個々の局面に応じたコミュニケーションの改善,は方法技術として可能である

前回記事で「移民とケンカしない為には」と論題提示だけしていたのですが,これは一応「カネで解決する問題とそれ以外の問題を分けた」事のつもりです.こと「移民」というキーワードで言うなら,ドイツのトルコ人とかベルギーの国内民族対立問題とかアルメニア対アゼルバイジャンのような先例が思い浮かんで,それらはどうも「カネの問題」に起因しているようにも見えるのですが,他方で民族問題には往々にして「宗教」というファクターが付きまとう事も経験的には存じている訳で,広義に捉えるなら「信念の差異に起因する問題」と言えるのではないかと考えられるところです.

と,ここまで考えてみると,いじめの発生構造における「異質排除」の指向性と類似するものが見えてきて(と言うより「本質は同じ」であろうと思いますが),或いは更に,当サイトの題目に掲げる「コミュニケーションの問題を解決する」との展望とも繋がります.

ここであらためて,「『コミュニケーションの改善向上』と大言壮語しているが,実際に果たしてどこまで其の改善とやらを成し得るのか?」と思われる方もあろうかと存じます.勿論,私としては「改善が出来ると分かっているから喧伝している」事には違いなく,それは当サイトの設立動機そのものでもあります.

先ず,大前提として念のため確認しながら述べておきますと:「完璧なコミュニケーション」というものが原理的に存在しない(※)以上,コミュニケーションの解決とは,結局「個々の具体事例に即した対応」を採る事に他なりません.
(※もし,そんなものの存在を信じている,或いは信じたいという人がいたら,いずれ「ゲーデルの不完全性定理」と戦って懲りる事になるでしょう.…かつての私のように.)

そして,必要に応じてその「各具体事例に即した対応を採る」事が出来るようになる為の,汎用的な方法技術が存在するのか?という事になりますが,私自身の経験の限りにおいて,現実の課題解決に資する(より望ましい方向に導く)算段は,凡そ見出し得るものである,と認識しています.
(ちなみに,私の指導者経験を量的に言うと,2014年末までに個別面談だけで累計4000時間超程度です.臨床心理士やカウンセラーの規定実習時間が100弱~数百時間程度ですから,実務家としての経験量は,控え目に言っても中級以上と称して差し支え無い程度でしょうか.またこの他に「集団相手」の場合もありますが,人数規模によって位置付けが異なるといった事情もある為,一律に累計時間などは算出していません.)

更には,そういう「経験則」をよりブラッシュアップしたくて,「苫米地式コンサルティング」という方法論を修得した次第だったりもするのですが(既にライセンス認証を受けている事はプロフィール記載の通りです),この方法論においても「コミュニケーションの改善」という要素は,なお中心的な役割を果たします.詳細を述べるには守秘義務契約を受諾頂く事が必要ですが,御関心の向きは随時御連絡下さい.

なお,若年者・教育者等向けのプログラムとして,PX2(http://bwf.or.jp/what_is_px2)というものもあります,こちらは受講対象の条件を満たす必要がありますが,効果は絶大ですし(私自身もPX2を受講した経験があり,何よりも先ず「スゲーいい体験をした」と感じています),PX2が広く普及していけば,冒頭で述べたような「信念の差異に起因する,集団としての構造問題」への解決に資する事も確かであろうと思いますので,受講資格のある方にはぜひ参加を推奨します.また更に,運営者の指針により,この種のトレーニングとしては圧倒的に安価な費用(ほぼ実費程度)で受講出来る事も,普及を推奨する由の一環であります.

Share

コメントを残す