大学受験 小論文の勉強方法(1)

※この記事は,先の記事「忘れ去られがちだけれど本当は重要な,国語(現代文)の勉強方法」(1)〜(5)の課程を通っている読者を前提としています.もし当該学習に取り組んでいない場合には,先ず上記記事の全てを読み,不足無く学習を行ってから,この先を読み進めて下さい.

忘れ去られがちだけれど本当は重要な,国語(現代文)の勉強方法
(1)基礎学力測定編 http://wp.me/p6S43T-d5
(2)中学国語補充編 http://wp.me/p6S43T-d9
(3)高校国語本格着手編 http://wp.me/p6S43T-dc
(4)高校国語補充学習編 http://wp.me/p6S43T-dg
(5)大学受験勉強国語着手編 http://wp.me/p6S43T-di

また,「小論文対策なのに現代文学習の物量時間が長いよ!」と思う方がもしいらっしゃいましたら,明々後日以降公開される補足記事 http://wp.me/p6S43T-dM を読んで下さい.

 

さて,ここまでのカリキュラムに取り組んできた受験生の皆さんは,上記「(4)高校国語補充学習編」で紹介した「読むだけ小論文 基礎編/発展編」の2冊を学習するか,またはそれと互角以上の学力を既に有しているはずです.
しかしながら,必ずしもこと小論文を「書く」という行為に関しては,十分な演習を行ってきているとは言えないのではないでしょうか.

ここで,前述の(5)で学習した,「読解力開発問題」という名の「小小論文」の経験が役に立ってきます.勿論,読解力開発問題は出題本文の大意要約であり,受験生が自らの主張をも含めて述べる小論文とは本質的に異なる面も少なくありません.
しかし,上でも述べた通り,「文章を書き慣れる」という事は,意外とネイティヴの日本人でさえも,やってきていない≒出来るようになっていないものです.従って,自身の考えを述べる等といった際にも,実は「単に日本語で長文を書き慣れている能力」によって,大きな学力スコア的差異が生じてしまう事になります.

 

そこで,当サイトで提供するカリキュラムにおいては,この「現代文読解力の開発講座」で学習し修得した「100字程度の日本語文章を書く能力」を言わば土台の一として,小論文という科目(大学入試等)の学習対策を始めます.

なお,念のため先に注意を述べておきますと,多くの小論文の問題においては,出題の中心が「受験生自らの考えを述べる」形式であっても,実際には「問題文の読解」を少なからず必要とします.これはあくまで試験の一般論になりますが,「設問で訊かれた事に答える」のが大原則である事を忘れないで下さい.

 

以上の観点から,小論文対策は,時間が許す限り,原則的には「入試現代文へのアクセス 基本編」(河合出版) https://www.amazon.co.jp/dp/4777213587/ の演習から始めます.即ち,使用する教材自体は「国語(現代文)の勉強方法(6)大学受験勉強国語継続編」 http://wp.me/p6S43T-dw と同じですが,但し小論文受験者の場合には,学習段階から「書く」事を意識した取り組みがより肝要になってきます.

尤も,小論文の学習に時間をそこまで掛けられない場合(あくまで「受験は総合点」です!:大原則)には,この段階は飛ばしてひとまず次に進みます(万一,後に「足りない」事が判明した場合には,ここの学習段階まで戻ってくる事になります).

 

この後は次の記事に続きます.

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