「大学入学共通テスト」英語の民間試験もそれ以外も大丈夫なのか:と,そもそも試験で測れるものとは

東京大学公開オンライン講座「教育のゲーミフィケーション:プレイフル/ゲームフルな学びのデザイン方法論」を受講中のブリザムです.2週目にして既にヘロヘロです.

 

さてそんな最中,「大学入学共通テスト」に際する英語外部試験の評価基準が不明確なのではないかと,疑義が飛び交う報道がなされております:

 

大学入学共通テスト 英語の民間試験 海外の業者による採点も
2019年5月16日 4時52分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190516/k10011917451000.html

 

文法もつづりも間違いでも得点 数々の疑問 英語民間試験
2019年5月16日 19時14分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190516/k10011918481000.html

 

「試験の公正さの何たるか」という観点については,私としては当サイトの前段となるブログ http://wp.me/P6S43T-e の頃から追究してきた課題でありまして,「じゃあマークシート一発試験は果たして公正なのか,記述式を同一採点者複数人チェック体制でやったらどうか,内申点方式(大学受験でもAO・推薦入試で実際に多用されている)はどうなのか」等と言い始めると,「そもそも試験に公正平等は必要なのか」といった憲法第26条論議に至るまで地続きもいいところとなりかねません.

当サイトでも再三手を替え品を替え述べてきている事と存じますが,試験(資格試験ないし競争試験)というものは良くも悪くも「その試験に合格した事」が測れるのみであって,そもそも欲しい「だから合格者は何なのか」に関しての情報を,果たしてどれだけ有意に与えてくれているのか,が其の試験の「精度」という事になる訳ですけれども,そこへきてこう,得点方式試験の採点過程そのものに疑義が生じてしまうというのは,あまりにも誤差ファクターが大き過ぎて話にならない,としか申しようがありません.

と言うか,英語以前にまず日本語(母語)がマトモに出来て頂きたい,というのが当サイトの一貫した主張でもあるのですが(以前記事で述べていた「国語(現代文)の勉強方法」 http://wp.me/P6S43T-e5 の通り),こちらのツッコミは中々声の大きさが上がって来ない様です(英語教育に従事する専門家の多くが「国語(現代文)だとあやしい」水準なのではないかと邪推します;なぜならば「国語教育者ですらも国語(現代文)があやしい」実例を見てきているからです…).大丈夫なのでしょうか.

Share