「科挙-高等文官試験-国立大学入試/国家公務員試験」の流れは遂に終わるか

詳細は下記引用記事中の表を概観して頂ければよく分かるかと存じますが,従前の(”古典的な”?)「暗記ゲー」試験制度が,学校(1条校)現場で大分変わってきている模様です:

中学の定期テスト改革 ノート持ち込み可、暗記減らす
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO66265510W0A111C2KNTP00/?fbclid=IwAR1harYbKNeX7j435dlS-aSAFF-_OkKjWINpbCpgfMWC9KmUQzB8Gst_Mzs

中国大陸で長く見れば一千年近く続いていた科挙の歴史を,実は現在に至るまで最も忠実に受け継いできた,高等文官試験由来の暗記ゲー(典型は東京大学を筆頭とする国立大学入学試験(2次試験記述)や,国家公務員試験総合職(旧国家I種)あたりと言えましょうか)が,ついに終焉を迎えるときが来たのでしょうか.言うまでもない蛇足ですが,「暗記ゲーの勝者」の一として職業にまで長い事手を広げてきた筆者としては,深々と思うところがあります:あぁ,これが夢の21世紀の新たなる形か,と.

 

おりしも,大学教育(”入った後”)の方についても,MEXT(文部科学省)がデジタル化を推し進める施策の「入口」を公開されました:

大学教育のデジタル化、文部科学省がホームページ開設
https://univ-journal.jp/63866/?fbclid=IwAR35D-U07pG8EmwbLpgvbERDSbVnJ-loJTewvKbiPSyDWYAS8jgeez8Xsko

 

上掲記事最下部のリンク先は以下のようになっています:

大学教育のデジタライゼーション・イニシアティブ
~ With コロナ/ After コロナ時代の大学教育の創造 ~
https://scheemd.mext.go.jp/

これを見ると,「まーたこんなところでも相変わらずDXとか官僚も流行り言葉に乗っかるのが好きだなぁ」と苦笑するところでもありますが,すでに前期休校を余儀なくされて「なんで大学行くんだっけ」議論が大分本邦でも熱高まったところで,「アカデミーの意義」が問い直されているタイミングである事には違いないと思われます;…なお,日本学術会議については筆者の知見が浅いので本稿では述べません.

 

何かこう書いてくると,「一つの時代が終わった」かのような感傷も醸し出されるかのようですが,「知識体系(学術)や方法論」という事自体はいずれかの形で今後とも必要性は残り続けると思われるので,そしてそれを「使う」のは未だ当面(今世紀半ばを越えるかどうかは分かりませんが…)人間なので,筆者のような「教育職」即ち「人間に対する教育を人間が担当する局面」は今しばらく残りそうです.だからって1条校教員のリストラが進まないとは限りませんけどね?(牽制) むしろ民間(勝手にやれる組)の方が生き残る確率は高い,くらいまで有り得る一大局面かと見えております;…私がそれを担当するかどうかはともかくとして.

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