忘れ去られがちだけれど本当は重要な,国語(現代文)の勉強方法(1)基礎学力測定編

大学入試における,国語(現代文)・小論文の学習方法について述べます.なお,ここでは一応現行課程を対象として想定していますが,試行テストの出題傾向や出題の趣旨を見る限りでは,来年度以降の「大学入学共通テスト」にも存分通ずるものがあると考え,今敢えてこのタイミングで書いておく事にします.

 

先ず,現代文の特別の指導者がついている人は別として,それ以外のおよそ並大抵の方々(推薦入試・AO入試予定組を含む)は,現在時点の国語現代文の学力測定から始める必要があります.高校で現代文を履修しているからといって,この段階を省く事は出来ません.

学力測定に使用する教材は,市販の「集中2週間完成 現代文【高校初級用】」(日栄社) https://www.amazon.co.jp/dp/4816810315 です.上では一応Amazonのリンクを記載しましたが,高校生向けor大学受験用の参考書を取り扱っている書店の然るべきコーナーに行けば,「薄っぺらい本が並んでいる棚」に大抵有ります.

この教材の使い方を,下記のフローチャートで述べます:

1大問を解く(制限時間通りに)

模範解答を見て採点する

得点(満点50)を記録する

解説を読んで検討する

満点を取れるよう理解する
(参考として:「自力で内容の解説が出来る」状態を目指すと良いでしょう.)

次の大問に進む





全14大問を解き終わったら採点結果から統計平均スコアを算出する

以上です.
※なお念のため注意しておきますが,この学習法の中で守るべきは「設問毎の制限時間」のみであって,わざわざ毎日1題ずつ2週間掛けてやる必要は全くありません.むしろ,集中してより短期間で終わらせるべき学習段階だと言っても過言でないくらいです.

 

ここで,平均点が47点を割るようだと「高等学校レベルの国語現代文はあやしい」という事になります.どんなに頑張れる人でも,平均点が45点以下程度だとその先は無いと思った方が良いでしょう.

他方,上記の基準点に達した人は,ひとまず「高校初級現代文は合格通過」と言って良いでしょう.これらの人は次のレベルに進む事が出来ます.但し,先に上記教材で「満点を取れるようにする」学習を補っても良いでしょう.

 

次回の記事http://wp.me/p6S43T-d9では,先ず「合格点に達しなかった人」向けに,中学〜高校接続レベルの国語現代文の補充学習について説明します.
また,平均得点が基準点に達している人への「次の段階」に向けた学習方法は,次々回の記事http://wp.me/p6S43T-dcで解説します.

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