大学入試民間英語学力試験が5年後に先送りとの事で他教科にも一言

ボク言いましたよね!!(CV.山本一郎さん)

萩生田文科相 英語試験 抜本的に見直し 5年後実施に向け検討
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191101/k10012160001000.html

http://wp.me/p6S43T-eD

「大学入学共通テスト」の記述式採点がベネッセに一括落札された件で

「新テスト」記述式問題採点をベネッセグループが落札。民間企業に頼り切りの大学入試改革でいいのか?
おおたとしまさ |育児・教育ジャーナリスト
9/1(日) 11:36
https://news.yahoo.co.jp/byline/otatoshimasa/20190901-00140773/

 

個人的には,1業者落札自体は倫理観の問題としてもコスト面でも大した話ではないと思っているのですが(要するに「必要コスト」と見るだけの立場),問題はその業務の内訳です.

筆者の存じる限りで,記述式問題の採点方法(予備校等)はほぼ「条件加点・減点」に限られています.無論,東京大学2次試験(個別学力試験)等においてはそんな事はないのですが,腕に覚えのある方は,駿台全国模試や各種東大模試等で「記述式採点」の洗礼をとくと味わって下さい.おそらく「クソゲーもここまでやるか」との感を抱くに違いないと存じます.

大規模記述式採点の場合,基本的には「ポイント(箇所)毎の加点・減点」という方式が採られます(例外は東京大学教養学部で,一人の採点者が各科類毎に全部採点します).という事は,「あまりにも上手くまとめ過ぎてしまったが故にキーワードを外して減点を食らう」受験生も少なからず発生するという事になります.そんなものが公的に「記述式試験」を名乗っていいのか.筆者にはこの点が少なからず疑問であります.

この意味では,今回落札した業者がベネッセ以外でも,更には複数企業であろうとも大差無い.問題の本質は「記述式解答の採点をマトモに出来る人材が足りていない」事であろうと,筆者はつねづね思っています.国立大学の教官を総動員して採点させるという地獄絵図も考えられますが,これ以上の負荷を本来「研究者」たる身分に与える事は,決して適切ではなかろうと思います.

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