大学受験 小論文の勉強方法(2)

※「入試現代文へのアクセス 基本編」を使用しない人でも,「大学受験 小論文の勉強方法(1)」 http://wp.me/p6S43T-dC の内容自体は読んで着実に理解しておいて下さい.

 

中堅レベルの大学入試や推薦入試・AO入試で小論文を受験する人は,「小論文入門―10日で小論文の基礎完成」(河合出版) https://www.amazon.co.jp/dp/4877258981 で念入りに(と言っても「10日間」ですが)解説読み込み+演習を行う事により,入試本番に「直結」出来る場合が少なからずあります.これに該当する場合には,上述のルートで「最良のコストパフォーマンス」を目指しましょう.

 

一方,このレベルでは足りない難関大学小論文や医学部医学科の2次試験等に臨む受験生は,以前記事「国語(現代文)の勉強方法(7)大学受験勉強国語ハイレベル編」 http://wp.me/p6S43T-dz を通った上で,「小論文を学ぶ―知の構築のために」(山川出版社) https://www.amazon.co.jp/dp/463407110X/ の内容を身に付けましょう(「読む」学習割合が多い教材になると思います).
この教材で,「小論文で問われる論点とは何か」について一通り学べますから,後は実際に過去問等の「本番レベル教材」に接続する事が出来ます.
但し,採点・添削のために指導者が必要になる場合が多いかと思います.高校生は学校の先生に頼む場合も多いでしょうが,注意点を1つ:見てもらう相手は必ずしも国語の先生とは限らず,「出題分野」に最も近い専門家に見てもらうようにします.これは学校以外(予備校等)の場合も原則は同様です.

 

医学部医学科受験者は,「医学・医療概説」(河合出版) https://www.amazon.co.jp/dp/4777216586 で医学分野の基礎概念を網羅的に学んだ上で,「医学部の小論文」(河合出版) https://www.amazon.co.jp/dp/4777219356/ でより専門特化を含めた演習を補充します.これらの市販書(上掲「小論文入門」も)は大判(B5判)なので,書店ではジャンル分け云々にかかわらず上段の書架に置かれている事が多いようです.
なお,医学部医学科の入試については,(小論文に限らず)「大学側が受験生に何を求めているのか」に応える事が非常に重要となりますので,予備校の先例データ等をも活用して,志望校毎に(一般には異なる)入試情報の収集にも努めて下さい.

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