通りです).
また,もしそれでも難しいと感じるようであれば,前々回記事の「出口のシステム現代文 ベーシック編」が本当に身についているか,今一度確認して下さい.特に,本文の内容を図解的に表示して理解する訓練が徹底されているかに注意して,復習すると良いでしょう.

 

「現代文読解力の開発講座」の学習が一通り完了したら,大学入試現代文の学習の基礎は一応出来た事になります.ここから先は,各自の志望に合わせた学習に分岐していく事になります.

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